皆さん、こんにちは。2025 Miss SAKE Japan 館農知里です。
この度、9月2日(火) 日比谷松本楼にて開催された「第3回 國酒の集い」に出席させていただきました。
本会は、官民の垣根を越え、世界へ向けて「日本酒」の文化的価値を広める貴重な交流と対話の場となりました。
外務省日本酒講座が築いた「日本酒外交」の歩み
2011年1月24日、在外公館に派遣される外交官/国際機関職員を対象に、外務省赴任前研修「日本酒講座」が始まりました。自主講座としてスタートしたこの取り組みは、基礎知識習得に向けた「座学」と、全国各地の蔵元が講師を務める「実習」で構成されています。2019年からは「座学」が必修化され、日本酒に関する基礎知識の取得が欠かせないものとなりました。ここでは、日本酒の歴史や製造過程、そしてテイスティングに至るまで幅広い学びが提供されています。この講座は、「國酒」としての日本酒を深く理解する国際的な知識人を育成し、海外での日本酒認知の拡大と国際社会における「日本酒外交」の推進を支える重要な基盤となっています。
さらに同じく2011年、日本酒を海外の在外公館に搬送する仕組みも整備されました。それが「天皇誕生日レセプションでは原則、日本酒で乾杯する」というガイドラインです。これにより、日本の最も格式高い外交の場で、世界各地の要人へと日本酒が振舞われることとなりました。現在、在外公館で振る舞われた日本酒の総数は20万本を超えているそうです。そして昨年2024年12月には、「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。日本酒が次世代へ継承すべき文化的価値を持つものとして世界に認められたことは、日本酒の普及における大きな追い風となっています。
「國酒の集い」誕生とその広がり
こうした歩みを背景に誕生したのが、「國酒の集い」です。第1回(2023年)開催以来、蔵元と外務省関係者の交流の場として、継続的に開催されてきました。主催者は、株式会社コーポサチ 代表取締役 平出淑恵氏。日本酒の海外普及に向けて長年ご尽力され、第1回日本酒講座から講師兼コーディネーターを務められています。「國酒の集い」は、日本酒講座講師を務めた蔵元の方々が発起人となり、平出氏、そして外務省OG 百瀬純子氏が関係者の方々へと働きかけを続ける中で実現しました。
第3回となる今回は、過去最大規模の全国83社が発起人として参加しました。また、新たに経済界からも多くの参加者が集まり、官民の壁を超えて、まさに「國酒」としての日本酒が持つ世界規模の文化的価値を実感する空間となりました。
開会の挨拶に込められた想い
開会にあたり、まずは平出氏より「日本酒講座」や「ユネスコ無形文化遺産登録」の軌跡を踏まえつつ、本会開会のお言葉をいただきました。その後、発起人メンバーを代表して百瀬氏、そして発起人蔵元を代表して「浦霞」醸造元 佐浦弘一氏からもご挨拶がありました。続いて、在外公館課長や官房長を歴任され、現在は駐南アフリカ大使をされている志水史雄大使、そして国税庁 藤﨑雄二郎審議官からも開会に当たってのお言葉を頂戴いたしました。乾杯のご発声は、元ユネスコ大使であり「酒サムライ」としても知られる門司健次郎氏が務められました。
皆さまのご挨拶から、日本酒を世界へ、そして次世代へとつなぐ熱い想いが伝わり、強く心を打たれました。また、酒造り・外交・行政と、それぞれ異なる分野で活動される方々の「情熱」と「努力」が結実し、「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化登録、さらには日本酒の文化的価値を世界へ発信する原動力が生み出されてきたことを改めて実感いたしました。
官民連携で広がる日本酒普及の輪
今回の会の大きな特徴は、外務省関係者のみならず、経済界からも日本酒普及を後押しする多くの方々が参加されたことです。その中心となったのが、人事官 伊藤かつら氏。官民連携により日本酒普及を推し進める強力なサポーターとして本会を支えてこられました。また会の中盤には、日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会会長/小西酒造 代表取締役社長 小西新右衛門氏、そして在外公館課長 豊田尚吾氏からもご挨拶がありました。伝統を受け継ぐ蔵元の情熱と、日本酒を外交の舞台で活かす外務省の方々の努力、そしてそれを後押しする民間セクターの働きかけとが重なり合い、日本酒が持つ文化的・社会的価値を世界へと発信する上での強固な基盤が形成されてきたのだと学ばせていただきました。
閉会の挨拶を務められたのは天山酒造代表取締役社長 七田謙介氏。日本酒造組合中央会 需要開発委員長としてのお立場も踏まえつつ、業界を代表しての力強いメッセージをいただき、最後の乾杯で、本会は大きな盛り上がりの中締めくくられました。
日本酒に込められた「想い」を世界へ
今回、Miss SAKEとして参加させていただき、「國酒」としての日本酒の文化的価値を世界へ広めるという強い信念のもと、長年活動されている方々にご挨拶する貴重な機会をいただきました。日本酒は、まさに日本の歴史や精神性を映す「文化の結晶」です。まもなく、「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから一年を迎えます。この登録が、多くの方々の情熱と努力によって実現したことを身をもって知り、深い感銘を受けました。それと同時に、私自身もMiss SAKEとして、日本酒に込められた「想い」を世界中の人々へつなぐ架け橋となりたいと強く思いました。外交の場から日常の食卓まで、日本酒が多くの人々の笑顔を生む存在であり続けるよう、その魅力を誠心誠意発信してまいります。
2025 Miss SAKE Japan 館農知里





































