Miss SAKE News/Blog

第20回 ナデシコプログラム 「日本酒でつながるご縁」2026 Miss SAKE 福岡 横尾ちよみ

皆さま、こんにちは。 

2026 Miss SAKE 福岡 横尾ちよみです。

3月から始まったナデシコプログラムが、第20回をもって最終回を迎えました。この日はほぼ一日を通じて最終選考会のプレリハーサルが行われ、3ヶ月間の学びを全て自分の中に落とし込んで、舞台に立つための最後の準備をする一日となりました。

〇当日のスケジュール

10:00〜17:00 ●最終選考会プレリハーサル

■ 最終プレリハーサルを終えて

この日は一般社団法人Miss SAKEの代表・愛葉様も加わり、大西様・中村様・森田様・竹原様より最終選考会プレリハーサルを実施していただきました。ウォーキング、自己PR、スピーチ、動画との連動。全てを通して行う本格的なリハーサルでした。丁寧なフィードバックをいただきながら、それぞれのファイナリストはスピーチ、パフォーマンスに何度も向き合うことができたと思います。

私は、1日目のプレリハーサルでいただいたアドバイスの中で、自分自身の個性や強みをいかに表現するかがパフォーマンスにおいて印象つけるためにいかに重要だと教えていただきました。「私らしさを全面に出していくことで、他の人と違う印象を残せる」と。

またプレリハーサルの後のお夕食中に、森田様や中村様に貴重なアドバイスをいただきました。自分が普通に話している時は、東京に引っ越してきて2年経った今でもやはり博多弁が出ます。そこに気づいた中村様に「博多弁を使ってみたら?」と。それから最初は会場でご来場の皆様も含め全員に向けて乾杯しようと酒グラスを持つ予定だったのですが、乾杯する人たちも多かったので他の小道具を考えていました。そんな時、森田様から「何か案内の旗を持って見るとか?」とアドバイスをいただきました。私はお仕事でときどき団体のお客様を引率する際に案内旗を持つことがあるのですが、それはいいアイデアかも知れないと感じました。その方向でスピーチの核を絞り、自己PR動画を大幅に変更し、深夜眠気に襲われるまで編集作業に追われて迎えたプレリハーサル最終日。実際にやってみるまで、本当にこれでいいのだろうかという不安は消えませんでしたが、でも最終的には「一番これが自分らしさをステージで伝えられる」という確信もありました。いただいたアドバイスのおかげで、納得のいく方向性を決定できました。最終選考会当日に向けてあとは自分に落とし込むだけです。

またこの日は2025 Miss SAKE Japan 館農千里様からウォーキングに関する貴重なアドバイスもいただきました。「ゆっくりと動く、余韻を残す」このアドバイスをステージで意識したいと思います。そして今回、Miss SAKE運営の方々との個別面談も設けていただきました。私自身、全てが一つの想いにつながっています。人に寄り添いたい、そして日本の魅力を国内外・次世代へつないでいくこと。今の仕事は天職だと感じており、チームにもお客様にも会社にも必要としてもらっていると感じます。仕事を通じて日本の魅力や職人さんたちの想いを知れる恵まれた環境にいる。だからこそ、その仕事を続けながら、できる範囲でMiss SAKEの活動にこの1年間、誠心誠意これまで学んだことを活かし、そして学び続けながら力を注いでいきたいです。

私はこの3ヶ月間、インバウンド事業が予定よりも大幅に忙しくなり、ナデシコプログラムに半分も参加できないかもしれないという不安もありながらのスタートでした。でも会社やチームの理解があり、欠席はあったものの、全18回に参加することができました。このナデシコプログラムで、とにかくたくさんのことを吸収すること。自分の言葉で伝えられるようにしっかりと学び理解すること。人として、そして日本を伝える一人の人間として日々精進してきたつもりです。そしてこの3ヶ月は、私の人生で最も自分自身と深く対話した期間だったと思います。振袖を自分で着られるようになったこと。和髪を結えるようになったことには自分でも驚きです。子供の頃から今まで、できないことはできる人に甘えてきた私が、大人になった今、一つひとつを自分でできるようになっていく感覚。それだけでも大きな進歩でした。自分のできること・得意なこと・可能性にも気づき、これからの人生をどう歩んでいきたいかを真剣に考えられたかけがえのない時間でした。

