Miss SAKE News/Blog

第4回ナデシコプログラム「文字から現れる内面の美しさ」 2026 Miss SAKE 秋田 飯田千有里

はじめに

皆様、こんにちは。

2026 Miss SAKE 秋田の飯田千有里でございます。

早咲きの桜が春風に揺れる、穏やかな季節を迎えました。

今回のナデシコプログラムは第3回に続き、東京都福生市で160年以上酒造りを続ける石川酒造様にて行われました。

第4回2026 Miss SAKE ナデシコプログラムにおける講義内容を振り返らせていただきます。是非最後までお読みください。

今回のプログラム内容

①石川酒造見学(石川酒造株式会社 代表取締役 石川彌八郎様)

②お礼状の書き方(2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂様)

③ぶれない自分軸・自分らしさを発掘するコアチョイスメソッド(DURATION株式会社代表 中村信次郎様)

In this report, I reflect on the 4th Nadeshiko Program held at the historic Ishikawa Brewery (founded in 1863). This session was a profound journey into both the “external” skills of a cultural ambassador and the “internal” discovery of one’s core values.

ナデシコプログラムといえばお馴染みの石川酒造様。

今回は新蔵にてご講義を受けさせていただきました。新蔵は歴代Miss SAKEファイナリストが汗と涙を流しながら成長する聖地。

本レポートでは大和撫子の大成に向けた学びの1日を振り返ります。

今回の講義での学び
①石川酒造見学:160年の歴史に学ぶ「伝統と変革」(石川酒造株式会社 代表取締役 石川彌八郎様)

「酒飲みのテーマパーク」という素晴らしいキャッチコピーを持つ石川酒造様の歴史は文久3 年(1863)に始まり、13代目当主の時代から酒造りを始めたとされています。今回講義いただいた石川彌八郎様で18代目、大切に大切にこの東京という日本の中心でお酒を醸されてきました。

講義ではまず石川酒造様の歴史を学び、その後日本酒造りの仕組みや酒類の違いについてご解説いただきました。

歴史の転換点と3つの「C」

石川酒造様の創業は1863年(文久3年)に遡ります。驚くべきことに、12代目までは代々農家を営んでいたそう。自分の実家の家業と同じであったため驚きました。

石川様が強調されていたのは「Change, Challenge, Charge」という言葉です。  

13代目:家業の農家を続けながら酒造りを開始。(改革)

14代目:当時まだ珍しかった「日本ビール」の醸造を開始。(挑戦)

15代目:先代の蔵建築に伴う借金返済期。(貯蓄)  

16代目:農地解放の時代。米農家の形が変わる。(改革)

17代目:石川酒造に伝わる代々の当主の日記を書籍化。(挑戦)

ということで冗談まじりにも現在は先代の挑戦の代償を18代目の彌八郎様が背負っているものの、趣味の音楽とも合わせながら新商品開発やお酒に関するイベントの企画を行っているとのことです。

時代の荒波に揉まれながらも、「改革」→「調整」→「貯蓄」を重ねて成長を続けてこられた石川酒造様の歩みについて学ぶことができました。

日本酒の科学:世界に類を見ない「並行複発酵」

講義では、酒造りの技術的な側面についても深く掘り下げていただきました。

Screenshot

お酒はその原料、そして製法で分類分けができます。

例えば日本酒はお米を醸造することでできますが同じくお米からできた焼酎でも、蒸留しているため「蒸留酒」と呼ばれます。

また発酵の方法も「単発酵」と「複発酵」の点で分類分けできます。

・単発酵: 果実酒などはそもそもブドウ糖などの「糖」を持っているので、糖分をそのままお酒に変えることができます。そのため単体で発酵を進められるため「単発酵」と呼ばれます。

・複発酵:米などは最初から糖を持っているわけではありません。そのためコメに含まれる澱粉を「糖」に変えなくてはなりません。これを「糖化」といい、この工程を経て発酵するたm「複発酵」と呼ばれます。

