Miss SAKE News/Blog

第10回ナデシコプログラムレポート「女性の健康と美の未来を考える ~ライフステージを通して見つめる私たちのからだ~」2025 Miss SAKE 兵庫 橋本渚沙

皆さま、こんにちは。

2025 Miss SAKE 兵庫 橋本 渚沙です。

今回は、第10回ナデシコプログラムで学んだことについてご報告いたします。

女性の健康、美容、そして未来のライフプランにまつわる非常に実りある講義ばかりで、大変多くの学びと気づきがありました。

以下、講義内容と私自身の感想を交えながらお伝えいたします。

  1. 奈良岡佑南先生
    「全ての女性が知っておきたい美容と健康の深い関係」(一般社団法人ラブテリ ゼネラルマネージャー/博士(医学)/順天堂大学スポートロジーセンター 特任助教)

奈良岡先生からは、美しさと健康の基盤となる「筋肉」と「栄養」についてご講義いただきました。特に印象に残ったのは、「痩せ=美」という固定観念の危険性についてです。BMI18.5未満は世界的にも健康的とは言えず、日本人女性の20代の5人に1人がこの「痩せ」に該当するという現実に驚かされました。

痩せすぎは、疲れやすさや貧血、妊娠しにくさ、骨密度の低下など、健康面でのリスクが多く、美容の面でも爪や髪のもろさ、肌の不調に繋がるとのこと。ラブテリの先生方に数値を測定した後に個別でカウンセリングをしていただいた際に、「今の栄養は生命維持のために使われていて、美容には届いていない」という言葉が特に心に残りました。

私自身、昔から爪に白い点があり気になっていたのですが、これは鉄や亜鉛不足のサインとのこと。これを機に、サプリメントに頼りすぎず、鉄やタンパク質を意識して食品から摂るようにしたいと思いました。

印象的だったのは、「美しい体=筋肉のある体」という視点です。先生は、BMIや体脂肪率は“低すぎても高すぎても良くない”とお話しされ、体重だけでなく中身(筋肉・脂肪)のバランスを意識することが大切だと教えてくださいました。

また、体重の約7割は筋肉で構成されていること、そして同じ1kgでも脂肪の方が1.4倍も大きく見えるという話には驚きました。BMIの例えとして「同じ体積の箱にリンゴが詰まっているのが筋肉が多い状態、綿あめが詰まっているのが脂肪が多い状態」という説明も非常に分かりやすかったです。

先生が何度も強調されていたのは、タンパク質と鉄の重要性でした。鉄は「タンパク質から吸収される」ため、両方をセットで摂ることが大切とのこと。特に女性は月経で鉄が失われるため、積極的に摂取していく必要があるそうです。「体重×5g」のタンパク質を1日に摂取するのが理想と聞き、私の場合だと1日200gほど。思っていたよりも多く、意識的な食事が不可欠だと実感しました。

また、「朝ごはんをしっかりと食べること」「入浴で体温を上げること」がPMSや生理痛を軽減させるというお話もとても参考になりました。和食の力や、毎日の食事での意識が心身の健康に直結していることを改めて実感しました。

  1. 東洋ライス株式会社 企画広報部 佐藤彩花様
    「医食同源米コンソーシアムについて」〜金芽米の実食体験〜

和歌山県に本社を構える東洋ライス株式会社は、「米の加工」を通じて日本が抱える社会課題の解決に取り組んでいる企業です。今回の講義では、同社が展開している金芽米(きんめまい)の特徴や取り組みについてお話を伺い、実際に金芽米弁当の実食体験も行いました。

まず印象的だったのは、お米の健康成分の約7割は炭水化物が占めているということでした。お米は昔から日本人にとっての主食であり、近年ではヘルシーなたんぱく源としても再評価されているそうです。特に、昔の日本人が食べていた「粳米(うるちまい)」は栄養価が高く、かつてはお米が「健康をつくる漢方薬」としての役割も果たしていた、という歴史の話がとても興味深かったです。

