みなさまこんにちは。
2025 Miss SAKE 静岡 永田しおりです。
この度、7月16日(水)〜18日(金)の3日間にわたって、東京ビックサイト南展示棟にて開催された「第4回国際発酵・醸造食品産業展」に、18日(金)の最終日Miss SAKE Japan 館農知里さんと参加させていただきました。
全国から発酵・醸造文化を支える多くの企業が集まるこの展示会は、まさに「日本酒を裏から支えるプロフェッショナル」の熱意に触れる貴重な時間でした。
今回はその中でも、浅野製作所様・銘醸機械様・オルガノ様のブース訪問の際の様子をご報告させていただきます。
【株式会社 浅野製作所 様】
浅野製作所様は1917年愛知県にて創業され現在は名古屋市に本社を構える、老舗ポンプメーカーです。近年では航空宇宙産業用試験設備も手がけられております。
当ブースでは、主に濾過の工程で使われる醸造用ポンプの展示が行われており、丁寧にご説明をしていただきました。
ポンプは、酒造りにおいて非常に繊細な工程を担う重要な存在。展示されていた製品は、酒税におけるタンク検定に基づいて、容量を正確に測定できるようになっており、食品衛生法にも準拠した高い安全性を保つ構造になっておりました。
また、女性やシルバー世代など様々な方が蔵で働く今の時代に、はしごの上などでも安全に操作できるよう無線スイッチの導入の工夫が施されており、まさに現場での“使いやすさ”と“正確さ”の両立を目指した設計に感動いたしました。こうした「現場目線での安全性の向上」は、今後ますます大切になってくるテーマだと思います。
そして、名古屋といえば「名古屋城」の「金鯱」をモチーフにしたロゴがとても可愛らしく、印象的でした。浅野製作所の皆様、誠にありがとうございました。
【銘醸機械株式会社 様】
銘醸機械様のブースでは、名醸社様、CARPIGIANI様もご一緒に出展されており、様々な視点から日本酒業界を支える技術が集結していました。
◯銘醸機械株式会社様
1923年に宮城県仙台市にて設立し、一昨年に100周年を迎えられました。
清酒・ワイン・味噌醤油、清涼飲料水など用の機械・瓶詰プラントの販売・搬入設置及び・それら機械のメンテナンス・修理業務を行っておられます。
100年を超える企業は、世界の半数が日本にあり、そして一番多くを締めるのが酒蔵です。まさにその歴史を二人三脚支えてこられた企業としての哲学をお聞かせいただきました。
お話の中でも印象に残っているのは、
「長く続く企業は“掃除”を大切にしている」
「常に人のためにできることを考え、社員を家族のように思って接する」
というお言葉。企業の発展の根幹にある “人を大切にする熱い姿勢”が伝わってきて、胸が熱くなりました。
◯株式会社名醸社様
名醸社は、1938年に設立された、愛知県あま市に本社を置く、主に醸造用の貯蔵タンクに取り付ける部品の設計・製作・販売を行う企業です。実際に部品を見せていただきました。
約80年の歴史を持ち、国内の約8割のシェアを占めているというその技術力には驚きです。部品は極限までシンプルに設計され、細部まで洗浄しやすい構造で、さらに自社工場でのオーダーメイド対応も可能で、まさに“現場の声”に寄り添ったものづくりがなされています。また部品のネーミングにもユーモアが溢れており、例えばお写真に映っているのは”ガチャ姫”など・・遊び心にも魅了されました。
◯CARPIGIANI(カルピジャーニ)様
1946年設立の当社はイタリアに本社を置く、ジェラートやソフトクリーム製造機などの食品機械メーカーとして世界的に有名な企業です。特に、ジェラート製造機の分野では、トップメーカーとして知られています。
当日は吟醸酒とウイスキーを使ったジェラートを試食させていただきました。繊細でしっかりとお酒の味わいが活かされている味わいに、思わずスプーンが止まりませんでした。
写真に映っているのは、20度までのアルコールを10段階の硬さでジェラートに仕上げることができる国内初の機械。温度管理と傾斜の均一性が保たれるよう工夫されております。
食べてみるとわかるのですが、食感には角がなくとてもまろやかな味わいです。
また本場イタリアではカルピジャーニ・ジェラート・ユニバーシティが開校されており、イタリアのジェラート文化を広めることを使命として2003年に設立されました。
現在、世界中に20を超える講習室にて年間約500回の講習会を行っており、デモンストレーター、起業家、シェフ、ペストリーシェフのネットワークを備えた、ジェラート職人のトレーニングのための国際機関となっております。食文化の幅を広げる可能性を感じました。
皆様、貴重なお話をありがとうございました。
【オルガノ株式会社 様】
