皆様、こんにちは!
2025 Miss SAKE 福岡 松口理子です。
この度、5月22日(木)に「白鶴酒造株式会社 白鶴銀座天空農園 田植えイベント」に、2025 Miss SAKE 青森 工藤結衣、2025 Miss SAKE 静岡 永田しおりと共に参加させていただきましたので、ここにご報告いたします。
高層ビルが立ち並ぶ東京・銀座。その屋上に、稲がそよぐ風景があると聞いたら、どれほどの方が驚かれるでしょうか。
今回参加させていただいた「白鶴銀座天空農園」の田植えイベントは、まさに“日本酒の原点”と都市の営みが交差する、唯一無二の体験でした。
白鶴酒造株式会社様が手がけるこの天空農園は、銀座のど真ん中に位置する白鶴ビルの屋上に設けられています。2007年からスタートしたという本プロジェクトは、地元・神戸の稲作文化を都市部でも伝えていきたいという想いから始まったそうです。「白鶴錦」という自社開発の酒米を栽培し、毎年5月から6月に田植え、秋に収穫し、翌年の6月には新酒として限定販売される…という循環が、都会の屋上で脈々と営まれています。
当日は、まず白鶴酒造様の東京支社長よりご挨拶があり、この日が一粒万倍日で縁起が良いこと、そして怪我をしないよう頑張りましょうという激励のお言葉をいただきました。
続いて長年農園管理を担っていらっしゃる西武造園様からのご挨拶があり、その後私たちMiss SAKEファイナリストも一人ずつご挨拶の機会を頂戴し、少し緊張しながらも、参加への感謝と意気込みをお伝えいたしました。
田植えに入る前には、苗の分け方や植え方のコツなど、丁寧なレクチャーもしていただき、参加への期待が高まります。
いざ屋上に上がると、そこには本格的な田んぼと高層ビルという、初めて目にする光景が広がっていました。雲間から日差しも顔を出し爽やかな風も吹く中、恐る恐る踏み入れた泥の感触は、都会のど真ん中にいることをすっかり忘れさせてくれるものでした。
最初はぎこちなく、周囲をキョロキョロと見回しながら苗を手に取っていた私たちでしたが、何度かバランスを崩しそうになりながらもかかとから抜くと足が取られにくいことに気づき、少しずつコツを掴んでいきました。
手を泥まみれにして、汗をかきながら夢中で苗を植える時間は、まさに“無心”。自然と一体となるようなひとときでした。
特に印象的だったのは、土をならす作業の難しさです。ただ苗を植えるだけではなく、苗がしっかりと根を張るように、柔らかすぎる土の箇所には、別の場所から土を運んで整える必要がありました。自分の手で土を扱い、丁寧に苗を定着させていく作業を通して、苗に対して「よく育ってね」という愛情が湧いてくる大変尊い時間となりました。
同じチームには、白鶴酒造の新入社員の方も参加されており、「苗は足りていますか?」「この苗使ってください」など、さりげない声かけで場を和ませてくださいました。ずっと前かがみの姿勢で作業をしていたため、終わる頃には腰に疲労感がありましたが、それ以上に大きな達成感と充実感が残りました。想像を遥かに超える楽しさでした!
(田植えの後は白鶴酒造さまのロゴのポーズで一枚。)
こちらの天空農園の田んぼからは、うまくいけば約42kgのお米が収穫され、40本ほどの銀座限定酒が誕生するとのこと。都会の真ん中で、こんなにも丁寧に育てられているお米からできたお酒がどれほど特別なものであるかを、身をもって実感いたしました。作業を終えたあと、ファイナリストの2人と「来年このお酒を一緒に飲もうね」と約束を交わしたのも、思い出深い時間となりました。
銀座限定の「白鶴 翔雲 純米大吟醸 銀座天空農園 白鶴錦」は、 GINZA SIXや銀座三越、松屋銀座でも販売されるそうです。皆様もぜひ、この特別な一本を味わってみてください。
またイベントの最後には、白鶴酒造様より「特撰白鶴 特別純米酒 山田錦」のお土産まで頂戴し、心まで満たされた一日となりました。嘉納健二代表取締役社長もお越しくださり、この日の感想などをお伝えさせていただきました。
白鶴銀座天空農園は、「都市の中に田んぼがある」という驚きだけでなく、日本酒の原料であるお米の“手間”と“尊さ”を、実体験として伝えてくれる場です。私たちが日常的にいただいている一杯のお酒の背後には、こうした“人の手”と“想い”がある。そのことを、銀座の空の下で、改めて深く感じる機会となりました。
今後、稲がどのように育ち、どのようにお酒へと変わっていくのか。収穫の時期、そして来年の新酒が待ち遠しくてなりません!
2025 Miss SAKE 福岡 松口理子