「おもてなしの心」第19回ナデシコプログラムレポート
皆様こんにちは。
2024 Miss SAKE 大阪 南侑里です。
最終選考会が来週に迫ってきた6月2日、第19回ナデシコプログラムとして、とても素敵な講義を受け、最終選考会のリハーサルも行ってまいりましたので、ここにご報告いたします。この日は、最終選考会のリハーサルがございましたので、ファイナリスト全員が朝から皆自宅から振袖を着て参りましたので、大変豪華な集合となりました。
この日の内容は以下の通りです。
①てぬぐい講座
株式会社かまわぬ専務取締役 高橋基朗様
②最終選考会リハーサル
①てぬぐい講座
代官山に37年直営店を出されているという、てぬぐい専門店かまわぬから、専務取締役 高橋基朗様をお招きし、手拭いの良さをご教授いただきました。
高橋様は、てぬぐいに馴染んでもらいたいという想いを届けに来てくださり、私たちにてぬぐいの活用方法をご教授いただきました。
まずはてぬぐいがどうやって作られているのかをご教授いただきました。
かまわぬ様のてぬぐいは、染めの工程に、明治時代から続く染めの技法「注染(ちゅうせん)」を用いており、注染のてぬぐいの作り方をお伺いしました。
簡単に工程をまとめますと…
デザイナーがデザインを起こし、型を作る。
30枚ほど生地を重ねて糊付けをし、その糊の部分がべたべたしないように砂などで糊留め。そのあとは30枚一気に、染料を注いで染める。この染料を「注いで染める」ということから注染と呼ばれています。このあとはプールで洗浄し、天日干しと続きます。
手拭いの生地の基本はサラシですが、かまわぬ様では「上総理」を使用しておられるそうです。
てぬぐいの大きな特徴は切りっぱなしであるというところ。糸が入るとゴミが溜まるので、衛生面的にも良いのだそうです。しかし、もちろん切りっぱなしですので、使ううちに糸が出てしまいます。しかし、いつかは出なくなるもの。新品からフリンジが出なくなるまで育てていくのだそうです。
そしてもう一つの大きな特徴は、早く乾くというところ。早く乾くことが大切だった昔、井戸で洗って絞って乾かしていたので、早く乾く手拭いは最高だったのです。ここで気になるのがどれだけの時間を置くと乾くのかということ。てぬぐいは30分から40分で乾くのだそうです。そしてとにかく、何よりも水分を吸うので、男性には汗を拭くものとして人気なのだそう。てぬぐいを一度使うと離れられなくなるそうで、どんどんお客様が増えているのだそうです。
かまわぬ様が年間で取扱っておられる柄は何と500種類以上。
その中からいくつかの種類のてぬぐいを高橋様は私たちにプレゼントしてくださいました。
私が選んだのは梅柄。てぬぐい全体に柄が入っており、大変可愛らしく即決でございました。この他にも、目玉焼き柄、山菜柄などがあり、大変バラエティー豊かで、ファイナリスト皆で楽しませていただきました。
パンフレットには取り扱っておられる柄がすべて載っており、見させていただきました。夏の柄として、スイカやかき氷、ビアガーデンのイラストなどがありました。季節によって楽しめる。見ているだけでワクワクした気持ちになりました。
さらにこのパンフレットに載っている柄だけじゃなく、オリジナル柄も注文できるとのこと。
結婚の引き出物、引越し祝い、快気祝いで使われるのだそうです。
Miss SAKEも記念に依頼されたとのことで、Miss SAKE柄のてぬぐいも見させていただきました。
ところで皆様、海外で人気な柄は皆様何だと思いますか?
海外の方にも人気を集めておられるかまわぬ様のてぬぐい。
欧米の方には花火の柄が人気なのだそうで、ヨーロッパの人は日本はサムライブルーなどの影響で青のイメージがついており青いものを求める傾向にあるそうです。国によって好みが異なる。これから海外で活動する際に、この学びを活かして、海外の方へのお土産を考えたいと思いました。
そして最後に伺いましたのは、デザインの発想について。江戸時代のイラストには遊び心があるということから着想を得て、遊び心をとても大事にされておられるのだそうです。工夫してクスッと笑えるようなものを提供することがテーマにされておられるとのことで、最大級のおもてなしに感動いたしました。
そして最後にてぬぐいの活用方法をワークショップ形式で、ご教授いただきました。
①手ぬぐいを広げて斜め下にボトルを寝かせて置きます
②ボトルの底を覆うようにして手ぬぐいを折りこみます
③底を折りこんだ部分をしっかり固定しながら、ボトルを回転させます
④手ぬぐいの上側をひねります
(③が上手くいかなくても、ここでしっかりひねれば上手くラッピングできます)
⑤ひねった部分をボトルの細い部分に巻いて、先端を入れ込めば出来上がりです!
意外にも簡単ですよね。
このワークショップはてぬぐいがより身近に感じられるきっかけとなりました。
20年以上もてぬぐい業界にいらっしゃる高橋様に直接てぬぐいの良さをご教授いただけるという大変貴重なお時間を過ごさせていただきました。
改めて、そのような貴重なお時間を頂戴することができましたこと、感謝いたします。
②最終選考会リハーサル
リハーサル1日目。
この日は、お昼から初代 Miss SAKE 森田真衣様、一般社団法人 Miss SAKE 事務局長 中村進次郎様に最終選考会の流れを確認していただき、ここで初めて自己PRを見ていただきました。
歩き方、手の動き、所作、笑顔、目線。全てを意識する。
ただ美しくするだけではなく、チケットを買って見に来てくださる方へ、いかにおもてなしができるのか。
どの瞬間も、気の抜けないリハーサルでございました。
3時半ごろからは、一般社団法人 Miss SAKEのファウンダーでございます愛葉宣明様にお越しいただき、準備をしていた自己PRを見ていただきました。
全体的にまとめてきているとの、お言葉をいただき、さらに気が引き締まりました。
皆様の前でMiss SAKE 地方代表として自己PRをする機会は2度とあることはありません。
ですので、後悔することのないよう見せられるもの全てを見せる。やりきる。
愛葉様に背中を押していただくことができましたので、
このまま維持するのではなく、さらにブラッシュアップしようと心に決めました。
最後に
この日を通して「おもてなしの心」を学ばせていただきました。
いかに相手のことを考えるのか。目的は何なのか。
改めて考える良い時間を過ごさせていただきました。
そのような時間を与えて下さいました、かまわぬの高橋様、一般社団法人 Miss SAKEの皆様に改めて感謝いたします。
そしてこの日は、ファイナリストと宿泊する最後の日でございましたので、それぞれがまだあまりしっかりと話したことがなかった代表の近くに行き、話したりと、とても素敵な最後の夜になりました。
約三ヶ月間憩いの場を与えて下さいました、酒坊の皆様には感謝しかございません。
ありがとうございました。