最後に訪れたのは、1946年創立以来、総合水処理エンジニアリング技術のリーディングカンパニーとして日本の生活と産業の発展を支えてこられた、オルガノ様。ブースでは、酒造りにおいて欠かすことのできない”超軟水”についての展示と解説をしていただきました。
カルシウムやマグネシウムなどの硬度成分を、イオン交換樹脂を通じて徹底的に取り除いた超軟水は、成分の抽出力を高めつつ、繊細な味や香りを損なわずに引き出してくれる、“縁の下の力持ちといえる存在です。
この技術が、焼酎メーカーや多くのコンビニのコーヒーメーカー、さらには半導体産業の超純水処理にまで活用されております。
また戦時下においても、「どうにかして綺麗なお酒を飲めるように」と研究を重ねて生まれたその技術には、“美味しい一杯のために尽くす”想いが詰まっていました。
<ポジティブリスト制度適合品>とは、食品衛生法に基づき食品用器具や容器包装に使用可能な物質をリスト化し、リストに掲載されている物質のみが使用できる制度で、安全性が確保されたもののみが使用可能となる制度です。2025年6月1日より本格施行されました。
オルガノの皆様、ありがとうございました。
また、当日は今年から新たな取り組みとして始まった、SAKE LEADERS SUMMITにも一部出席をすることができました。
「日本酒とはなにか、伝統文化の産業競争力を付けるとはどういうことなのかなど実行者による声も踏まえて俯瞰的に日本酒業界に新たな視点と勢いをもたらしたいと考えています」
と、実行委員会は語っています。
壇上では様々なテーマに沿って熱いトークセッションが繰り広げられ、まさに日本酒業界の現状を知り、そしてこれからの業界について深く考えさせられるお時間となりました。
下記、講演の中で心に残ったトーク内容を切り取りまとめさせて頂きました。
”酒蔵経営は家業として継承していくことがほとんどの形であり、どれだけ時代が変化しても、やはり家族的なお付き合いを酒販店や飲食店ともすることで、強いファン・応援者ができ、コロナの様な社会情勢にも左右されませんでした。こだわり抜いた高品質なお酒をつくること、お酒を通じてその地域に何ができるのかを一生懸命に考え続けること、ファンを大切にすることが重要”だと語られました。
また、世界で100年続く企業の50%が日本にあり、そして日本酒業界が中でも一番の割合を占めることも初めて知り、改めてとても誇り高い気持ちになりました。
この文化を守り継承するためには、私たちは手を取り合い、共に一歩一歩歩みを進めていくことが重要だと感じました。
おわりに
展示会では、普段なかなか目にすることのない日本酒造りの舞台裏に触れ、造り手や機器メーカーの方々の想いに直接触れることができました。
Miss SAKEとして、こうした背景を多くの方に届ける架け橋となれますよう、これからも丁寧に伝えてまいります。暑い日が続きますが、どうぞみなさま、お身体に気をつけて美味しい日本酒時間をお過ごしくださいませ。
2025 Miss SAKE 静岡
永田しおり
企業リンク
◆国際発酵・醸造食品産業展
公式HP:https://hakkoexpo.jp
○新洋技研工業株式会社
公式HP:https://www.shinyo.co.jp/
○有限会社塚本鑛吉商店
公式HP:https://www.k-tsukamoto.co.jp/
○銘醸機械株式会社
公式HP:https://www.meijyokikai.com
○有限会社キクプランドゥー
公式HP:https://kikuplando.co.jp/
○藪田商事株式会社
公式HP:http://www.yabuta.co.jp
○永田醸造機械
公式HP:https://www.nagata-bm.co.jp
○株式会社サタケ
公式HP:https://www.satake-japan.co.jp/
○株式会社東洋商会
公式HP:https://www.azuchi-touyou.com
○株式会社阪口製作所
公式HP:https://sakaguchi-ltd.com/
○株式会社浅野製作所
公式HP:https://asano-ss.com/
○オルガノ株式会社
公式HP:https://www.organo.co.jp/
○カワタ工業株式会社
公式HP:http://kawatakougyou.com/
○本村製作所(西華産業)
公式HP:https://www.seika.com/cms_source/data/product/stainless_tank/
○柳井電機工業株式会社
公式HP:https://www.yanaidenki.co.jp
○株式会社オーニット
公式HP:https://www.ohnit.co.jp
































