皆様、こんにちは。
2021 Mr SAKE の富沢武士です。
12月4日(土)に、栃木県×JTB×栃木県那須烏山市による【専用車で三密回避!那須烏山日本酒満喫ツアー】のプロモーション動画撮影にモデルとして参加させていただきました。
全国的にも珍しい、洞窟内に日本酒の貯蔵庫がある「どうくつ酒蔵」の見学、熟成酒・清酒の試飲を中心に、那須烏山伝統の「和紙の手漉き体験」(冬季は実施無し)とその和紙を用いた酒瓶ラベル作りを組み込んだ、那須烏山市ならではのツアーとなっております。
市長表敬訪問
まずは、那須烏山市市長・川俣純子様のもとへご挨拶に伺いました。
川俣市長は、歯科医師から市議会議員を経て市長になられたため、現在歯学部で歯科医師を目指す私にとってはキャリアの先輩として、コロナ禍における市の医療政策や進路の多様性についてお話ししてくださった上に、那須烏山の伝統文化や観光資源について丁寧にご教授くださり大変有意義な時間となりました。
それではさっそく市役所を出発して、ツアーにご案内します!
JR烏山駅
~終着駅らしい雰囲気と新築の駅舎~
まずは、JR烏山駅にて専用タクシーに乗り込みます。
今回のツアーは、専用車で各スポットを巡るため、三密を回避でき、運転の心配もなく日本酒を堪能いただけるのです。
JR烏山駅は烏山線の終着駅でもあり、JR宇都宮駅より50分ほど。
JR東日本で初となる営業用蓄電池電車(ACCUM、アキュム)が烏山線に導入されるのに際し、平成25年に駅舎が新築されました。
地元の方も「アキュム」と呼んでおり、地域に密着した電車なのだなと感じました。
JR烏山駅:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%83%8F%E5%B1%B1%E9%A7%85
龍門の滝
~大蛇伝説も残る、壮観な大滝~
タクシーで、まず最初に訪れたのは「龍門の滝」。
那賀川(なかがわ)の支流・江川にかかる、高さ20メートル×幅65メートルと非常にダイナミック大滝。滝の上には烏山線が走っており、春には、電車・滝・桜が一枚の写真におさまるので、写真スポットとしても人気です。
この日は、天気にも恵まれていたため、白い水の流れと青い空のコントラストが美しく何度でも訪れたくなる場所でした!
また、那須烏山市には多くの民話が残っていますが、「龍門の滝」もそのひとつ。
滝の中段にある大穴には、大蛇が棲むという伝説があり「龍門の滝」と呼ばれるようになったそう。
龍門の滝:https://www.tochigiji.or.jp/spot/4001/
龍門ふるさと民芸館/龍門カフェ
~地元食材を使ったメニュー~
江川にかかる橋を渡ると「龍門ふるさと民芸館」があります。
本年2021年4月、リニューアルオープンしたのを機に「龍門カフェ」が新設されました。
カフェテラス席(展望階)からは滝が綺麗に見え、地元食材を豊富に使ったベーグルや滝カレーなど人気のメニューは売り切れることもあるそう。
雄大な自然に囲まれた贅沢なテラス席は、ワーケーションとしてもお薦めのスポットです。
龍門ふるさと民芸館:https://www.tochinavi.net/spot/home/?id=17727
龍門カフェ:https://www.instagram.com/ryumon_cafe/
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所在地:栃木県那須烏山市滝414
連絡先:0287-83-2765
入館料:無料!
