みなさま、こんにちは。
2026 Miss SAKE 神奈川 上條愛です。
先日行われました、第18回ナデシコプログラム 伊勢合宿2日目の様子をご報告いたします。
プログラム内容
〜 一日のご引率: イノウエパール 代表 井上 啓俊 様 〜
・真珠の里での真珠取り出し体験 山本水産有限会社様
・火場広の浜での昼食と海女小屋体験 志摩なぎさ企画 代表 竹内 壽治様
・横山展望台と横山ビジターセンターへの訪問
〇自然と職人技が織りなす輝き
2日目は、真珠発祥の地として知られる伊勢志摩の英虞湾へと足を運びました。
私たち2026 Miss SAKE ファイナリスト一同を温かく迎えてくださったのは「真珠の里」様です。
真珠の里様は英虞湾の湾口に近い場所に位置していることから、目の前に透明度の高い美しい海が広がっており、穏やかな内海と豊かな山々に囲まれた大変風光明媚な場所にございます。
こちらでは、あこや真珠についての講義を受け、その歴史や魅力について深く学ばせていただいたのち、実際に真珠の珠を取り出すという、貴重な体験をさせていただきました。
・あこや真珠の歴史
1893年、ミキモトでおなじみの御木本幸吉氏によって英虞湾で世界で初めて真珠の養殖が成功を収めました。プランクトンが豊富で、潮通しが良く、それでいて穏やかなこの湾の環境が、あこや貝の生育に最適だったからだそうです。
・あこや貝の養殖について
今や冠婚葬祭のみならず、日常のファッションアイテムとしても定番となっているあこや真珠。真珠が美しい製品として私たちの手元に届くまでには、長い年月と幾多の繊細な手作業が必要となります。その中でも、真珠の出来栄えを大きく左右するのが「核入れ(かくいれ)」と呼ばれる非常に繊細な職人技です。
核入れの前には、あえて貝をカゴに密着させて活動を鈍らせる「抑制」という処理を行います。こうして殻が開きやすくなった貝を少しだけ開け、外套膜(がいとうまく)の小片と、真珠の芯となる「核」をあこや貝の体内へと移植します。
貝は体内の異物から身を守るため、核の表面を真珠層という成分で幾重にも包み込んでいきます。この生体防御の仕組みによって、表面に美しい「照り」を持つ輝かしい真珠が誕生するのです。
特に驚かされたのは、これほどの繊細な作業を経ても、本当に美しい真珠となるのは全体のわずか1%に過ぎないという事、そして製品として仕上げるまでには養殖を始めてから約6年もの歳月がかかるという事実です。
私たちが普段お店で目にする、美しく連なったパールの宝飾品は、生き物の生命力、豊かな自然、形成に携わる人間の知恵が幾重にも重なり合って生まれた、奇跡のような賜物なのだと深く実感いたしました。
・真珠の価値を決める2つの要素
真珠が市場に出回る際、その価値を大きく左右する重要なポイントが「巻き」と「照り」です。「巻き」とは、核の周囲に真珠層がどれほど厚く積み重なっているかを表します。
巻きが厚いほど光の干渉が起きやすく、深みのある美しい発光が生まれるとともに、耐久性にも優れるようになります。
「照り」とは、真珠の輝きの強さを指します。ただ表面が光っているだけでなく、内側から奥深い色彩を伴って輝く真珠ほど、高い価値が認められます。
あこや貝は水温の変化に非常に敏感な生き物です。育成環境の水温が低すぎても高すぎても照りが悪くなり、曇った真珠になってしまうため、日々細やかな管理が欠かせないそうです。
・真珠取り出し体験
真珠養殖の歴史や職人技の奥深さを学んだところで、いよいよ真珠の取り出し体験に移ります。
真珠の里様では、生きているあこや貝から自分自身の手で真珠を取り出すという、大変貴重な体験をさせていただくことができます。
真珠はそれぞれサイズや色、形に豊かな個性がありますが、驚いたことに、職人様でも貝の外見からどのような真珠が出てくるかは予測できないそうです。
まさに、運に委ねる宝探しのような選択でした。
私が直感で選んだ貝からは、少し小ぶりでグレーがかった、美しく愛らしい珠を取り出すことができました。他のファイナリストのメンバーの中には、見事な大粒の珠を
引き当てた方や、神秘的なゴールドに輝く珠が出てきた方もおり、それぞれの個性豊かな真珠を見せ合いながら、笑顔が溢れる素晴らしい時間となりました。
・命の循環を学ぶ体験
