皆さま、こんにちは。
2026 Miss SAKE Japan 長瀬志珠です。
10月16日(金)、山形県山形市のホテルメトロポリタン山形にて開催された「GI山形(清酒)10周年記念イベント」に参加させていただきました。
本イベントは、山形県の清酒が地理的表示(GI)「山形」の指定を受けてから10周年を迎えることを記念し、仙台国税局主催、山形県酒造組合の協力のもと開催されたものです。
当日は約370名もの方々が参加され、山形の日本酒の歴史や魅力、そしてこれからの未来について考える、大変貴重な一日となりました。
全国初のGI指定から10周年を迎えた山形の日本酒
GIとは「Geographical Indication(地理的表示)」の略称で、その土地ならではの特性を持ち、定められた基準を満たした産品について、産地名を保護する制度です。
山形県の清酒は、2016年12月16日に都道府県全域を対象とする清酒のGIとして、全国で初めて指定されました。
山形県は、鳥海山や月山をはじめとする美しい山々に囲まれ、豊かな自然と良質な水に恵まれた酒どころです。
雪国ならではの寒冷な気候や、山々に降り積もった雪が育む水など、その土地の風土が日本酒造りにも深く関わっています。
そして、山形の日本酒の魅力は、自然環境だけではありません。
県内の酒蔵が長年にわたり技術や知識を共有し、互いに切磋琢磨しながら、県全体で日本酒の品質向上に取り組んできた歴史があります。
GI山形の指定にあたっても、県内すべての酒蔵の合意を得て申請が行われたそうです。
それぞれの酒蔵が個性を大切にしながらも、「山形」という一つの産地として価値を高めていく。
今回のイベントを通して、その積み重ねこそが山形の日本酒の大きな強みなのだと感じました。
第一部 GI山形の歩みと、次の10年に向けて
第一部では、山形県知事の吉村美栄子様もご臨席され、ご挨拶をいただきました。
続いて、山形県酒造組合 特別顧問の小関敏彦様による「GI山形が目指すもの」と題した基調講演が行われました。
講演では、GI山形の指定に至るまでの経緯をはじめ、山形の風土と酒造りの関係、県内の酒蔵が長年取り組んできた品質向上への努力について、詳しくご紹介いただきました。
特に興味深かったのは、山形県の日本酒の種類別販売比率の変化です。
2004年には普通酒が46%を占めていたのに対し、2025年には純米吟醸酒が39%を占めるなど、約20年間で大きな変化が見られました。
また、1996年に始まった県統一ブランド「DEWA33」や、43年にわたり続けられてきた技術者研修制度、山形県研醸会の取り組みについてもお話がありました。
なかでも、酒造りの技術を隠すのではなく、蔵同士で共有し、学び合うという姿勢が印象に残っています。
一つの酒蔵だけでなく、山形県全体でより良い日本酒を造ろうとする、その団結力が素晴らしいと感じました。
さらに、世界的なワイン産地であるフランス・ブルゴーニュ地方の「シャブリ」を例に、山形の日本酒も世界に誇れる産地として発展していくことへの期待が語られました。
日本酒を一つの銘柄としてだけでなく、その土地の自然や文化、歴史を含めた「産地の魅力」として伝えていくことの大切さを、改めて学ばせていただきました。
続いて、トークイベントが開催されました。
登壇されたのは、山形県酒造組合 特別顧問の小関敏彦様、同組合相談役で鯉川酒造株式会社の佐藤一良様、酒ジャーナリストで山形酒伝道師の葉石かおり様、そして一般社団法人Miss SAKE 代表理事の大西美香氏です。
司会はフリーアナウンサーの伊藤こず恵様が務められました。
大西代表理事は、2024年に「山形酒伝道師」に認定いただいております。
山形酒伝道師は、山形県産日本酒への理解を深め、その魅力を国内外へ発信する役割を担っています。
今回、GI山形指定10周年という記念すべき節目に、山形の酒造りを支えてこられた皆さまとともに、大西代表理事が登壇したトークイベントでは、これまでの10年間を振り返るとともに、これからの山形の日本酒の可能性について、さまざまな立場から意見が交わされました。
私自身もMiss SAKEとして活動する中で、日本酒のおいしさだけでなく、その土地の風土や歴史、造り手の皆さまの想いまでお伝えすることの大切さを感じています。
日本酒を知ることは、その土地の文化を知ることにもつながります。
今回の講演やトークイベントを通して、一本の日本酒の背景には、長い年月をかけて受け継がれてきた技術や、多くの方々の努力があることを改めて実感しました。
第二部 山形の誇る「山形讃香」で乾杯!