休館日:毎週火曜日
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和紙の里で烏山和紙漉き体験
~山あり、水清きところに和紙は生まれる~
次にタクシーで向かった先は、「和紙の里」。
こちらでは、1,300年の伝統を誇る烏山和紙の手漉き体験と、その和紙を用いた酒瓶ラベル作りを行います。
烏山和紙の歴史は深く、和紙の原料となる楮(こうぞ)の栽培に適していたため和紙づくりがはじまり、古くは奈良時代にまで遡り、奈良県の正倉院へ和紙を納めていたという記録が残っています。
また、明治時代には最盛期を迎え、1,000を越す烏山和紙職人が住み、那珂川には東京へ和紙を運ぶ帆船が多く行き来していたそうです。
昔ながらの技法で丁寧にすきあげられた和紙は、柔らかく優しい手触りで、民芸品や卒業証書などが作られていました。
(栃木県のみならず、東京などの学校からも注文があるそうで、この時期は大変にお忙しい様子でした。)
島崎酒造本店特別室にて昼食と試飲を堪能
~嘉永2年・初代島崎彦兵衛が創業した酒造~
お次は、待ちに待った(?)、島崎酒造様本店特別室でのお食事と4種類の試飲です。
今回私が試飲させていただいたのは、島崎酒造様の下記のお酒です。
- 東力士 大吟醸
- 熟露枯 大吟醸 秘蔵5年
- 雫 純米生原酒 FIRST DROP
- 純米吟醸 夢ささら
中でも、「夢ささら」は栃木県が13年の歳月をかけて開発した酒造好適米で、山田錦を親にもち、心白が大きく吟醸酒造りに非常に適した酒米です。
爽やかな香りに、なめらかで膨らみのある上品な旨味を演出しておりすっかり虜になってしまいました。
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島崎酒造本店
〒321-0621 栃木県那須烏山市中央1丁目11−18
HP:https://azumarikishi.co.jp/
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どうくつ酒蔵
~戦争と酒造りの足跡~
そして最後は、東力士を醸造する島崎酒造様の「どうくつ酒蔵」。
正直、地元以外ではあまり知られていない、全国的にも珍しい「洞窟を利用した酒蔵」です。
もともとは、東京動力機械製造社の疎開先で、旧日本軍の戦車部品工場として第二次世界大戦末期に人工的につくられた洞窟。
しかし、この地下工場では戦車を造ることなく終戦を迎えたそうです。
戦後忘れ去られていた述べ600mの規模をもつ洞窟を、酒蔵として利用しはじめたのは約20年前。
現在では10万本をも超える日本酒を貯蔵しており、コンサートや映画撮影にも活用されています。
このツアーの締め括りとなるのがこちらの施設ですが、風化しつつある戦争の記憶を無言で語り継ぐ平和の語り部として後世に伝えていくべき大切な遺産としての評価とともに、その平和を感受し得るイベントの企画や地域文化の発信等、遺産活用手法の好例だとも言えます。
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どうくつ酒蔵
〒321-0632 栃木県那須烏山市神長 字天神149
HP:https://www.tochigiji.or.jp/spot/4005/
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最後に
モデルとして参加させていただいた今回のツアーですが、那須烏山市の魅力を再発見することのできる充実の内容となっておりました。
また、コロナ禍を経た旅行スタイルの変化に柔軟に対応し、那須烏山市の豊富な観光資源が惜しみなく組み込まれた工程は、コロナ後初の旅行に強くお薦めしたいものでした。
残念ながら、コロナの状況を鑑みて栃木県内の方に限られていますが、栃木県にご縁のある方は是非ご参加いただきたいです。
2021 Mr SAKE Japan 富沢 武士
ツアー概要
Aプラン:「和紙の里での手漉き和紙体験を実施」
(冬季(12月~2月)は和紙会館での「オリジナル烏山和紙のマーブリング体験」)
料金
2名参加の場合1名あたり:20,200円(税込み)
3名参加の場合1名あたり:17,500円(税込み)
所要時間:4 時間
募集人員:各回2~3名様(1組様)
最少催行人員:各回2名様(1組様)
利用タクシー会社:烏山合同タクシー株式会社
募集締め切り:催行日の14日前
【旅行企画・実施】
株式会社JTB
【協力】
一般社団法人 那須烏山市観光協会
【お申し込み・お問い合わせ先】
株式会社JTB 宇都宮支店
TEL:028-614-2001