Miss SAKE News/Blog

勤務する横浜市の小学校にて「甘酒づくり教室」を2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂が実施しました

皆様、こんにちは。

2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂です。

任期中であった2023年より継続している「Miss SAKE ×教育」を今年度も実施しましたので、ご報告させていただきます。

11月11日(火)に、私が勤務する横浜市の小学校にて、一般社団法人 Miss SAKE 代表理事 大西美香氏、2025 Miss SAKE JAPAN 館農知里さんと共に甘酒づくり教室を実施しました。

今年度、私は4年生の担任をしています。

2025年6月にMiss SAKEとして大阪・関西万博に出演させていただき、その際にお客様に甘酒を振舞ったお話をしたところ、子どもたちが甘酒に興味をもち、様々な疑問を抱き、調べはじめました。

「甘酒って誰が初めにつくったの?」

「どうして子どもも飲めるのにお酒って名前に入っているの?」

「どんな材料で、どうつくるの?」

「どんなときによく飲まれるの?」

「どんな栄養があるの?」

自分たちで調べていくうちに、「実際につくってみたい!」という声があがりました。

そこで、この度甘酒づくり教室を実施する運びとなりました。

今回、甘酒は以下の手順で仕込みました。

<甘酒のつくり方>

  1.   ご飯1合(350g)を袋に入れる。
  2.   水(乾燥麹を使用する場合は300mL、生麹を使用する場合は250mL)を量り、袋に入れる。
  3.   麹(200g)を袋に入れる。
  4.   袋の中をよくしゃもじで混ぜる。
  5.   炊飯器の釜のお湯の温度を55~60°Cに調整する。
  6.   袋の中の空気を抜き、ジッパーをしめる。
  7.   お湯の中に甘酒部分がかぶるよう、入れる。袋の中にお湯が入ってこないよう注意する。
  8.   袋が浮かないよう、皿で押さえる。
  9.   炊飯器の保温ボタンを押す。炊飯器の蓋を閉めてしまうと温度が上がってしまうため、そのまま開けたままにする。

※1時間ごとに温度を確認し、8時間発酵させる。

材料のお米は、宮城県産ひとめぼれを用意しました。

麹は、私の親戚が営んでいる平孝酒造(宮城県石巻市)の平井社長が「子どもたちのためにぜひ使ってください」と、蔵から学校へ生麹を送ってくれました。

子どもたちが麹の香りを嗅いでみると、「ひなあられみたい!」「ポップコーンみたい!」と、口々に何かに例えて表現しておりました。

炊いたご飯と水、麹を袋の中に入れてまぜます。

 

 

炊飯器の釜のお湯の温度を調整するのに一番時間がかかりました。ポットから出る熱湯と水を混ぜ、調整しては何度も何度も温度を計りました。

「35℃だからまだ足りない。」

「まだ40℃か。」

「あと5℃」

「あと2°C」

「やっと55°Cから60°Cの間になった。」

この温度管理が発酵の鍵になります。

麹が活性化しやすい温度帯にしなくては、甘酒はできないのです。

55°C~60°Cで8時間、発酵させます。

授業後も子どもたちと約一時間ごとに温度を確認してはお湯の温度を調整しました。

 

発酵をさせている間、大西氏、館農さんよりスライドを用いて次のような内容のお話をしていただきました。

  •  米作りの歴史
  •  神話に出てくる日本酒について
  •  麹菌(オリゼー)について
  •  米麹はどのようにしてできるのか
  •   甘酒・日本酒について
  •  「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録について
  •   Miss SAKEの活動について

お話の後の質疑応答では、「甘酒にも神様はいるのですか?」等、子どもたちから様々な質問が飛び交いました。

 

後日、実際に試飲をしてみました。

「とろとろ。」

「少しお米が残っていてつぶつぶ。」

「味が濃い。」

「砂糖を使っていないのに甘い。」

「麹ってすごい。」

一人ひとりが感じたことをクラスで伝え合いました。

美味しいと感じて何度もおかわりをしている児童がいる一方で、甘酒が苦手と感じる児童もおりました。

「甘酒は飲む点滴って言われるくらい栄養満点って調べ学習のときに出てきたよ。」

「せっかくだから甘酒が苦手な人でも美味しく食べられるような甘酒レシピを開発しようよ!」

「私のお母さんなら協力できるかも!」

という声から、シェアキッチンを活用して月に2回お菓子を販売されているクラスの保護者 加治ファルナーズさんにご協力いただき、west best sweet X 4年生の共同レシピ開発が始まりました。

何のお菓子にするか、材料、味、値段、商品名、全て子どもたちと話し合い、時には試作品づくりをし、決めてまいりました。

【何のお菓子にするか】

ケーキかマフィンか迷いましたが、生クリームは日持ちしないこと、マフィンの方がお皿やフォークがなくても気軽に食べられることからマフィンに決まりました。

【材料】

なるべく多くの方に食べていきたいという願いからヴィーガン対応のものにしました。

卵や牛乳を使わなくても美味しくできるのかと疑問をもつ児童が始めは多かったのですが、実際にノーマルのものとヴィーガン対応のものを作り、食べ比べてみることで、解決しました。

「ノーマルはふわふわに仕上がる。」

「ヴィーガンはしっとり。でも、ヴィーガンの方がノーマルよりも味がしっかりしている。」

試作品を食べ比べることで、疑問が晴れ、ヴィーガン対応のものにすることにしました。

【味】

抹茶味とチョコ味で迷いました。

抹茶の良さは、甘酒と同じく日本の材料であること、甘酒がとても甘かったので苦味が良いバランスをとってくれるのではないかという意見が出ました。

チョコの良さは、子どもから大人、幅広い層に人気なところという意見が出ました。

どちらも良い意見が出ましたが、抹茶は小さい子どもは苦手なのではないかという意見から、なるべく多くの方に食べてもらいたいという願いからチョコ味になりました。

【値段】

250円にするか300円にするかで悩みました。安い方がお客様が買いやすいという意見もあったのですが、マフィンを作るのには材料費もかかっていること、少しでも高い方が多くイランに寄付できるという理由から、300円になりました。

(イランは、今回ご協力いただいた保護者の出身国です。)

12月21日(日)、たまプラーザにございますFORT MARKETにて数量限定で販売をしました。

約70個販売したのですが、開始2時間で全て売り切れてしまいました。

中にはヴィーガンのお客様もいらっしゃり、「これなら私も食べれるわ。美味しい。」と、言ってくださいました。

たくさんのお客様が、子どもたちが甘酒についてまとめた掲示物を興味深そうに見ておりました。

売り上げ金は、後日イランへ子どもたちの手紙とともに寄付させていただきました。

1月もまた販売予定ですので、日にちが決まりましたらお知らせいたします。

もともとは甘酒が苦手な人でも食べることができるようにレシピ開発をしておりましたが、のちにイランの学校へ通うことができていない子どもたちへ寄付するところまで活動が広がりました。

この活動を通して、子どもたちは甘酒について理解を深めるとともに、さらには世界へ目を向けるきっかけとなりました。

国をこえて日本の伝統文化の素晴らしさを伝え、紡いでいくことを今後も大切にしてまいります。

今回、甘酒に関わる教育活動にご協力いただいた皆様、心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂

 

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