皆さま、こんにちは。
2026 Miss SAKE 愛知 加藤七海と申します。
2026年5月30日(土)に第17回ナデシコプログラムが開催されましたので、以下にその内容をご報告申し上げます。
~プログラム内容~
①清水清三郎商店株式会社様 蔵見学 代表取締役 清水慎一郎様、杜氏 製造部長 内山智宏様
②伊勢神宮正式参拝 神宮司廳 広報室次長 神宮参事 音羽悟様
③酒場 森下様 有限会社酒乃店もりした 代表取締役 森下巧麻様
本日は、清水清三郎商店株式会社 代表取締役 清水慎一郎様より、大変貴重なお話を伺いました。
講義の冒頭では、ゲームクリエイター小島秀夫氏率いる Kojima Productions の設立10周年を記念した、日本酒「作」とのコラボレーション映像を拝見しました。
その中で最も印象的だったのは、「お酒の価値は、誰かが口に入れた瞬間に生まれる」という言葉です。
私たちはつい、日本酒の価値は蔵人の技術や酒造りそのものによって決まると思いがちです。しかし清水社長は、お酒の価値は発酵が成功した瞬間でも、瓶詰めされた瞬間でもなく、飲み手が実際に味わった瞬間に初めて完成するとお話しくださいました。
さらに、その価値を形づくるのは酒蔵だけではありません。
酒器や料理、運送会社、酒販店、お店の雰囲気、そして飲み手の気持ちまでもが関わり合い、一杯の日本酒の価値を創り上げているというお話に深く感銘を受けました。
また、日本酒造りについても大変興味深いお話を伺いました。「伝統とは、昔と同じことを続けることではない。」
江戸時代には不可能だった精米歩合40%や50%の酒造りが、現代では当たり前になっています。
つまり、日本酒造りとは常にその時代の最先端技術を取り入れながら進化し続けるもの。
変化を恐れず挑戦を続けながらも、守るべき理念や哲学を残していく。その姿勢は、時代とともに進化するゲーム制作とも共通しているというお話が非常に印象的でした。
講義後半では、鈴鹿の歴史や日本酒文化についても学ばせていただきました。
伊勢神宮では1500年以上にわたり、「日別朝夕大御饌祭」が毎日欠かさず行われています。そこでは食事だけでなく、お酒も朝夕それぞれ三杯ずつお供えされていることを知り、日本酒が日本人の祈りや文化と深く結びついてきたことを改めて感じました。
また、「味酒(うまざけ)」という言葉が鈴鹿にかかる枕詞であることも初めて知りました。
現在、鈴鹿市に残る酒蔵は清水清三郎商店のみとのことで、「味酒鈴鹿」という言葉を今も体現している存在であることに、大きな誇りと責任を感じられているのではないかと想像しながらお話を伺いました。
さらに、東海地区で初めて指定された清酒の地理的表示「GI三重」についても学びました。
普段何気なく目にしている熨斗(のし)が、実は高級な縁起物であった「のしアワビ」に由来することや、GI三重のロゴマークにも、その文化的背景が込められていることを知り、日本酒を取り巻く文化の奥深さを改めて感じました。
講義の最後には、「作」の香りや味わい、余韻を音楽として表現した映像を鑑賞しました。
日本酒の酵母の化学式を音階へ置き換え、お酒ごとの個性に合わせて調性やテンポを変化させるという試みに、私は大きな感動を覚えました。
日本酒は味覚だけで楽しむものではなく、視覚や聴覚、空間までも含めた総合的な体験として表現できる。
その可能性を目の当たりにし、日本酒の魅力を伝える方法はまだまだ無限にあるのだと実感しました。
今回の講義を通して学んだことは、「価値は作り手だけでは完成しない」ということです。
日本酒の価値は、人と人との出会いの中で生まれ、広がり、完成していく。
私自身、海外営業として世界各国の方々へ日本酒を手渡してきた経験がありますが、その一杯が生み出す笑顔や会話こそが、日本酒の価値そのものだったのだと改めて気づかされました。
今後もMiss SAKEとして、日本酒を単なる飲み物ではなく、人と人をつなぐ文化として世界へ発信してまいります。
貴重なお話を聞かせてくださいました清水慎一郎様、誠にありがとうございました。
講義の後は、杜氏・製造部長の内山智宏様にご案内いただきながら、酒蔵見学をさせていただきました。
今回特別に、発酵中のタンクの様子を間近で見学させていただく機会をいただきました。
タンクの中では酵母が活発に活動し、泡が力強く盛り上がっています。
普段、完成した日本酒を口にすることはあっても、その日本酒が生まれる瞬間を見る機会はなかなかありません。
静かな蔵の中で、目には見えない微生物たちが懸命に働き、一滴一滴の日本酒を生み出している光景に、改めて酒造りの奥深さと神秘を感じました。
また、見学後には精米歩合の異なる複数の「作」をテイスティングさせていただきました。
実際に順番に飲み比べることで、精米歩合が低くなるにつれて現れるフルーティーな香りや繊細な甘みの変化を体感することができました。
教科書や講義で学ぶだけではなく、自らの五感を通して理解できたことは大変貴重な経験となりました。
