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第19回ナデシコプログラムレポート / 2023 Miss SAKE 愛知 森川裕希恵

皆様こんにちは。
2023 Miss SAKE 愛知 森川裕希恵です。

第19回ナデシコプログラムについてレポートさせていただきます。

「これからのブランディング」

Exa Innovation Studio代表取締役である方健太郎様によるご講義では、「これからのブランディング」について学ばせていただきました。

Exa Innovation Studio様は、フランス、アメリカを拠点に、日本企業に対し、新規事業の開発や立ち上げ支援などを展開するグローバル企業です。2022 Miss SAKE 磯部里紗様は、そのチームの一員として、フランスと日本を行き来しながら、Miss SAKEの活動と共にご活躍されています。

方様は、東京大学法学部をご卒業後、国土交通省に入省。その後、MBAを取得し、経営コンサルタントの道へ。ボストン・コンサルティング・グループで7年間のご勤務を経て、2009年に現在の会社を設立。2006年には、奥様のご出身地であるフランスに移住されています。

社名であるExa Innovationとは、“拡大” “創作”であり、国境や文化を超越することで、人々が世界で活躍できる、次世代に繋がるビジネスを創造したいという意味が込められています。

方様がお住まいになっているフランス・パリは、世界一の観光都市。日本人の私たちも、誰もが一度は行ってみたいと思う憧れの場所です。

2016年に2400万人という過去最高の訪日外国人を記録した日本。しかし、その3.5倍である8400万人もの人が訪れるフランスは、なんと30年間もの間、観光客数世界一を保持し続けています。

なぜフランスは、こんなにも世界の人々を魅了するのか。やはりそこにはフランスの「ブランディング力」によるものが大きいと方様。

フランスを観光立国に押し上げている要因の一つとして、イベントの多さが挙げられます。パリコレクションやオートクチュールコレクションに代表されるような国際イベントが数多く催され、世界中からVIPが訪れます。また、Hermès、Louis Vuitton、CHANELなどのフランス生まれのハイブランドの消費者はほとんどが外国人なのだそうです。

そして、国をあげて、ワインを観光コンテンツとして推し進めていることは、これまでのナデシコプログラムでも学ばせていただきました。

方様は、これから日本で最も成長する産業は観光業だと仰いました。

2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」、その背景にある伝統文化を魅力として、訪日外国人旅行者の誘致や、地域活性化に繋げることは、大いなる可能性を秘め、フランスのワインツーリズムの取り組みは、日本の観光政策の模範となります。そして、「國酒であり、海外での人気が高まっている日本酒は、フランスのワインのように国の観光業を支える存在になり得る、だからこそMiss SAKEの皆さんに、是非頑張っていただきたい」というお言葉をいただき、心が奮い立ちました。

フランスのワインのブランディング方法として、ロマネコンティのように、生産量を抑えることにより品質の高さを極めたり、シャンパンのように、地方限定であったり、ヴィンテージワインのように、ブドウの収穫年による差別化をはかったりと、付加価値を決める要素として「希少性」が挙げられます。これは、日本酒のブランディングにも取り入れることができ、現在、少しずつそのような日本酒も登場してきています。

現在、Exa Innovation Studio様では、日本のクラシック音楽を世界へ発信するご活動を行っていらっしゃいます。昨年は、パリのエッフェル塔内サロンにて、クラシックコンサートを開催され、世界で活躍する日本人演奏家による演奏、バックスクリーンには東京をイメージした映像演出、そして、お客様には至高の日本酒が振舞われました。東京の舞台芸術は、世界の先進国に引けを取らず、特に音響技術は世界一と謳われるほど優れているにも関わらず、あまり知られていません。そこに目を付け、芸術の都パリで、世界に誇る日本のクラシック音楽を通じ、文化的富裕層に日本を感じていただき、訪日のきっかけを作るというねらいがあるのだそうです。

磯部里紗様は、コンサートの運営メンバーとして、そしてMiss SAKEとしてコンサート内で振舞われた日本酒のプロモーションにも携わられました。Miss SAKEとして新たな世界を切り開く先輩のお姿に感動し、私自身も中華圏での経験を活かしながら、日本酒の新たな可能性を模索していきたいと思いました。

今回のご講義で、グローバルな視野で、今後、日本、日本酒をいかにブランディングできるかについて具体的に考える素晴らしい機会をいただきました。方健太郎様、磯部里紗様、この度は、貴重なお話を誠にありがとうございました。

「最終選考会リハーサル」

講師:一般社団法人Miss SAKE 事務局 愛葉宣明様、大西美香様、中村信次郎様、羽鳥麻矢子様、初代 Miss SAKE 森田真衣様、2022 Miss SAKE 磯部里紗様

