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第4回ナデシコプログラムレポート ~内省が拓くMiss SAKEとしての価値~ 2026 Miss SAKE 愛知 加藤七海

皆さま、こんにちは。

2026 Miss SAKE 愛知 加藤七海と申します。

前回に続き、東京都福生市にある石川酒造様にて、2026年3月22日(日)に第4回ナデシコプログラムが開催されましたので、以下にその内容をご報告申し上げます。

~プログラム内容~

①石川酒造様 酒蔵見学 (講師:石川酒造株式会社 代表取締役 石川彌八郎さま)

②お礼状の書き方(講師:2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂さま)

③ぶれない自分軸・自分らしさを発掘するコアチョイスメソッド(講師:DURATION株式会社 代表 中村信次郎様)

石川酒造様 酒蔵見学 (講師:石川酒造株式会社 代表取締役 石川彌八郎さま)

午前の講義では、日頃より大変お世話になっている石川酒造株式会社 代表取締役 石川彌八郎様より、石川酒造の歴史や日本酒市場の現状について、貴重なお話を伺いました。

酒類製造免許について

酒類は誰でも自由に製造できるものではなく、国税庁の管理のもと、「酒類製造免許」を取得する必要があります。また、この免許は一つであらゆる酒類を製造できるものではなく、日本酒、ビール、発泡酒、リキュールなど、品目ごとに細かく区分されている点も印象的でした。

この仕組みは自動車免許に例えると理解しやすく、普通自動車の免許を持っていても中型車や大型車を運転できないのと同様に、酒類においても取得した免許の範囲内でのみ製造が認められています。

さらに、現在、酒造免許を保有している酒蔵は全国に約2,000蔵存在する一方で、実際に酒造りを行っているのは約1,000〜1,200蔵にとどまるというお話も伺いました。免許を保有していても製造を行っていない酒蔵が多く存在するという現状は、自動車免許を持ちながら日常的に運転を行わない、いわゆる“ペーパードライバー”のような状態に例えられ、大変印象に残りました。

石川酒造様が歩まれてきた歴史

石川酒造様は、代々「石川彌八郎」という名を襲名されており、現在の石川様はその18代目を担っていらっしゃいます。

興味深いことに、12代目までは農業を本業とされており、13代目の頃から徐々に酒造りへと軸足を移されていったとのことです。そして、16代目の時代に農地解放の影響を受け、農業から完全に離れ、酒造り一本へと舵を切られました。

世界情勢の循環から紐解く石川酒造の歩み

東洋と西洋の時代が入れ替わるように、世界の歴史は大きな循環の中で推移してきました。そうした視点から、代々の「石川彌八郎」が歩んできた歴史にも何らかの法則があるのではないかと考察された石川様は、石川酒造の歩みの中に一定の流れが繰り返されていることを見出されたそうです。

それは、日本の情勢や景気の変化に応じて、

Change(農業から酒造業への転換)→Challenge(積極的な投資と事業拡大)→Charge(負債の返済と基盤の安定化)という三つの段階が循環しているというものです。

このお話を伺い、歴史とは単なる連続ではなく、一定のリズムや法則の中で繰り返されているのではないかという視点に、大変興味深さを感じました。

また、「これまで築き上げてきたものを引き継ぐ際に、ぐっと堪え、踏ん張れる者がいなければ、その循環は途切れてしまう」というお言葉も、強く心に残っております。

現在、日本は円安や少子高齢化、日本酒の国内市場の縮小といった課題に直面しています。しかし、この循環の視点に立てば、時代は常に変化し続けるものであり、やがて再び日本が輝く時代が訪れる可能性もあるのではないかと感じました。

そのような未来を見据え、今を生きる私たちが果たすべき役割は、誇りある日本酒と日本文化の価値を正しく伝え、次の時代へと確実につないでいくことにあると強く感じております。

講義の合間には、大変光栄なことに蔵見学の機会を賜り、日本酒の製造工程を実際に目で確認する貴重な経験をさせていただきました。

【アルコール発酵のメカニズム】

すべての酒に共通して、アルコールは酵母という微生物の働きによって生成されます。酵母は生き物であり、糖を栄養源として取り込み、分解することでエネルギーを得ます。

米に含まれるデンプンは、そのままでは酵母が利用できないため、麹の酵素によってブドウ糖へと分解されます(糖化)。

↑デンプンを体現中              

↑ブドウ糖を体現中

その後、酵母はこのブドウ糖を取り込み、アルコールと二酸化炭素へと分解されます(アルコール発酵)。

これは、人間が食事をして体内で分解しエネルギーに変える仕組みに似ており、糖と酵母の両方が揃うことで初めて酒が生成されるのです。

ビールが糖化と発酵を二段階に分けて行う単行複発酵であるのに対し、日本酒には一つのタンクの中でこれらを同時に進行させる、独自の並行複発酵という製法があります。

この並行複発酵においては、糖化と発酵を健全に進めるためのバランスが非常に重要であり、杜氏をはじめとする職人の技によって、麹と酵母の働きが巧みに調和されています。

また講義では、手をつないで離す動作を繰り返すことで、アルコール発酵のメカニズムを体感的に学ぶ機会もあり、理解をより一層深めることができました。

さらに、二か月前に唎酒師資格取得のために学んだ内容とも重なり、知識と実体験が結びつくことで、より鮮明に理解することができました。

 