現在一般的に食べられている白米は、精米の過程で糠が削られてしまうため、ビタミンB群などの重要な栄養素が不足しやすくなるというデメリットがあります。これは「脚気」などの健康問題とも関係しており、食生活と病気の関係性を改めて考えさせられました。

金芽米は、糠の栄養を残す独自の精米技術を採用しており、「亜糊層(あこうそう)」という部分を保ったまま食べられる無洗米です。これにより、白米と比べてカロリー14%オフ、糖質17%オフというヘルシーさを実現しています。「炊き増え」により一粒一粒がふっくら仕上がるという点も、健康と美味しさの両立に繋がっていることが分かりました。

また、金芽米は病院や医療機関でも導入されており、信頼性の高さも感じました。さらに、医食同源米コンソーシアムのマタニティ応援プロジェクトでは、妊婦さんの便秘や肌トラブル、冷え性の改善など、さまざまな健康効果が確認されているとのことでした。出生体重の増加という結果も示されており、妊娠期の栄養の大切さを実感しました。今回の講義を通して、日常的に食べているお米について深く知ることができ、お米の選び方や食べ方を見直すきっかけになりました。特に、健康を意識しながらも美味しさを損なわない金芽米の取り組みはとても魅力的だと感じました。今後の食生活に、こうした栄養価の高い選択肢を取り入れていきたいと思います。

  1. 日下紗代子様(産経新聞社 metropolitana編集部 編集長)
    「Fem Care Project特集の取り組みについて」

更年期症状が起きるメカニズムと原因

更年期障害の原因には、心理的な要因、内分泌因子、社会的な要因が絡み合っていると学びました。特に40代から50代にかけて、子どもが自立するタイミングや親の介護を始める時期に、社会的プレッシャーが大きく、これが更年期症状を強く引き起こす要因になるということが印象的でした。

女性の体とホルモンの変化

ホルモンが女性の体に与える影響についても理解が深まりました。特に、プロゲステロンというホルモンが関与していることが、月経や更年期症状に直接的な影響を与えるということです。これから自分自身の体の変化をどう受け入れ、向き合っていくかが大事だという点が印象に残りました。

フェムテックと男性の更年期

フェムテックという新しい分野についても触れられ、テクノロジーを活用して女性特有の問題を解決しようという取り組みの重要性が強調されていました。また、男性にも更年期があり、それが年齢だけではなく、ストレスが関与していることが分かりました。男女ともに年齢とともに変化があり、それに対してどうアプローチしていくかが大切だと感じました。

相互理解とDEI

「Fem Care Project」における相互理解とDEI(Diversity, Equity, Inclusion)の重要性も強調されていました。性別に関係なく、お互いの理解を深めることで、より良い社会が作られると学びました。また、平等性と公平性の違いについても説明があり、それぞれの違いを理解することが大切だと感じました。

日下様の講義を通して、更年期やホルモンバランスについての理解が深まりました。女性の体の変化に対する認識が大切だと感じ、フェムテックやDEIの考え方にも興味を持ちました。社会全体でこれらの問題を理解し、解決に向けて取り組んでいくことが、より良い社会を作るために必要だということを強く感じました。

4. 細川モモ様(予防医療・栄養コンサルタント)

「健やかな女性を目指して ~プレコンセプション」

今回の講義では、細川様より「プレコンセプションケア(妊娠前からのケア)」の重要性についてご講義いただきました。プレコンセプションケアという言葉自体、私にとっては初めて耳にするものでしたが、その概念が私たちの未来に及ぼす影響の大きさを知り、大変驚かされました。

特に印象的だったのは、「人生最初の1000日がその後の健康、学歴、さらには国全体のGDPにまで影響する」という研究結果でした。胎児期から2歳頃までの栄養状態や生活環境が、生涯にわたる健康や社会的成果に直結するという事実は、これまでの私の健康に対する考え方を根底から揺さぶるものでした。

