皆さま、こんにちは。
2026 Miss SAKE Japanの長瀬志珠です。
先日、富山県舟橋村にある舟橋村立舟橋小学校を訪問し、「ふるさと心プロジェクト」の一環として行われた写真教育の授業に参加させていただきました。
今回のテーマは、「日本文化を撮ろう」。
小学5年生の皆さんがカメラを手に、振袖姿の私を被写体として撮影してくださいました。
ただ写真を撮るだけではなく、カメラを通して相手をよく見つめ、自分が感じたことを言葉にし、相手へ伝える。
写真という一つの表現から、コミュニケーションや多様性について考える、とても印象深い授業となりました。
日本一小さな村・舟橋村へ
今回訪れた舟橋村は、富山県のほぼ中央に位置する、面積約3.47平方キロメートルの「日本一小さな村」として知られています。
人口は約3,000人。
コンパクトな村でありながら、富山市へのアクセスにも恵まれ、子育て環境の整備などを通して若い世代の移住・定住にも取り組んできた地域です。
今回授業をご一緒した小学5年生のクラスには約35人の児童が在籍しており、教室いっぱいに元気な声が広がっていました。
そんな舟橋村で行われた「ふるさと心プロジェクト」。
自分たちが暮らしている場所や身近な文化を、いつもとは少し違った角度から見つめる。そのための一つの手段となっていたのが、写真でした。
今回の授業に携わる「写真家2.0」は、写真家・テラウチマサトさんのもと、写真家が持つ「視点」や「発見力」を写真の領域だけにとどめず、教育や地域創生などに生かす活動を展開しています。
テラウチさんは富山県出身で、以前から小学生を対象にした写真教育プロジェクトにも取り組んでこられました。
その教育は、単にカメラの操作方法や「上手な写真の撮り方」を学ぶものではありません。
被写体を探すことで、普段なら見過ごしてしまうものに目を向ける。
撮りたい相手に話しかける。
そして、自分と友達が撮った写真を見比べることで、同じものを見ていても、一人ひとり感じ方や切り取り方が違うことに気づく。
こうした写真撮影のプロセスから、観察力や発見力、コミュニケーション能力など、さまざまな感性を育てることを目指しています。
私自身、実際に授業を拝見しながら、写真が一枚の作品を残すためだけではなく、人と人とをつなぐコミュニケーションにもなることを改めて感じました。
「日本文化を撮ろう」
そして今回、私が参加させていただいた撮影のテーマが、「日本文化を撮ろう」でした。
一人ひとりがカメラを構え、立つ位置を変えたり、角度を考えたりしながら、それぞれが思う「日本文化」を写真に収めていきます。
撮影で大切にされていたことの一つが、
自分が思っていることを、きちんと言葉にして相手へ伝えること。
人を撮影するときには、自分の頭の中だけで「こんな写真にしたい」と考えていても、相手には伝わりません。
どこを向いてほしいのか。
どんな表情をしてほしいのか。
どのような一枚にしたいのか。
相手とコミュニケーションを取りながら、初めて自分が思い描いた写真に近づいていきます。
私も被写体として子どもたちのカメラの前に立ちましたが、同じ振袖、同じ教室、同じモデルを撮影しているにもかかわらず、出来上がった写真は本当にさまざま。
正面から捉える子もいれば、横顔に注目する子、振袖の柄や立ち姿を生かして撮影する子もいました。
一つの正解があるのではなく、一人ひとり違う見方があっていい。
写真を通して自然に「多様性を認める」ということまで学んでいく授業が、とても印象に残りました。
そして何より、子どもたちが撮影してくれた写真を一緒に見た時間は、私にとっても新鮮な体験でした。
自分では気づかなかった表情や、思いもよらない構図。
被写体になった私自身もまた、子どもたちの視点から新しい発見をもらいました。
「感情」を写真にする
2時間目のテーマは、「感情の形」。
今度は子どもたち自身が被写体となり、お互いを撮影しました。
「わくわく」
「どきどき」
「はらはら」
形のない感情を、一枚の写真でどのように表現するのか。
表情なのか、ポーズなのか。撮影する角度なのか、距離なのか。
自分が感じる「わくわく」と、友達が考える「わくわく」は、きっと同じではありません。
だからこそ、相手と話し、自分の考えを伝えながら撮影する。
子どもたちがカメラを持って教室の中を動き回り、それぞれの感性で写真をつくっていく姿から、写真には目の前にあるものだけでなく、その人が感じていることまで表現する力があるのだと感じました。
Miss SAKEの活動では、日本酒をはじめ、和食、伝統文化、地域の魅力など、日本が大切に受け継いできた文化を国内外へ発信する機会を多くいただいています。
そのため私はこれまで、「日本文化を伝える」ということについて考える機会がたくさんありました。
今回、舟橋小学校の皆さんと過ごして感じたのは、文化を次の世代へつなぐ方法は、知識や歴史を一方的に「教える」ことだけではないということです。
子どもたちが振袖姿の私にカメラを向け、それぞれの感性で「日本文化」を切り取ってくれたことも、文化に触れる一つの形なのだと思います。
写真家2.0の活動では、写真を通して地域の魅力を自ら発見することが、地域との新しいつながりや、ふるさとへの愛着につながっていくという考え方も大切にされています。
日本酒もまた、その土地の水や米、気候、風土、そしてそこで暮らす人々の営みの中から生まれるもの。
私自身、2026 Miss SAKE Japanとして日本酒や日本文化を発信する中で、まず自分のふるさとを知り、その魅力を自分自身の目で見つけることの大切さを改めて感じています。
今回の授業で子どもたちがファインダー越しに見つけたものが、いつか舟橋村や日本文化を改めて見つめるきっかけになれば、とても素敵なことだと思います。
黒板いっぱいに掲げられていた「ふるさと」の文字と、その前で一生懸命カメラを構えてくれた子どもたちの姿。
私にとっても、「ふるさと」と「文化を伝えること」について改めて考える、心に残る一日となりました。
舟橋小学校の皆さま、そして今回このような貴重な機会をくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
これからも2026 Miss SAKE Japanとして、日本酒はもちろん、その背景にある地域や人、日本文化の魅力を、自分自身の目で見つめながら丁寧にお伝えしてまいります。
2026 Miss SAKE Japan 長瀬 志珠