そしてこの複発酵にも「単行複発酵」と「並行複発酵」に分かれます。

・単行複発酵:糖化と発酵が順番に行われる複発酵のことを指します。 ex:ビール

・並行複発酵: 糖化と発酵を同時に(並行して)行う複発酵のことを指します。 ex:日本酒

これの「並行複発酵」が日本酒独自の世界でもまれな技術なのです。

このような技術力が第3回の北村様の講義でも学んだユネスコ無形文化遺産に登録された「伝統的酒造り」の素晴らしさなのです。

私たちもデンプンの真似をして、糖化について学びました。

いざ、酒造りの裏側へ

座学を終えて石川酒造様の醸造風景を見学へと向かいました。

お酒のタンクは全部で24本あるそう。

なぜ24本なのか、それはお酒を作るのに約20日かかるため1日1タンクずつ酒造りを続けると日々新しいお酒を醸造することができるためだそうです。しかし現在は最盛期の約3分の一の醸造ペースということ。石川様からは「Miss  SAKEの皆さんがいっぱい日本酒の魅力をPRして、いつかこのタンクをフルに動かさないといけないくらい忙しくしてくださいね」というジョークも交えた温かいエールをいただきました。

醸造風景の見学ののち、ラストは石川様が趣味でやられているハーモニカの演奏を拝見させていただきました。「多満自慢」のフレーズが頭から離れなくなる楽曲です。

現在もライブ活動は積極的に行われているそうで、石川酒造様のイベントスペースでの音楽会や、ライブハウスでのイベントを実施しているとのこと。今月3月31日にも原宿のライブハウスで演奏があるそうです。石川酒造様のお酒には音楽のテーマのものもあり、石川様の想いもお酒に乗せられているということが伺えました。

石川様、ユーモア溢れる講義、誠にありがとうございました!

②お礼状の書き方(2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂様)

続いてはMiss SAKEが活動を行っていくときに欠かせないスキル、「お礼状の書き方」について2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂様にご指導いただきました。千田様は普段は小学校の先生として働かれており、Miss  SAKEの活動で学んだ酒造りの知識を小学生向けに変換し、稲の栽培から始める甘酒作り、および甘酒スイーツの考案プロジェクトなどを総合学習の時間を使い進められてきたそうです。

実は私も大学4年生まで小学校教員を目指しており初等教育についてはかなり関心が強かったため、まさかMiss  SAKEと教育がこんなにも密になるプロジェクトを行っているとは…地元秋田にもこの教育プロジェクトを普及させたいと密かに思いました。

千田様の教育プロジェクトに関しましてはこちらの記事をご覧ください。

🔗https://www.misssake.org/elementaryschool_misssake/

🔗https://www.misssake.org/amazake-es-yokohama-misssake2026/

🔗https://www.misssake.org/miss-sake-education/

お礼状ポイント①情景が浮かぶ時候の挨拶を選ぶべし

小学校の時に国語の時間に学習するお礼状の書き方ですが、大人になると意外とその構成を間違ってしまうもの。小学校の時によくみた大判のコピー用紙を広げ、授業形式にお礼状の基本構成について解説いただきました。(教育実習の時を思い出して懐かしい気持ちの私)

【構成の基本】

  1. 頭語(拝啓など)
  2. 時候の挨拶
  3. 起こし文
  4. 本文
  5. 結びの言葉
  6. 結語(敬具など)

この中の「時候の挨拶」がとっても重要となってきます。「〇〇の候」という書き方が一般的ですが文章にして、その季節の情景が浮かぶようにする方法もミソであるとのこと。今回私は文章にする形でお礼状の始まりを5選考えてみました。

  1. 日ごとに暖かさが増し、春の訪れを肌で感じる季節となりました。
  2. 桜のつぼみも膨らみ、開花の待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
  3. 桜も見ごろを迎え、柔らかな春光と共に心浮き立つ季節となりました。
  4. 柔らかな春の日差しが心地よく、過ごしやすい毎日が続いております。
  5. 足元に咲く小さなふきのとうに、春の深まりを感じる今日この頃です。

私は今回3つ目の挨拶でお礼状を書いてみることにしました。目黒川を歩いていた時に見つけた桜の蕾が可愛らしかったので、お礼状が届く頃には満開になっている桜を思い、送り主様にもこの情景が伝わると嬉しく思います。