清水社長、内山杜氏、そして清水清三郎商店株式会社の皆様、この度は貴重な学びの機会をいただき、誠にありがとうございました。
午後からは大型バスで伊勢神宮へ向かい、振袖に着替えて正式参拝をさせていただきました。
内宮へ向かう道中は、神宮司廳 広報室次長・神宮参事の音羽悟様にご案内いただきながら散策いたしました。
私はお隣の愛知県出身でありながら、これまで伊勢神宮を訪れたことがありませんでした。
実際に足を踏み入れてまず驚いたのは、その圧倒的な広さです。
音羽様によると、伊勢神宮の敷地面積は東京ドーム約1,200個分にも及び、海外の方へ説明する際には「パリオリンピック会場全体ほどの広さ」と表現されることもあるそうです。
古くから日本人の心の拠り所として大切に守られてきた空間を歩きながら、自然と歴史、そして祈りが共存する特別な場所であることを肌で感じました。
正式参拝では、厳かな空気の中で日本文化の根底に流れる精神性に触れることができました。
午前中には日本酒造りの現場を訪れ、午後には日本人の祈りの原点ともいえる伊勢神宮を参拝する。
日本酒の「技術」と、日本文化の「精神性」の両方に触れることができた、非常に意義深い一日となりました。
参拝後は、おかげ横丁を散策しながらファイナリスト同士で交流を深めました。
その後の夕食では、酒場森下様にて、代表取締役の森下巧麻様にもご同席いただき、三重の地酒と新鮮な海の幸を堪能させていただきました。
どのお料理も素晴らしく、暑い中を振袖で歩き続けた身体に、冷えた日本酒と旬の海鮮が心地よく染み渡りました。
全国から集まったファイナリストの仲間たちと、美味しい食事を囲みながら語り合い、たくさん笑い合った時間もまた、かけがえのない思い出となりました。
その後、ゲストハウス伊勢二見へ移動し、一日目は終了。日本酒、日本文化、そして仲間との絆。
多くの学びと感動に満ちた三重合宿の一日目となりました。二日目へ続きます。
Today, we had the privilege of learning from Mr. Shinichiro Shimizu, President of Shimizu Seizaburo Shoten, the brewery behind ZAKU.
One message that deeply resonated with me was his belief that the true value of sake is created not when it is brewed or bottled, but when someone finally takes a sip. Sake is completed through the people, places, food, and experiences that surround it.
We also toured the brewery with Master Brewer Tomohiro Uchiyama and had the rare opportunity to observe active fermentation tanks up close. Witnessing sake being born before my eyes was an unforgettable experience.
In the afternoon, we visited Ise Jingu, one of Japan’s most sacred shrines. Learning about its history and taking part in a formal visit allowed me to experience the spiritual roots of Japanese culture.
From sake brewing to sacred traditions, it was a day filled with invaluable lessons about the craftsmanship, culture, and spirit of Japan.
今天,我们有幸聆听了清水清三郎商店株式会社代表取缔役清水慎一郎先生的精彩讲座。
最让我印象深刻的一句话是:“清酒真正的价值,并不是在酿造或装瓶完成时诞生的,而是在饮用者品尝的那一刻才被创造出来。” 清酒的价值不仅来自酒藏,更来自餐食、器皿、空间以及人与人之间的连接。
随后,在杜氏内山智宏先生的带领下,我们参观了酒藏,并近距离观察了正在发酵的酒母与醪液。亲眼见证清酒诞生的过程,是一次十分珍贵且难忘的体验。
下午,我们前往日本最具代表性的神社之一,伊势神宫进行正式参拜。在了解其悠久历史与文化背景的过程中,我深刻感受到日本文化所蕴含的精神内涵。
从清酒酿造到神道文化,这一天让我更加深入地理解了日本的匠人精神、传统文化以及人与人之间的纽带。
2026 Miss SAKE Aichi Nanami Kato




