真珠を取り出した後の貝の身の部分は、英虞湾で飼育されているメジナ(グレ)やクロダイ、イシダイ、カワハギといったお魚たちの餌として届けられました。お魚たちが元気に餌を食べる様子を間近で見届けるという、滅多にできない珍しい体験に、ファイナリスト一同大いに盛り上がりました。
真珠の里様では、私どもが体験させて頂きました真珠取り出し体験のほか、海上バーベキューやシーカヤックといった素敵なアクティビティが体験頂けます。
ご興味のある方はぜひこちらをご覧ください。
真珠工房 真珠の里 https://s-tamachan.net/
〇伊勢の海が育む、海女さんの歴史と伝統の磯料理
この日の昼食の時間は、志摩なぎさ企画代表の竹内壽治様をお迎えし、火場・広の浜にて海女さんの歴史について貴重なお話を伺いながら、贅沢な磯料理をいただきました。
・伝統の海女文化を後世へ
海女さんの歴史はなんと3000年にも及び、実際に古い遺跡からは当時使われていた道具である「ノミ」などが出土しているそうです。歴史的には生活の手段であった
海女さんですが、約1500年前の万葉集に詠まれたことで、広く世間に知られるようになりました。海女漁が非常に活発だった昭和16年頃には、1日に6万円、年間で3000万〜4000万円ほどを稼ぎ出すこともあり、大変な財力を持っていたという歴史も伺いました。
現在、海女さんとして活躍されている方は、幼少期から海に親しまれてきた60代〜70代の方が中心で、担い手は減少傾向にあるといいます。しかし、この偉大な功績と文化を後世に残すため、現在、竹内様はユネスコ無形文化遺産への登録を目指して活動を続けられているそうです。
・命を守る祈りと道具の革新
お食事会場には、実際に海に潜る際に使われている道具も展示されておりました。
なかでも、海女さんの歴史に大きな変化をもたらした画期的な道具が、明治時代に誕生した「磯メガネ」です。それまではなんと、驚くべきことに裸眼で潜っていたとのことでした。
また、海女漁は常に危険と隣り合わせであることから、魔除けのための手拭いを身に付ける習わしがあります。
そこには特別な意味を持つ柄が描かれていました。一つは一筆書きで描かれ「必ず無事に戻ってくる」という願いが込められた「セーマン」。
もう一つは、たくさんの目で監視をして見守るという意味を持つ格子状の「ドーマン」です。
このように貴重な歴史や命がけの文化について伺った後のお食事は、より一層のありがたみを感じ、幸せを噛み締めながらいただく時間となりました。
マグロやサザエ、ウツボ、メカブ、さらには特別にご用意いただいたアワビといった伊勢名産の磯料理と、三重県の日本酒との相性は言うまでもなく抜群で、お互いの魅力を引き立て合う至高のペアリングを堪能いたしました。
〇旅の締めくくりに、横山展望台からの絶景を
伊勢合宿の締めくくりには、地元の方々が誰もが一押しする屈指の観光スポット、横山展望台へと向かいました。
標高140メートルの高さから、日本有数の美しさを誇るリアス海岸を一望する大パノラマはまさに圧巻の一言です。この息をのむような美しい絶景を背景に、全員で記念撮影を行いました。
共に切磋琢磨し、かけがえのない時間を過ごした大切な仲間たちと、一生の宝物となる素晴らしい思い出を結ぶことができ、充実した合宿の最高の締めくくりとなりました。
〇おわりに
最後になりますが、この大変充実した伊勢合宿2日目を支えてくださったすべての皆様に、心より御礼申し上げます。
あこや真珠の魅力を余すことなく教えてくださった「真珠の里」の皆様、そして海女さんの歴史と共に素晴らしい磯料理でおもてなしをしてくださった志摩なぎさ企画代表の竹内壽治様をはじめとする関係者の皆様、本当にありがとうございました。
また、このような貴重な学びと成長の機会を企画し、私たちを終始温かくサポートしてくださったMiss SAKE事務局の皆様にも、深く感謝申し上げます。
各地で文化の普及に勤めるみなさまがいらっしゃることを身を以て感じた今回の合宿は、今後活動していく上で大変大切な機会となりました。
この合宿で得た素晴らしい経験と地域の皆様の温かい想いを胸に、Miss SAKEの活動を通じてより多くの方々へ日本文化の魅力を発信し、未来へと紡いでいけるよう、これからも精一杯精進してまいります。
2026 Miss SAKE 神奈川 上條愛





















