お礼状ポイント②:便箋、封筒の柄と香りを意識するべし

もちろんシンプルな便箋でも問題はないのですが気配りができるという点も大和撫子に必要な要素。できるだけ和紙を選ぶこと、季節の花があしらわれた便箋にすること、そして文香を選ぶこともポイントだとお話しされておりました。

文香は初めて知ったので、今度文房具屋さんで探してみようと思いました。五感で貰い手にお礼を伝えることの重要性を改めて知る機会となりました。

お礼状ポイント③:なぜこの時代に手書きなのかを考えて書くべし

メールや動画などさまざまな媒体で想いを伝えることができるようになったこの時代になぜ手書きのお礼状が必要なのか、千田様より問いかけがありました。

私は「手紙を書いているときはその相手のことだけにまっすぐ向き合うことができるから」だと考えました。家族、友人、思いを寄せる人、思いを伝える相手は人相手は人それぞれあると思いますが、手紙を書いている時の世界は自分とその相手だけの世界になると思います。だからこそお礼状というものは、よりお相手へ感謝の気持ちを強く伝えられるのだと思います。テキストメッセージよりも何倍、何十倍も時間がかかるものですが、それほど手書きでお礼をしたためることには意味があるということなのだと思います。

私は今回第3回ナデシコプログラムにて日本酒産業の講義を行っていただいた北村商店代表取締役 北村公克様にお礼状を書かせていただきました。今回の講義後に改めて便箋と封筒を選びに行き、春の花々があしらわれた伊予和紙のものを選んでみました。時間をかけて丁寧に書いたお礼状は、やはり書き手の思いも人一倍重なり、早く届けられたら良いなと待ち遠しく感じています。今後お礼状を書かせていただく機会が増えていくことと思いますが、今回の講義で学んだことを大切にして行きたいです。

千田様、想いの詰まった講義をありがとうございました!

③ぶれない自分軸・自分らしさを発掘するコアチョイスメソッド(DURATION株式会社代表 中村信次郎様)

合宿最後の講義は、昨年まで一般社団法人Miss  SAKE事務局長をされていた、Miss  SAKEの歴史における重要人物の中村様に講義をいただきました。Miss SAKEとして活動する中で、私たちは多くの情報や流行に触れます。

しかし、自らの「CORE(核)」が不明確なままでは、周囲の意見や一時的な儲け話に振り回され、その他大勢に埋もれてしまいます。 今回の講義は、自分自身の内面を徹底的に棚卸しし、社会に対して「私だからこそ提供できる価値」を再定義する、極めて重要な時間となりました。

人生の目的ってなんだろう

まず初めに行ったのは「現状」と「目的」を考え、人生の目的に向かってどんな「手段」が必要になるのかを考えるワーク。

【飯田千有里の人生の目的】  

  1. 教育格差を無くすこと  
  2. 子どもの貧困を無くすこと  
  3. 秋田を忘れられない土地にすること  
  4. あったかい家庭をつくり、守ること 

ワークの時間で考えた私自身の人生の目的はこの4つです。自分のバックグラウンドから強い社会課題を感じているため、人生の目的や野望は人一倍強いかもしれません。これから残り70年生きるとして、どんな「手段」が必要になり、今どんな能力が不足しているのかを考えました。現時点での点数は30点。多いような少ないような点数ですが、まだまだ自分には夢や目標を達成するための知見は大いに不足しているように感じました。

自分ってどんなことにイライラするんだろう:5つの基本的欲求から考えてみる

次に選択理論心理学に基づき、人間が生まれながらに持っている「5つの基本的欲求」のバランスを分析しました。 この欲求のバランスを見ることで自分のフラストレーションの要因がわかると言われています。

【飯田千有里の5 basic needs】

  • 愛・所属の欲求:10 / 10
  • 力(承認)の欲求:10 / 10
  • 楽しみの欲求:10 / 10
  • 自由の欲求:6 / 10
  • 生存の欲求:5 / 10

チェックの結果、愛、力、楽しみに対する欲求が強いことがわかりました。確かに旅行や行事などの楽しいイベントに対する想いが強いため、うまくいかなかった時の喪失感が大きかった経験が何度かあり、また、SNSの評価で一喜一憂してしまうことも多く、とても的を射た結果だと実感しました。