講義の最後に、石川様がご自身の音楽を流された瞬間、十八代目「石川 彌八郎 太郎 聖豊」としてのご表情から、ミュージシャン「石川太郎」としての新たな一面へと移られたご様子が大変印象的で、その多彩な魅力に心惹かれました。

お礼状の書き方(講師:2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂さま)

小学校教諭としてご活躍されている千田様は、「日本文化の素晴らしさを自分の中に留めるのではなく、日本の未来を担う子どもたちへ伝えていきたい」という想いのもと、授業の中で日本文化に触れる機会を創出されているほか、海外の子どもたちとの交流の場を設けるなど、文化の魅力を相互に伝え合う活動を実践されています。

そのように、自らがMiss SAKEとして何ができるのかを主体的に考え、行動へと移されているお姿に、深く心を惹かれました。

私たちファイナリストは、6月の最終選考会に向けて日々自己研鑽を重ねておりますが、選考のその先こそが本当に重要であるということを、千田様のお話を通して改めて実感いたしました。

今後は、自分自身がMiss SAKEという役割とどのように向き合い、どのような価値を社会に提供していくのかを主体的に考え続け、日本文化の発信と継承に貢献できる存在でありたいと強く感じております。

また講義では、「お礼状の書き方」についてもご指導いただき、午前中に講義をしてくださった石川様へ宛てたお礼状を実際に書かせていただきました。

今後、Miss SAKEとして多くの方々にお世話になる中で、感謝の想いをお伝えする機会はさらに増えていくと考えられます。その際に、失礼のない丁寧な言葉遣いとともに、自身の想いを真摯に届けられるよう、本日の学びを大切にしてまいりたいと思います。

さらに、千田様がおっしゃっていたように、季節の草花をあしらった便箋や文香を選ぶといった心遣いも大切にし、書く側も受け取る側も心が和らぐような、温もりのあるお礼状を書けるよう心がけていきたいと感じました。

ぶれない自分軸・自分らしさを発掘するコアチョイスメソッド(講師:DURATION株式会社 代表 中村信次郎様)

本日最後の講義では、中村様がファイナリスト一人ひとりのためにご用意くださった「人生のカルテ」を通して、自分自身のこれまでの歩みと深く向き合う、かけがえのない時間をいただきました。

現代は、SNSの普及により、遠くにいる人々の生活さえも身近に感じられる時代です。その便利さの一方で、他者と自分を比較し、知らず知らずのうちに心が揺らぎ、自信を失いそうになる瞬間があることも、正直なところ否定できません。

しかし今回、「人生のカルテ」を通して自身の人生を見える化し、丁寧に振り返ることで、これまでの経験すべてが今の自分を形作っているのだと実感し、他者ではなく“自分自身の軸”に目を向けることの大切さに、改めて気づかされました。

また、「自分らしさ」とは単に“ありのままの自分でいること”ではなく、自身の内にある想いや強みを、どのように社会や他者のために活かしていくかであるという考え方に触れ、これまでの自分の捉え方が大きく変わるような衝撃を受けました。

さらに、人生の終点から逆算して現在の在り方を考えるという視点は、自分の進むべき方向を明確に示してくれるものであり、これまで漠然としていた未来に一本の軸が通るような感覚を覚えました。

中でも、自分を突き動かす情熱である「CORE」と、自身の経験やスキルである「RESOURCES」を掛け合わせることで、自分にしか生み出せない価値が生まれるという考え方は、深く心に刻まれております。

今回の学びを通して、自分の内面と真摯に向き合い、ぶれない軸を築いていくことこそが、人の心を動かす力につながるのだと強く実感いたしました。今後は、自身の価値をより明確にし、それを社会へと還元できる存在となれるよう、一歩一歩着実に歩んでまいります。

おわりに

今回のプログラムを通して、改めて多くの学びと深い気づきを得ることができました。

Miss SAKEとして社会にどのような価値を提供していくのかを考える中で、まずは一人の人間として自分自身の軸と真摯に向き合い、それを確立していくことの重要性を強く実感いたしました。

今後は、自身の内面を磨き続けるとともに、確立した軸をもとに自らの価値を社会へと還元し、日本文化の魅力を伝えていける存在となれるよう、日々精進してまいります。

ご多用の中、貴重な講義をご提供くださいました講師の皆様、ならびに日頃よりMiss SAKEの活動にご理解とご支援を賜り、本プログラムの会場をご提供くださっている石川酒造様、酒坊多満自慢様に、心より御礼申し上げます。

今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

2026 Miss SAKE 愛知 加藤七海

 

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