皆さま、こんにちは。
2026 Miss SAKE Japan 長瀬志珠です。
9月3日、沖縄県を訪問いたしました。
今回の沖縄での活動では、泡盛の歴史や文化に触れるため、糸満市にある「泡盛まさひろギャラリー」を訪問。
その後、沖縄ハーバービューホテルにて開催されたパーティーに参加し、2026 Miss SAKE 沖縄代表の亀谷莉瑚氏とともに、泡盛と日本酒を皆さまへ振る舞わせていただきました。
日本各地には、その土地の気候や風土、歴史とともに育まれてきた酒文化があります。
今回の沖縄では、琉球王国の時代から受け継がれてきた「泡盛」について、改めて現地で学ぶ貴重な機会となりました。
「泡盛まさひろギャラリー」へ
今回訪れたのは、沖縄県糸満市に本社を構える、まさひろ酒造株式会社の「泡盛まさひろギャラリー」です。
まさひろ酒造の歴史は、1883(明治16)年まで遡ります。
琉球王国の城下町・首里で、比嘉昌文氏によって泡盛造りが始まりました。創業者の父・比嘉昌続氏は琉球王朝の料理長職を務め、その腕を評価されて王から「ホウチュウヒガ」の屋号と泡盛製造免許を授かったとされています。
その歴史を受け継ぎながら、まさひろ酒造は140年以上にわたり泡盛造りを続けています。
戦後は与那原、そして首里へと工場を移しながら酒造りを継続。1967年には伝統的な技法を基盤としながら、泡盛で初めて低温発酵による製造を導入するなど、新たな技術にも取り組んできました。
1991年には創業100周年を記念して現在の糸満市西崎に工場を新設。その際に開設されたのが「泡盛まさひろギャラリー」です。
ギャラリーには、年代物の泡盛をはじめ、泡盛の歴史や製造方法に関する資料などが展示されています。
長い歴史を守るだけではなく、泡盛文化を次の世代へ伝える場所として一般に開かれており、近年は年間5〜7万人を無料で受け入れ、泡盛の歴史や製法を紹介してきたそうです。
実際にその土地を訪れ、造り手の歴史や文化に触れることで、これまで知識として学んできた「泡盛」が、より立体的に感じられました。
泡盛
泡盛の大きな特徴のひとつが、その造り方です。
主にタイ米を原料とし、黒麹菌を使用して、原料となる米をすべて麹にする「全麹仕込み」で造られます。
沖縄の高温多湿な環境に適した黒麹菌は、発酵の過程でクエン酸を多く生成し、雑菌の繁殖を抑える役割を果たします。
そして、泡盛を語る上で欠かすことのできない文化が「古酒(クース)」です。
泡盛は年月を重ねることで熟成し、香りや味わいが変化していきます。3年以上熟成させた泡盛には「古酒」という表示基準が設けられており、時間そのものがお酒を育てていくことも泡盛の大きな魅力です。
今回ギャラリーを訪れ、長い年月を経た泡盛を目にしたことで、「造る」だけではなく「育てる」という泡盛ならではの文化にも、改めて惹かれました。
また、まさひろ酒造では伝統的な泡盛に加え、泡盛をベースに沖縄の素材を取り入れたクラフトジンなど、新たなお酒造りにも挑戦しています。
受け継いできたものを守りながら、時代に合わせて新しい楽しみ方を生み出していく。
その両方があるからこそ、泡盛という文化が今も生き続けているのだと感じました。
ナデシコプログラムでの学びから、沖縄の地へ
今回の訪問で思い出したのが、2026 Miss SAKE ナデシコプログラムでの学びです。
最終選考会を目前に控えた第19回ナデシコプログラムでは、一般社団法人Miss SAKE 代表理事 大西美香氏より「琉球泡盛について」の講義を受講しました。
日本酒・焼酎・泡盛について、原料や麹、製法の違いなどを比較しながら学び、Miss SAKEとして日本酒だけではなく、日本のお酒を幅広く知ることの大切さを学びました。
それから約3か月後、実際に沖縄を訪れ、泡盛が生まれ、受け継がれてきた土地でその歴史に触れられたことは、とても感慨深い経験でした。
知識として知ることと、現地へ足を運び、その土地の空気や文化とともに知ること。
その両方を重ねることが、文化を「伝える」ためには大切なのだと改めて感じています。
泡盛と日本酒を、皆さまへ
その後は、沖縄ハーバービューホテルにて開催されたパーティーへ参加し、会場の皆さまへ泡盛と日本酒を振る舞わせていただきました。
沖縄を代表する泡盛をはじめ、日本酒など、それぞれに異なる個性を持つお酒をご紹介しました。
その日の昼間に改めて泡盛の歴史や文化に触れたからこそ、実際にその魅力をお伝えできる時間が、より一層意味のあるものに感じられました。
学び、実際にその土地を訪れ、そして自分の言葉で誰かへ伝える。
Miss SAKEとして活動する中で、大切にしていきたいことのひとつです。
「伝統的酒造り」を、次の世代へ
2024年、日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
これは日本酒だけを指すものではありません。
こうじ菌を用い、日本各地の気候風土に合わせながら発展してきた伝統的な酒造りの技術であり、日本酒、焼酎、泡盛、みりんなどの製造へと受け継がれているものです。
日本酒には日本酒の、焼酎には焼酎の、そして泡盛には泡盛の歴史があります。
味わいを伝えることはもちろん、その一杯が生まれた土地や歴史、造り手の技術、そこに根付く文化まで知っていただくこと。
それもまた、Miss SAKEの大切な役割だと考えています。
今回の沖縄での経験を通して、私自身も改めて「國酒」という言葉の持つ広がりを感じることができました。
日本酒を入口に、泡盛や焼酎をはじめとする日本各地の酒文化へ。
世界に誇る日本の「伝統的酒造り」と、その土地で大切に受け継がれてきた一杯の物語を、2026 Miss SAKE Japanとしてこれからも国内外へ伝えてまいります。
泡盛まさひろギャラリーの皆さま、そして今回沖縄でお世話になりました皆さま、貴重な機会をありがとうございました。
2026 Miss SAKE Japan 長瀬 志珠




