多くの方々がいる中で、私をMiss SAKE Fukuokaのファイナリストに選出していただき、このような素晴らしい機会をくださったMiss SAKE事務局の皆様には、感謝してもしきれません。そして講師の皆様、一緒に高め合ってきた2026 Miss SAKEのメンバーにも、本当に心より感謝しています。

そして最終リハーサルの前に、大西様が持ってきてくださったこちらの山形「讃香」でナデシコプログラム最後の乾杯を、そして最終選考会にむけて全員で円陣を組みました。

■ 私にとって日本酒とは

これははじめの頃にも問われた質問。このプログラムを通じて、私の中で日本酒の意味がはっきりとわかったような気がします。私自身、最初は「日本の魅力を伝えたい」という大きな想いがあって、その中でMiss SAKEに出会いました。日本酒は好きですが、特別詳しいとか資格があるとかではありませんでした。日本を伝えたいと思ったとき、そこに日本酒があった。ただそれがきっかけでした。でも3ヶ月間学び続けて、今は確信をもって言えます。

“日本酒は、日本の物語。” 日本酒一本の背景には、米を育てる人、水と土地の恵み、蔵人の技、地域の文化、そして飲む人の想いがある。だから日本酒は単なるお酒ではなく、人・土地・歴史・文化・祈りが重なった日本の物語そのものなのです。

そしてもうひとつ、大切なことに気づきました。私が日本酒に惹かれる理由は、お酒そのものだけではないということ。日本酒が生み出す時間、日本酒が生み出すご縁、日本酒がつなぐ人と人——それが好きなのだと。 結婚式・鏡開き・祭り・乾杯。日本酒は昔から、人と人が集まる大切な場に寄り添ってきたもの。だから私にとって日本酒は「日本の物語そのもの」であるとともに、「人と人をつなぐ存在」でもある、そう感じています。

■ 2026 Miss SAKE で学んだこと

全20回のナデシコプログラムで出会った講師の方々は、まさに「日本の宝」そのものでした。元外交官の門司健次郎様からは日本酒外交とユネスコ登録の意義を。笹岡隆甫先生からは陰陽思想・天地人・五行という日本の美意識の根底を。林和彦様からは正しい知識を持った上で自分で選ぶことの大切さを。公文喜一様からは日本酒と和牛が同じ「発酵と風土と人の手」によって生まれることを。海女の講義では約3000年の文化と命がけの仕事の尊さを。真珠取り出し体験では貝が自然の防衛本能で生み出す宝の神秘を。

そしてこれらの学びに共通していたのは、どの分野にも、目には見えないところで支えている人たちの熱量と知恵があるということでした。

——受け継ぐ人たちがいるから、今がある。

この言葉が、この3ヶ月を通じて私の中に深く根付きました。また、初代Miss SAKEの森田麻衣様からいただいた「遠慮と謙虚は似て非なるもの」という言葉。謙虚さは大切にしながら、遠慮は自分の存在を小さくしてしまう。Miss SAKEとして、堂々と日本の魅力を伝えていける存在でありたいと思うようになりました。各回の詳しい学びは、それぞれのレポートに記録しています。

■ これからMiss SAKEとして成し遂げたいこと

私の目指す「大和撫子」とは

これまでの私は、伝統的な「大和撫子」という言葉から連想される、控えめで慎ましく、静かに人を支える女性像とは、少し距離のある存在だったように思います。しかし、Miss SAKEのプログラムを通して、日本文化や礼節、相手を思いやる心に触れる中で、「大和撫子」という言葉の本質を、少しずつ理解できるようになりました。大和撫子とは、単に控えめで従順な女性を指すものではなく、品格や教養、しなやかさ、そして芯の強さを持つ女性の姿なのではないかと感じています。現代における大和撫子とは、自分の意志を持ちながらも、相手や場を大切にできる女性。前に出る強さがありながら、人を立てる品もある。文化や礼節を大切にしながら、自分の言葉で発信できる。そのような女性像こそ、私の目指す形の大和撫子なのではないかと思います。

私の夢は、人と人、地域と世界、そして日本の魅力と未来をつなぐ架け橋になることです。

47都道府県を実際に訪れ、各地の酒蔵や職人の方々に会い、地域の魅力を自分の言葉で伝えていくこと。日本酒を入口に、日本文化・日本の人・日本の地域と出会うきっかけを作ること。海外の方に日本を伝えるだけでなく、日本人自身にも日本の魅力を再発見してもらうこと。私は主役になりたいのではありません。酒蔵が主役、職人が主役、地域が主役です。私はその魅力をより多くの人へ、必要としている人へ届ける、案内人でありたいのです。日本酒を造る人と飲む人をつなぐ。地域と旅行者をつなぐ。日本文化と世界をつなぐ。過去と未来をつなぐ。それが、私にとっての「架け橋」です。

