皆様、こんにちは。2026 Miss SAKE Japan 長瀬志珠です。
8月29日(土)、福島県郡山市のうすい百貨店にて開催された「常磐大漁市〜ふくしまの海からSDGsを考えよう〜」に出演させていただきました。
本イベントは、公益社団法人福島相双復興推進機構主催、福島県・福島県教育委員会・郡山市後援のもと開催され、福島の海で育まれた水産物の魅力や、漁業・水産加工に携わる皆様の取り組みを通して、福島の海の「今」と「これから」を考えるイベントです。
会場では常磐ものの販売をはじめ、アレンジレシピや漁具、海洋環境、防災・復興などに関する展示も行われ、多くの方にさまざまな角度から福島の海に触れていただける空間となっていました。
ステージイベントの冒頭では、主催者を代表して公益社団法人福島相双復興推進機構 専務理事の黒田浩司様、後援を代表して郡山市長の椎根健雄様、そして会場である株式会社うすい百貨店 代表取締役社長の横江良司様より、それぞれご挨拶をいただきました。
その後、お三方には会場で販売されている常磐ものを使ったメニューをご試食いただきました。
「ヤナギダコのかけるあおさ和え」をはじめ、「ブロッコリーとソフトかまぼこのオイスター炒め」、「めひかりの南蛮漬け」など、福島の水産物を家庭でも楽しみやすい形にアレンジしたお料理が紹介されました。
私自身いわき市出身ということもあり、幼い頃から身近だった福島の海の恵みが、このようにさまざまな形で紹介されている光景を誇らしく感じました。
また、イベントMCはMiss SAKE福島大会でも司会を務めてくださった、小野美希さんでした。福島大会ぶりに、こうしてMiss SAKE Japanとして同じ場所で再会できたことを心より嬉しく思います。
続いて行われたゲストトークでは、まず相馬双葉漁業協同組合 相馬原釜地区の漁師・石橋正裕さんより、「“福とら”ブランド化への挑戦」をテーマにお話しいただきました。石橋さんは相馬市の原釜港を拠点に、地域の水産資源の価値を高め、持続可能な漁業につなげるため、ブランド魚「福とら」の確立に取り組まれています。
「福とら」は、相馬で水揚げされるトラフグをブランド化したもの。
震災後、水揚げ量そのものは減少した一方で、トラフグをはじめとする単価の高い魚が増えてきたことや、資源を守りながら価値を高めていくため、一日30匹までという漁獲制限を設けていることなど、実際に海に出ている漁師さんだからこそ分かる現場のお話を伺いました。
また、福島県のヒラメの水揚げが全国でも上位であることなど、福島出身の私でもまだまだ知らなかった魅力がたくさんありました。
そして何より印象に残ったのが、「福をもたらす魚」という思いが込められた“福とら”という名前です。おいしさだけではなく、地域の未来への願いまで込められたブランドであることを知ることができました。
続いて、株式会社マルリフーズ 営業部長の阿部純也さんからは、「福島の海に新たな価値を」をテーマに、水産加工という立場からお話しいただきました。
ご紹介いただいたのは、相馬・松川浦で育つあおさと、それをより身近に楽しめる商品として生まれた「松川浦かけるあおさ」
あおさというと、お味噌汁など和食でいただくイメージが強くありますが、「かけるあおさ」はご飯だけではなく、パンやパスタ、ピザなど幅広い料理と合わせることができます。
さらに、あおさバターやジェラートなど、これまでのイメージにとらわれない活用方法も紹介されており、一つの水産資源でも、加工やアイデアによって新しい魅力や楽しみ方が生まれていくことを知りました。
海の資源を次世代につなぐこと、規格外のものも価値へと変えていくこと、そして福島の海藻を国内だけでなく海外へ届けていくこと。
石橋さんが「海で獲る」立場から魚の価値を高めているのに対し、阿部さんは「加工し、商品として届ける」ことで新たな価値を生み出している。お二人のお話から、福島の水産業を未来へつないでいくさまざまな方法を学ばせていただきました。
