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第10回グローバルサービス実践塾Neo「伝統と革新が生む、日本食の未来。」にてトークセッションに登壇させていただきました – 2025 Miss SAKE Japan 館農知里

皆さま、こんにちは。2025 Miss SAKE Japan 館農知里です。
2月5日(木) 、ハリウッド大学院大学(東京都港区)にて開催された、第10回 グローバルサービス実践塾Neo「伝統と革新が生む、日本食の未来。」にて、特別講演を聴講させていただき、その後トークセッションに登壇いたしました。また、賀詞交歓会では、八戸酒造様(青森県)の試飲ブースにて、日本酒を振舞うお手伝いをさせていただきました。


本イベントについて

本イベントは、アジアに特化した唯一の「食」業界支援ネットワークである一般財団法人アジアフードビジネス協会が開催する「第10回 グローバルサービス実践塾Neo」として、京都・祇園の名店「菊乃井」三代目主人・村田吉弘氏を迎え、「伝統と革新が生む、日本食の未来。」をテーマに開催されました。

冒頭では、一般財団法人アジアフードビジネス協会 理事長・渡辺幹夫氏より開会の挨拶が行われ、「食の国際化」を理念に、ともに歩んでいく姿勢について語られました。続いて、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)執行役・北川浩伸氏より、アウトバウンドとインバウンドを両輪としながら、サービス産業・フード産業で志を共にする者同士が協働することで「日本食のグローバル化」を目指す重要性が示されました。続く新春特別講演では、講師である村田氏より、「日本料理の基本」を題目に、和食の本質や次世代への継承、さらには世界展開に向けた戦略的視点についてお話しいただきました。その後のトークセッションでは、現在の日本食を取り巻く環境や今後求められる考え方について、クロストーク形式で議論が交わされました。締めくくりには賀詞交歓会も行われ、参加者同士が交流を深めながら、新年のスタートにふさわしい新たな学びとつながりが生まれる場となりました。


世界が認める日本料理の価値

今回は、「菊乃井」三代目主人・村田吉弘氏による「伝統と革新が生む、日本食の未来。」をテーマとした新春特別講演を聴講させていただきました。村田氏は、特定非営利活動法人 日本料理アカデミー名誉理事長でもあり、2013年「和食;日本人の伝統的な食文化」のユネスコ無形文化遺産登録における立役者の一人です。

印象的だったのは、まず客観的なデータを提示することで、「なぜ今、日本料理を世界の料理にしていく必要があるのか」を明確に示された点でした。現在、少子高齢化に直面する日本では、約1億2,000万人の人口が50年後には8,000万人にまで減少すると言われています。それと同時に、生産年齢人口や食料自給率も急速に低下しているのが現状です。国内市場の縮小は、食産業全体の持続性のみならず、日本料理の技術や文化の継承にも大きな影響を及ぼします。こうした状況の中で、次世代の若者たちが食の分野で安心して生きられる未来を築くために、日本の食文化を海外へと広げ、新たな価値と経済循環を生み出す「日本の食のグローバル化」が不可欠であると語られました。

では、日本料理とはそもそも何なのでしょうか。村田氏は、その本質を三つの視点から説明されました。一つ目は「引き算の料理」。水で洗い清められた食材を、自然や神からの頂き物として捉え、素材本来の味を尊重し、最小限の味を添えるという考え方です。二つ目は「少量多品種・低カロリー」。日本料理は、糖質・脂質・タンパク質のバランスに優れ、他国の料理と比べても非常にヘルシーで、一食あたり約450kcalほどとされています。三つ目は「料理構成の中心にある“うま味”」。脂質を軸とする他国料理に対し、日本料理は昆布や鰹節に代表される“うま味”が味の核となっている点が大きな特徴です。

こうした独自性を持つ日本料理ですが、ユネスコ無形文化遺産への登録までには長い道のりがあったといいます。「日本料理」ではなく「和食」という名称で登録された背景には、日本や日本人の料理という枠を超え、日本料理に古くから息づく「和」の文化や精神性を再評価する意図がありました。年中行事との深い結びつきや、自然や食材への畏敬の念など、日本の暮らしに根付いた文化的側面が再評価された結果でもあります。私たち日本人が日常的に口にしている和食ですが、その一皿一皿には、先人たちが育んできた知恵や感性、自然と共生する姿勢が込められています。そこには、次世代へと受け継ぐべき日本の誇る文化的価値が確かに息づいているのだと、改めて実感いたしました。