このプログラムを通して、本当にたくさんのご縁、学びがありました。これからも、日本文化を大切にしながら、自分らしい言葉でその魅力を発信できる女性でありたいです。

■ 最後に

一期一会とは、一生に一度の出会いとして、その瞬間を大切にすること。もともとは茶道の言葉ですが、私はこの言葉が日本酒とも深く共鳴すると感じています。日本酒もまた、祝いの席・祭り・人生の節目に、人と人を結んできた文化だからです。

これまでの出会い、Miss SAKEを教えてくれた友人との出会い。そしてMiss SAKEの運営の皆様、講師の皆様、22人のファイナリストとの出会い。全て、ご縁です。全て、一期一会です。この3ヶ月間でお会いした講師の皆様、Miss SAKE運営の皆様、そして共に学んだファイナリストのメンバー、素敵な皆さんと出会えたことが、何より嬉しく思います。そしてこの3ヶ月は私の人生でのかけがえのない財産になりました。私はこれからも学び続けながら、日本酒を通じて日本の魅力を自らの言葉で世界へ届けていきます。

いま3ヶ月のナデシコプログラムを経て、最終選考会を迎えますが、これからが2026 Miss SAKEのスタートであると感じています。

一期一会。日本酒でつながるご縁に、乾杯。

〇 English Brief Summary

The 20th and final session of the Nadeshiko Program was dedicated to rehearsals for the final competition. After three months of learning, this was the day to bring everything together and prepare to stand on stage.

One piece of advice during the rehearsal changed my approach completely. I was told to carry a flag. Not just any flag — the Japanese flag. I have lived and worked in many countries, and each one holds memories for me. But if I were to carry any flag onto that stage, it could only be Japan’s. That simple suggestion helped me find the core of my speech and clarify exactly what I wanted to say.

Looking back on all 20 sessions of the Nadeshiko Program, what I learned went far beyond sake. I learned that sake has been offered to the gods at Ise Jingu every single morning and evening for over 1,500 years without interruption. I learned that behind every bottle of sake there are farmers, water, land, brewers, and generations of people who have dedicated their lives to what they make. I learned that every field of Japanese culture, ikebana, tenugui dyeing, pearl cultivation, ama diving, Japanese wine, Wagyu cattle is kept alive by people whose passion and dedication most of the world will never see.

The phrase that stayed with me throughout this program is this: those who carry on the tradition are the reason it exists today. And if no one tells the story, it disappears.

What I now understand is that sake is not the destination. It is the entrance. Through sake, you meet a region, a history, a culture, and a person. That is why I say: sake is the story of Japan itself.

My dream is to be a bridge. Not the kind that simply connects two points, but the kind that delivers something precious to the people who need it. The brewer to the drinker. The region to the traveler. Japan to the world. And equally Japan back to the Japanese people who may not yet know how extraordinary their own country is.

I left Japan at 18 and spent years living and working abroad in the Philippines, Canada, Germany, Switzerland, Vietnam, and more than 25 countries in total. What I discovered along the way was not that I did not know the world. It was that I did not know Japan. That realization became the starting point for everything I do today.

I am not a sake brewer. I am not a craftsperson or a cultural expert. But I can learn, experience, and share. I can visit breweries, meet the people behind the sake, travel to regions across Japan, and tell their stories in my own words. I can create the moment where someone — whether Japanese or from overseas — falls in love with Japan for the first time. That is what I want to do. Not as the main character, but as the guide. Ichi-go ichi-e. In Japanese, this means treasuring every encounter as a once-in-a-lifetime moment. It comes from the world of tea ceremony, but I believe it resonates deeply with sake culture too. Sake has always been there at weddings, festivals, and the important moments of people’s lives — bringing people together.

Every encounter that has brought me to this point, the friend who told me about Miss SAKE, the 22 finalists I have spent these three months with, the lecturers who shared their knowledge and passion all of it is ichi-go ichi-e. All of it is a gift. I will keep learning, and I will keep sharing the beauty of Japan through sake, in my own words, for as long as I can.

Ichi-go ichi-e. To the connections we make through sake.

Through sake, I will spend my life connecting people, cultures, and hearts across the world.

 

2026 Miss SAKE Fukuoka, Chiyomi Yokoo

 

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