そして私は、ゲストトークの3人目として、「日本酒と魚がつなぐ、福島の食文化」をテーマにお話しさせていただきました。
福島には全国に誇れる日本酒があり、そして浜通りには「常磐もの」と呼ばれる豊かな海の恵みがあります。
私は現在、2026 Miss SAKE Japanとして日本酒や日本文化の魅力を国内外へ発信していますが、福島県いわき市出身の私にとって、故郷の日本酒と魚を一緒に伝えていくことは、これから特に大切にしていきたい活動の一つです。
日本酒だけ、魚だけで魅力を伝えるのではなく、その土地で生まれたものを一緒に味わうことで、その地域ならではの食文化まで感じていただけるのではないかと思っています。
ゲストトークの後には、県内の高校生・大学生による発表も行われました。
須賀川桐陽高校3年の佐藤優愛さんからは、震災や防災を自分ごととして捉え、実際に現地を訪れながら学び、それをさらに若い世代へ伝えていく活動について。
白河高校3年の塚野颯美さんからは、母校の閉校をきっかけに始まった、ふるさとの魅力を知り、守り、次の世代へつないでいくまちづくりの活動について。
そして福島県立医科大学1年の鴫原佳乃子さんからは、タイと日本の魚介類に含まれるマイクロプラスチックの比較研究について発表がありました。
それぞれ異なる視点から、福島の地域や海、そして未来について考える皆さんの姿がとても印象的でした。
最後には、石橋さん、阿部さん、私の3名でトークセッションを行いました。
漁業、水産加工、そして日本酒・食文化と、それぞれ立場は異なりますが、話を聞けば聞くほど、私たちの活動は実はすべてつながっているのだと感じました。
トークセッションでは、「10年後、福島の魚や常磐ものがどんな存在になっていてほしいか」という未来についてのお話や、それぞれ違う立場だからこそ「一緒に何ができるだろう」というお話もしました。
その中で生まれたのが、
「魚 × 水産加工品 × 日本酒を一緒に楽しめるイベントを、3人でできたら面白いですね」
というお話です。
海で魚を獲る石橋さん、その恵みに新しい価値を加えて商品として届ける阿部さん、そして日本酒や食文化とともにその魅力を伝える私。
それぞれの強みを掛け合わせれば、常磐ものの魅力を今までとはまた違った形で、多くの方へ届けられるのではないかと思います。
また、おすすめの魚や食べ方についてもお話しし、私は地元いわきでも馴染みのあるカツオをニンニク醤油でいただく食べ方をご紹介しました。
今回のイベントを通じて改めて感じたのは、福島の海の魅力は、魚そのもののおいしさだけではないということです。
海で魚を獲る方がいて、その価値をさらに高めて届ける方がいて、地域や海の未来について考え行動する若い世代がいて、そして私たち消費者がそれを知り、食べ、誰かに伝えていく。
そうした一つひとつのつながりによって、「常磐もの」は未来へ受け継がれていくのだと思います。イベントの最後にも、「獲る人」「商品として届ける人」「食文化として伝える人」、そして地域や環境の未来を考える学生の皆さん、それぞれに福島の海を未来へつなぐ共通の思いがあることが語られました。
いわき市出身、そして2026 Miss SAKE Japanとして、これからも福島の日本酒と食、その背景にある人々の思いや物語まで、一緒に届けていきたいと思います。
そしていつか本当に、「福島の魚 × 水産加工品 × 日本酒」を楽しむイベントを、石橋さん、阿部さんとご一緒できる日を楽しみにしています。
このような貴重な機会をいただきました公益社団法人福島相双復興推進機構の皆様、うすい百貨店の皆様、ご登壇された皆様、関係者の皆様、そして会場へお越しいただいた皆様に、心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
2026 Miss SAKE Japan 長瀬 志珠

