対話から見えた、日本料理のこれから

その後のトークセッションでは、北川氏とともに私も登壇し、クロストーク形式で村田氏にいくつか質問をさせていただきました。私からは、国境を容易に越えられるグローバル社会の中で、日本料理を継承していくことの難しさや大切にされている想いについて伺いました。特に印象的だったのは、「食の嗜好は遺伝しない。継承のためには教育が必要。」というお言葉です。若者の洋食化が進む中で、米や魚を口にする機会は年々減少しています。だからこそ今、原点に立ち返り、日本料理を日常的に取り入れる文化意識を育てていくことの重要性を改めて考えさせられました。

また対話の中では、日本料理が海外へと広がっていく上で「柔軟性」が欠かせないというお話も心に残りました。かつてイタリア料理が日本に輸入された際に、「たらこスパゲッティ」が新たな料理として生み出され、日本独自の進化を遂げながら定着してきた例を挙げながら、日本料理のグローバル化においても、新たな食材や味覚、文化の違いを前向きに受け入れる姿勢が大切だと語られました。伝統を守りながらも違いを恐れず、各地の食文化とともに進化することこそが、日本料理の未来を切り拓く鍵なのだと学ばせていただきました。


日本酒でつながる、新たなご縁

最後の賀詞交歓会では、八戸酒造様(青森県)の日本酒をご紹介するお手伝いをさせていただきました。「日本食のグローバル化」という共通の志を持つ皆さまに、お一人おひとりのお好みやご経験を伺いながら、日本酒を振る舞わせていただく時間は、まさに「食を通じた対話」の場でもありました。日本酒が初めてという方や、これまであまり親しみがなかったという方にも、「想像以上に飲みやすい」「香りがとても華やか」といった声をいただき、日本酒の多様な魅力に触れていただけたことが印象的でした。中でも、軽やかな口当たりで日本酒初心者の方にも親しみやすい銘柄や、地元で長く愛されてきた定番酒は特に好評で、一時ブースの前に人だかりができるほどの賑わいとなりました。

〇 陸奥男山 超辛純米
非常にキレがありスッキリとした味わいが特徴的です。冷酒だけではなく、燗酒にしても楽しめる1本です。
〇 陸奥八仙 特別純米
ブランド設立時から八戸で長く愛され続けている1本です。味わいのバランスもとれていて、どの様な料理にも合わせやすく親しみやすい定番のお酒です。
〇 陸奥八仙 ピンクラベル 吟醸(火入)
メロンやバナナの様な香り高さは芳醇な旨味とマッチし口の中でじっくりと広がっていきます。厚みのある味わいは日本食だけではなく、洋食にも合わせやすい1本です。
〇 陸奥八仙 大吟醸
蔵内で約半年間の貯蔵熟成を経たことにより、香りは華やかさの中に落ち着きが見られ、まったりとした甘味とまるい旨味が感じられる1本です。
〇 AOMORI JUICY LAB -リンゴ
アオレン独自の「密閉搾り製法」で搾った青森県産リンゴ果汁を使用。芳醇な香りと甘みが特徴の「王林」を中心にブレンド。アルコール度数3%、スパークリングタイプのおさけですので普段飲みなれないお客様でも楽しみやすい果実感満載な1本です。


今回のイベントを通して、日本料理は日本人の価値観や自然観、そして次世代への責任までも内包した、「受け継いでいく使命を持つ文化」なのだと改めて実感しました。特に村田氏のお話からは、伝統をただ「守る」のではなく、「新たな世界と出会うことで進化させていく」という視点の大切さを学ばせていただきました。変えてはいけない本質と、柔軟に発展させていく表現。その両輪があってこそ、日本料理は世界の中で愛され、広がり続けていくのだと感じました。それは料理人に限らず、文化を愛するすべての人に向けられたメッセージであるように思います。

Miss SAKEとして活動する中でも、日本酒をはじめとする日本食が、世界の多様な食文化や価値観と出会うことで、さらに豊かな表情を見せることを実感してきました。今回の対話を通じて、あらためて自分自身の役割は、完成された文化を一方的に届けることではなく、その背景にある物語や想い、人の営みまでを丁寧に伝え、共感の輪を広げていくことなのだと感じました。これからも、日本の食文化が持つ奥行きと可能性を世界へと繋ぎながら、次世代が食の分野に希望を見いだせる未来づくりに、微力ながら貢献してまいります。

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