CORE発掘ワーク:私の「悔しさ」と「情熱」の源泉

自身の過去を振り返るワークでは、今の活動に繋がる原体験をいくつも思い出しました。

【飯田千有里のCORE】

  • 没頭と情熱:

幼少期から絵を描くことに時間を忘れて没頭していた。 それは、自分が「美しい」と感じたものを自らの手で表現し、具現化したいという強い願望があったため。  

  • 挫折と心の痛み:

新卒1−2年目の時、事務作業で繰り返しのミスをしてしまい、上司から晒し者にされる形で叱責された経験があった。 この時、自分の意図を否定され、「自由がない」と感じたことが辛く、「しんどいな」「心がついてこないな」とよく感じていた。

  • 好きな自分の姿:

高校3年から大学1年にかけて、周囲に志望校を否定されながらも、命懸けで勉強と部活に打ち込み、給付型奨学金を自ら勝ち取って上京を果たした。 野望が明確で、努力を惜しまなかったあの時の自分のことは今でも好きだったと感じる。

  • 憧れの存在:

私の憧れは、2年前に他界した祖父。 誰よりも家族を愛し、弱音一つ吐かずに秋田の農業発展に貢献し続けた祖父の生き様は、素晴らしいものだった。誰かに評価されることを求めず、目の前の仕事に取り組む祖父の姿はプロフェッショナルであったと感じる。

これだけを見ても自分の25年の人生でも、軸となる考え方ができるようになった経験が様々あることに気づくことができました。

マザーテレサの言葉から考えるMiss SAKEとしての姿勢

中村様の講義では様々な考え方や偉人の言葉を紹介いただきましたが私の心に残った言葉はマザーテレサのこのメッセージでした。

思考に気を付けなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気を付けなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気を付けなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気を付けなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気を付けなさい、それはいつか運命になるから。

人生における言葉、習慣、考え方、行動などは全て繋がっているということです。一時的な見え方だけをよくしても不十分だということです。全てに一貫性を持って、COREをブラさず生きていけるよう、学びを続けていきたいと思います。

結びに

今回も多くの方々のご協力をいただき、ナデシコプログラムを開講いただきました。

本プログラムを通じ、160年の歴史を紡ぐ伝統の重み、手書きの文字にかける想い、そして自らのCOREを磨き抜く重要性を深く学びました。

伝統とは単に形を守ることではなく、石川酒造様が体現されているように「Change, Challenge, Charge」を繰り返しながら進化し続けること、そして、お礼状やCORE発掘で学んだように、自分自身の内面から溢れ出る「言葉」に責任を持つこと。これらの一つひとつが、Miss SAKEとしての品格を形作るのだと感じました。

マザー・テレサの言葉を胸に、自らの思考を整え、美しい行動を習慣とし、秋田そして日本を代表するアンバサダーとなれるよう、精進してまいります。

改めまして、ご多忙の中ご講義いただいた講師の皆様、そして素晴らしい機会を与えてくださった事務局の皆様、誠にありがとうございました。

I would like to express my sincere gratitude to everyone who contributed to the success of the 4th Nadeshiko Program.

Through this program, I have gained profound insights into the weight of 160 years of brewing tradition, the deep sincerity embedded in handwritten letters, and the critical importance of refining one’s internal “CORE.”

I have come to realize that tradition is not merely about preserving old forms; it is about continuous evolution through “Change, Challenge, and Charge,” as exemplified by Ishikawa Brewery. Furthermore, as I learned through the sessions on gratitude letters and “CORE” discovery, taking full responsibility for the “words” that overflow from within is what truly builds the dignity of a Miss SAKE.

Carrying the wisdom of Mother Teresa in my heart, I will strive to align my thoughts and turn beautiful actions into daily habits. I am committed to dedicating myself to becoming a worthy ambassador who represents both Akita and Japan with pride.

Once again, my heartfelt thanks to all the lecturers for sharing their invaluable expertise despite their busy schedules, and to the secretariat for providing such a wonderful opportunity.

2026 Miss SAKE 秋田 飯田千有里

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