最後のナデシコプログラムは、最終選考会のリハーサルでした。

緊張と期待に胸を膨らませ、石川酒造様に初めて訪れたあの日。第1回目のナデシコプログラムの自分と、最終回のナデシコプログラムの自分を比較し、その変化に驚きます。

この3か月間、業界の第一線でご活躍されている講師の皆様は、私たちのために特別なご講義をご準備くださり、通常では考えられないほどの速度と密度での学びがありました。

知識だけではなく、日本酒業界、そして日本を盛り上げていってほしいという熱い想いを、講師の皆様から受け取らせていただきました。

様々なことを吸収する中で生まれた、Miss SAKEとしての誇りと気概を、容姿の変化だけでなく、内側から湧き出てくるものとして、ファイナリスト全員から感じていただけると思います。

ナデシコプログラムの多くの回を、石川酒造様の施設にてお世話になりました。

ナデシコプログラム最終回の日は、石川酒造代表取締役・石川彌八郎様のお誕生日ということで、誕生日記念コンサートが開催されました。石川様は、2011年より、東日本大震災で親を亡くした子供たちに大学進学をあきらめないでほしいという思いから、毎年チャリティーコンサートを行い、売り上げを全額ご寄付されています。

私たちは今回、チャリティーコンサートにゲスト出演をさせていただき、ナデシコプログラムでもお世話になりました日本舞踊藤間流勘右衛門派・藤間美都也様に振り付けていただいた「さくらさくら」をお客様の前で披露させていただきました。お客様からは大きな拍手と、たくさんのあたたかいお言葉をいただき、石川酒造様で行うナデシコプログラムの集大成とも言える瞬間になりました。

石川酒造様、この3か月間、素晴らしい学びの環境をご提供いただき、誠にありがとうございました。

そして、このような大きな学びの機会をご提供くださったMiss SAKE 事務局の皆様。最終選考会リハーサルでも、私たちがステージで輝けるようにと、最後の最後まで細やかなアドバイスをくださいました。

時に厳しく、時に優しく、ファイナリスト一人一人と心で向き合い、ご指導くださっていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

この3か月間で、自分がどれほど多くの方々に支えられこの場に立っていられるかを実感し、今後も、感謝の気持ちを胸にMiss SAKEの活動に励んでまいりたいと思います。

まずはナデシコプログラム最終回ということで、講師の皆様、石川酒造様、歴代Miss SAKEの先輩方、Miss SAKE事務局の皆様、そしてお互いを高め合えるかけがえのない仲間であるファイナリストのみんな、私たちに関わってくださる全ての皆様に、心より感謝申し上げます。

「鍋&SAKE~侍コーチンを使用したちゃんこ鍋~」

合宿形式で行われてきたナデシコプログラムもいよいよ最後の夜を迎えました。

これまで、ファイナリストのみんなと寝食を共にし、日本酒を飲み交わしたことで、お互いをより知ることができ、絆が強くなりました。

まずは、私たちに快適な環境をご提供くださった石川酒造様、酒坊・多満自慢様に心より感謝申し上げます。酒坊のスタッフの皆様は、いつも優しい言葉をかけてくださり、そのあたたかさにどんなに元気をいただいたかわかりません。こちらで過ごした日々は、一生の宝物です。

ファイナリストとして、酒坊・多満自慢様でいただいた最後の晩餐は、「侍コーチン」を使用したちゃんこ鍋。
なんと、ナデシコプログラムのご講義でもお世話になりました追手風部屋様秘伝のレシピで作っていただきました。

 間もなくMiss SAKE最終選考会に出場する私たちにとって、力士の皆様が召し上がるちゃんこ鍋は、コンテストに向けて良い験担ぎとなりました。

「侍コーチン」とは、日本三大地鶏「名古屋コーチン」から生まれたブランドです。

尾張藩では、江戸時代後期に、中・下級武士が内職として卵や肉を売るために鶏を飼うという習慣がありました。
明治時代以降は、職を失った元藩士の多くが養鶏業に転業。名古屋に“侍養鶏”があったことに感銘を受けた有志の方々が、新ブランド「侍コーチン」を立ち上げました。

侍コーチンは、名古屋コーチンの中でも、朝引きのコーチンを、熟練の職人による手捌きで、その日の内に出荷される鮮度抜群の特別なお肉です。

新鮮で、旨味たっぷりの侍コーチンを使用したちゃんこ鍋に合わせて、今回愛知県から持参しました丸石醸造様の「二兎 純米吟醸」のドアラとのコラボレーションラベルを、ファイナリストのみんな、Miss SAKE事務局の皆様にも召し上がっていただきました。

名古屋生まれの侍コーチン、丸石醸造様の日本酒で、皆様に地元愛知県を堪能していただき、とても嬉しかったです。
ナデシコプログラムの鍋&SAKEでは、“土地を味わう”楽しさもまなびました。

今回、鍋&SAKEのメイン食材であります侍コーチンは、Miss SAKE 岐阜のブランドパートナー様であります株式会社鳥重商店様よりご提供いただきました。

鳥重商店様は、愛知県名古屋市を中心に飲食店の運営を行っていらっしゃる他、食鳥の加工・卸販売、ネット販売も行っており、そちらでも侍コーチンを購入することができます。

鳥重商店様、この度は、こだわりぬかれた素晴らしいお肉のご提供、誠にありがとうございました。

私たちも“侍魂”で、最終選考会に臨みたいと思います。

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