また、「体重が軽くても糖尿病になることがある」「健康な体はまずタンパク質から」という細川様のお言葉から、見た目のスリムさや体重の軽さにとらわれすぎず、体の“中身”の健康、すなわち内臓や代謝、ホルモンバランスなどの目に見えない部分にもっと目を向けるべきだと学びました。

さらに、普段あまり意識することのない「体内時計の調整」や「腸内フローラと妊娠率との関係」についても、科学的な視点からわかりやすくご説明いただき、食事や生活習慣がいかに私たちの未来に繋がっているかを実感しました。

実践的なアドバイスとしてご紹介いただいた「乾物トッピング」や「早歩き3000歩」など、日常生活にすぐ取り入れられる小さな工夫も非常に参考になりました。ただ知識を得るだけでなく、それを日々の暮らしにどう生かすかという視点を持つことで、学びがより深まりました。

今回の講義を通じて、将来の妊娠・出産を見据えた健康管理だけでなく、今この瞬間の自分の身体を大切にすることの意義を強く感じました。自身の健康はもちろん、将来の家族や社会全体の健やかさにも関わることだと考えると、一層の責任感と意識を持って日々の生活に取り組んでいきたいと思います。

 

5. 内田明花先生(慶應義塾大学病院 産婦人科医/生殖医療専門医)

「将来の妊娠に向けて、今からできる体づくり」

内田先生のご講義では、月経や妊娠、不妊症に関する基本的な知識から、子宮や卵巣の疾患についてまで、幅広い内容を学ぶことができました。これまで漠然としか知らなかった女性の身体の仕組みや病気について、医学的な観点から丁寧にご説明いただき、自身の健康や将来のライフプランについて深く考える貴重な機会となりました。

特に印象に残ったのは、「子宮筋腫」「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」「機能性月経困難症」など、日常的に見過ごされがちで「ただの生理痛」として我慢してしまう症状が、将来の妊娠や健康状態に大きな影響を与える可能性があるということです。これらの疾患は決して稀なものではなく、多くの女性が抱える可能性のある問題であるにもかかわらず、適切な診断や治療を受ける機会が少ない現状に驚かされました。

また、先生がおっしゃった「自然妊娠は奇跡の連続である」という言葉が強く心に残りました。妊娠には多くの条件が複雑に関わっており、それがいかに繊細で貴重なプロセスであるかを知ることで、妊娠・出産に対する理解と尊重の気持ちがより一層深まりました。

さらに、「ノンメディカル卵子凍結」や「不妊治療に対する支援制度」など、現代の医療技術と制度についても具体的にご紹介いただきました。こうした知識は、将来のライフプランを考える上で必ず知っておくべきものであり、自分の人生の選択肢を広げる大切な“情報の一つ”であると感じました。

これまで、婦人科は「何か問題が起こったときに行く場所」というイメージが強くありましたが、今回の講義を通して、「問題が起こる前に自分の身体と向き合う場」であるという意識に変わりました。定期的な検診の重要性や、早期受診によって予防や早期治療が可能になることなど、女性として知っておくべき健康リテラシーを高めるきっかけとなりました。

今後は、身体の小さなサインにも耳を傾け、自分自身の健康に対して主体的に向き合っていきたいと思います。そして、将来の選択肢を広げるためにも、今回学んだ知識を自分だけでなく、周囲の人とも共有していくことの大切さも実感しました。

まとめ

今回のナデシコプログラムを通じて、女性としての体のこと、美容と健康の根本、そして「未来をつくる今の行動」について多くの気づきを得ることができました。これからのMiss SAKEとしての活動にも、この学びをしっかりと活かし、自信を持って日本の文化や価値を伝えていけるよう、日々の生活から意識して取り組んでいきたいと思います。

本日のナデシコプログラムで、2024 Miss SAKE 兵庫 阿江 春果さんとお会いできました。

温かいお言葉を掛けてくださっただけでなく、一緒にお写真も撮っていただけて、嬉しかったです。

またイベントでお会いできるのを楽しみに、頑張りたいと思います!

 

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