皆様、こんにちは。2024 Miss SAKE Japanの南侑里です。
2025年3月29日、東京国立博物館 平成館にて開催された「世界の子ども達へ届け!平和への祈り音楽祭 2025」に2023 Miss SAKE Japan 山田琴子さんとともに参加させていただきました。
この音楽祭は、一般社団法人 日本未来支援機構(本部:東京都港区/代表理事:浅野敬子氏)が主催し、世界中の子どもたちの未来が、戦火ではなく希望に包まれるようにとの願いを込めて開催されたものです。
今なお世界には、自由に笑ったり、家族と安心して暮らすことができない子どもたちがたくさんいます。だからこそ、芸術や音楽という国境を越えた言語で、心の奥に響くメッセージを届ける。この日、会場に流れていたのは音だけでなく、祈りそのものでした。
蒔絵で描かれた平和の願い「Peaceピアノ」
この日披露された「Peaceピアノ」は、漆芸家であり人間国宝でもある室瀬和美様によって蒔絵が施された、世界にたった一台の特別なピアノです。
大屋根(屋根後)には、葛飾北斎による「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏 (グレートウェーブ)」が蒔絵で描かれています。日本の伝統美術と西洋の音楽文化が出会い、一つの芸術作品として響き合うこのピアノは、まさに“平和の象徴”そのものでした。さらに譜面台には、沖縄にしか生息していない黄色い蝶が描かれていました。これは、かつて戦場となり多くの命が失われた沖縄への鎮魂の想いと、平和を願う室瀬様の祈りを象徴する存在です。小さな蝶が舞うその姿に、争いのない世界への静かな希望が込められているように感じました。
そして使用された「すき漆」は、年月を重ねるごとに透明感が増していく素材。その経年によって育まれる美しさは、まるで時間とともに深まる祈りや想いのように、静かに輝いていました。
心を込めて花束を
このピアノのお披露目に際し、Miss SAKEを代表して私2024 Miss SAKE Japan南侑里と2023 Miss SAKE Japan 山田琴子さんの二人で、室瀬和美様、そして遠州楽器制作株式会社 代表取締役CEOの岩佐真様へ感謝と敬意を込めた花束を贈呈させていただきました。
芸術の力で人の心に火を灯すお二人に、その尊い想いと努力に、心からの敬意を表します。
音楽が繋いだ祈り
会場では、多くのアーティストが出演され、それぞれの音で平和を奏でてくださいました。西川悟平様(7本指のピアニスト)をはじめ、
福元麻理恵様(ヴァイオリニスト)、鈴木夕里様(ピアニスト)、オレクサンドラ・ホルブローヴァ様(ウクライナから避難・ヴァイオリニスト)、
馬場眞実様(声楽)、北越大介様(ハープ)、田村麻子様(ソプラノ)、May様(ピアノ)、松村湧太様(尺八・ピアノ)、煤賀寛弥様(バリトン)、そして次世代を担う若き演奏家、西村咲良様、秋川風雅様も登場し、希望に満ちた演奏を届けてくださいました。
音楽祭では、子どもたちによるテーマソング『TO-MO-DA-CHI』(作詞:Ami/作曲:吉田侍人・大西亜里)がお披露目されました。そして「きらきら星」も歌われ、澄んだ歌声が天井高く響いていく様子に、未来への希望を感じました。
また、会場には秋川雅史様もお越しになっており、ご挨拶をさせていただく機会にも恵まれ、その穏やかな笑顔と温かな佇まいに、私自身も勇気をいただきました。
最後に
平和とは、誰かに与えてもらうものではなく、一人ひとりが願い、育み、守っていくもの。
この日感じたこと、出会った想い、交わした言葉の一つひとつを胸にこれからも、日本酒と共に、和の心と平和の祈りを世界へ届けてまいります。
2024 Miss SAKE Japan南侑里