第二部では、山形県内の酒蔵の皆さまが集まり、日本酒の試飲交流会が開催されました。
私は2026 Miss SAKE Japanとして、皆さまへの乾杯酒のお渡しを担当させていただきました。
今回の乾杯酒は、山形県統一ブランドの純米大吟醸酒「山形讃香」です。
山形の酒造りの技術と魅力が詰まった特別な日本酒で、GI山形指定10周年という記念すべき日にふさわしい一杯となりました。
そして、大変光栄なことに、仙台国税局長をはじめとする皆さまとともに、乾杯のご挨拶も務めさせていただきました。
山形の日本酒を長年支えてこられた皆さまが集まる大切な場で、乾杯という役割をいただけたことを、とても嬉しく思います。
私がMiss SAKEとして活動する中で、特に好きな瞬間の一つが、皆さまで杯を掲げる乾杯の時間です。
年齢や職業、立場が違っていても、一杯の日本酒を通して自然と笑顔が生まれる。
そんな日本酒ならではの魅力を、今回も改めて感じることができました。
乾杯後は、お待ちかねの試飲交流会です!
会場には山形県内の多くの酒蔵の皆さまが集まり、42銘柄もの日本酒が並びました。
これほど多くの山形の日本酒が一堂に会する光景は、まさに圧巻!
各ブースでは、蔵元の皆さまと直接交流しながら、さまざまな日本酒を楽しめるようになっていました。
同じ山形県で造られている日本酒でも、華やかな香りのものから、米の旨みをしっかりと感じられるもの、すっきりとした飲み口のものまで、その個性は実にさまざまです。
第一部の講演でも、山形県内の地域によって水の硬度や自然環境が異なることが紹介されていました。
それぞれの土地の特徴や、酒蔵が大切にしてきた技術が、日本酒の個性につながっているのだと思うと、より一層興味が湧いてきます。
また、会場には山形県産の食材を使用したお料理も用意され、日本酒とのペアリングを楽しめる内容となっていました。
日本酒は、お料理と合わせることで新たな魅力が引き出されるお酒でもあります。
その土地で造られた日本酒と、その土地の食材を使ったお料理を一緒に楽しめることも、今回の交流会の大きな魅力だったと思います。
会場では、多くの参加者の皆さまが各ブースを巡り、蔵元の方々と交流しながら、山形の日本酒を楽しまれていました。
普段はなかなか直接お話しする機会のない造り手の皆さまと交流できることも、このようなイベントならではの素晴らしさだと感じました。
第一部で山形の酒造りの歴史や技術を学び、第二部では実際にその味わいに触れる。
山形の日本酒の魅力を、さまざまな角度から感じられる一日となりました。
東北の日本酒の魅力を、これからも
私の出身地である福島県も、山形県と同じ東北を代表する酒どころです。
福島県にも山形県にも、それぞれの土地の風土を生かした素晴らしい日本酒が数多くあります。
今回、山形県の酒蔵の皆さまが長年にわたり積み重ねてこられた努力や、県全体で日本酒の品質向上に取り組む姿勢に触れ、同じ東北出身者としても、とても嬉しく感じました。
特に印象に残ったのは、酒蔵同士が競い合うだけでなく、技術を共有し、地域全体で日本酒の価値を高めてきたことです。
一つひとつの酒蔵の個性が集まり、「山形」という産地の魅力につながっている。
そんな山形の日本酒の歩みから、私自身も多くのことを学ばせていただきました。
そして、日本酒を通してその土地に興味を持ち、実際に訪れ、地域の文化や食に触れる。
そんな出会いが、これからもっと増えていったら素敵だなと思います。
改めまして、GI山形指定10周年、誠におめでとうございます。
この記念すべきイベントに参加させていただき、乾杯という大切な場面を務めさせていただけたことに、心より感謝申し上げます。
仙台国税局の皆さま、山形県酒造組合の皆さま、酒蔵の皆さま、そして会場でお会いした皆さま、誠にありがとうございました。
これからも2026 Miss SAKE Japanとして、日本各地の日本酒と、その背景にある文化や造り手の皆さまの想いを、国内外へ発信してまいります。
2026 Miss SAKE Japan 長瀬 志珠



























