Miss SAKE News/Blog

清酒発祥の地、菩提山正暦寺で行われました「菩提酛清酒祭」に2025 Miss SAKE 奈良 安井綾が参加させていただきました

皆さま、こんにちは。

2025 Miss SAKE 奈良の安井綾です。

この度、清酒発祥の地とされる菩提山正暦寺にて行われました「菩提酛清酒祭」に、Miss SAKE 奈良として参加させていただきました。

「菩提酛清酒祭」は毎年1月に境内で行われ、「菩提酛」という酒母の仕込みが一般公開されます。

境内に一歩足を踏み入れると、会場は蒸米から立ちのぼる蒸気とともに、乳酸菌の香り際立つ、包み込まれるような独特の香りに満ちていました。

冬の澄んだ空気の中に広がるその温もりは、自然と心が落ち着いていくように感じました。

当日は例年を遥かに上回る多くのお客様が来場され、奈良県内はもちろん、県外、さらには海外からのお客様の姿も多く見られました。

400名を超える方々が訪れたとのことで、会場は終始、笑顔と活気にあふれ、大変賑わっていました。

この日のために全国各地から多くの方が足を運ばれ、日本酒を通して人と人が自然につながっていく、正暦寺が長年にわたり果たしてこられた役割の尊さを実感しました。

境内では、奈良県菩提酛による清酒製造研究会に所属する、奈良県内の蔵元の皆さまが、実際に菩提酛の仕込みを行っておられる様子を間近で拝見する貴重な機会がございました。

昔から受け継がれてきた非常に歴史ある造りである菩提酛。その一つひとつの工程に込められた知恵と経験、そして蔵元の皆さまの真剣な眼差しはまさに圧巻で、日本酒が単なる飲み物ではなく、「人の手と想いによって紡がれてきた文化」であることを、改めて強く実感しました。

また、販売ブースでは菩提酛の試飲セットや粕汁、各蔵元による菩提酛造りの日本酒が並び、来場者同士が会話を交わしながら楽しまれている光景が広がっていました。

この日の記念にと菩提泉を購入されている方もたくさんおられました。若い方や女性のお客様も多く、近年では年代性別問わず日本酒が愛されていることを大変嬉しく感じました。

【菩提酛について】

菩提酛は、日本最古の酒母といわれており、その名称は、菩提山正暦寺においてその技術が確立されたことに由来すると考えられています。正暦寺は寺院醸造の中心的役割を担い、「酒母」という概念を確立し、火入れをした酒を流通させたことから、この地が日本清酒発祥の地と称されています。

【菩提酛の特徴】

菩提酛の最大の特徴は、「そやし水」と呼ばれる乳酸酸性水をあらかじめ造り、それを酒母の仕込みに用いる工程が存在することです。この工程により、速やかに酸性条件下で酒母を育成することが可能となりました。この特徴的な醸造法によって、夏期の酒造りをも可能にしたとされています。

【菩提酛の醸造工程】

事前に生米を仕込み水に約2日間浸漬させます。

乳酸発酵した水と生の米を分離し、米は甑で蒸しあげます

分離した水はそやし水と呼ばれ、仕込みに使います。

蒸しあがった米は布に広げ、澄み切った冷気で冷やします。

蒸米と麹とそやし水をタンクに仕込みます。

2週間ほどかけて正暦寺の境内で酒母を育てます。

酒母が無事に育つことを願って、正暦寺の僧侶様によって安全醸造の祈祷が行われます。

酒母が出来上がると再び蔵元が集まり、完成した酒母を分けて持ち帰り、各蔵元が独自の酒造りに取り組みます。

【菩提酛復活プロジェクトとは】

平成8年に奈良県内の若手蔵元が集まり、『菩提酛研究会』を設立されました。菩提酛の造り方や資料の研究から始まり、正暦寺と奈良県工業技術センターとともに菩提酛のお寺での酒造りの再現復活を主導しました。平成10年ついに酒母製造免許が下り、寺院醸造を復活。それ以来20年以上にわたり、「菩提酛」が造り続けられています。酒母の製造免許を持つ寺院は菩提山正暦寺のみであり、計り知れない歴史的価値を有しています。

毎年、正暦寺にてお寺と共に造り上げられる『菩提酛』は会員蔵が分けて持ち帰り、それぞれの蔵で持ち帰った酒母の上にさらに仕込みを重ね、それぞれの蔵の菩提酛純米酒が醸されています。

【奈良県菩提酛による清酒製造研究会】

今西酒造株式会社

上田酒造株式会社

葛城酒造株式会社

菊司醸造株式会社

株式会社北岡本店

倉本酒造株式会社

油長酒造株式会社

【菩提泉とは】

室町時代の醸造技術書「御酒之日記」に菩提山正暦寺の酒造りが記されています。そこで造られていた酒は「菩提泉」と呼ばれ、段仕込みを行わない造りで、現在の日本酒の原点です。正暦寺と菩提研ではこの『菩提泉』を正暦寺において 2021年復活醸造しました。現在の日本酒の醸造技術の礎ともなった『菩提泉』の復活は、室町時代の寺院醸造の歴史を後世に伝えるための文化的事業と位置付けられます。製造方法は菩提酛と同様ですが、酒母として用いることなく、それをそのまま搾るため、生産量は非常に限られており、年間およそ300本程度とされる大変貴重なお酒となっております。

【Miss SAKEとして】

当日は、多くのお客様から温かいお声がけをいただき、Miss SAKEとしての活動への応援のお言葉も頂戴しました。

日本酒の歴史や背景に関心を持ち、日本酒が大好きな皆さまとの交流は、私自身にとって大きな励みとなり、この役割の責任と意義を改めて胸に刻む一日となりました。

清酒発祥の地「正暦寺」で、日本酒の原点ともいえる菩提酛の造りに触れ、その技と想いが今も大切に受け継がれていることを肌で感じることができ大変光栄です。

また、そんな奈良県で生まれ育ったものとして、Miss SAKEとして、この場に立ち会えたことを、心から嬉しく思います。

正暦寺ご住職様、蔵元の皆さま、関係者の皆さま、貴重な機会をありがとうございました。

今後も Miss SAKE 奈良として、奈良が誇る日本酒の歴史と文化、そしてそこに込められた人々の想いを、国内外へと発信してまいります。

2025 Miss SAKE 奈良 安井綾

 

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