皆さまこんにちは。2026 Miss SAKE Japan 長瀬志珠です。
2026年7月9日(木)、東京・虎ノ門のAP虎ノ門にて開催された「日本酒蔵ツーリズム推進協議会 令和8年度総会・シンポジウム」に、一般社団法人Miss SAKE代表理事の大西美香氏とともに参加させていただきました。
当日は、全国各地の酒蔵をはじめ、国や自治体、観光協会、鉄道事業者、旅行・宿泊関連企業、メディア、日本産酒類や観光の専門家など、酒蔵ツーリズムに関わる多様な皆さまが一堂に会しました。
日本酒を単に「味わうもの」としてだけではなく、地域の風土、歴史、食、文化、人々の営みとともに体験する酒蔵ツーリズムの意義と、今後の可能性について深く考える、大変貴重な機会となりました。
「酒蔵ツーリズム」とは
酒蔵ツーリズムとは、日本酒や焼酎などを造る酒蔵を巡り、地域の方々や蔵人と触れ合いながらお酒を味わい、そのお酒が育まれた土地の歴史、郷土料理、伝統文化、自然などを楽しむ旅のことです。
お酒は、水や米などの原料だけで造られるものではありません。
その土地の気候や風土、受け継がれてきた技術、蔵人の経験、地域に暮らす方々の営みなど、さまざまな要素が重なり合って、一つのお酒が生まれます。
実際に酒蔵を訪れ、酒造りの現場や歴史に触れ、地域の料理とともに味わうことで、ラベルや銘柄だけでは知ることのできない、日本酒と地域の魅力を立体的に感じられることが、酒蔵ツーリズムの大きな特徴です。
また、酒蔵への来訪をきっかけとして、周辺の飲食店や宿泊施設、商店、観光施設、交通機関などを利用していただくことにもつながります。
そのため酒蔵ツーリズムは、日本産酒類の認知拡大や消費促進にとどまらず、交流人口の拡大、地域経済の活性化、伝統文化の継承、インバウンド誘客など、幅広い可能性を持つ取り組みとして注目されています。
Miss SAKEと酒蔵ツーリズムの関わり
Miss SAKEは、日本酒と日本文化の魅力を国内外へ発信するアンバサダーとして、これまで全国各地の酒蔵訪問、地域イベント、観光・食関連の展示会、日本酒セミナー、試飲会など、さまざまな場で活動してまいりました。
日本酒と日本文化をともに発信するMiss SAKEの活動と、酒蔵を入り口として地域全体の魅力を伝える酒蔵ツーリズムは、非常に深い親和性があります。
一般社団法人Miss SAKE代表理事の大西美香氏は、今回、日本酒蔵ツーリズム推進協議会の「エキスパート」に就任いたしました。
協議会のエキスパートにはさまざまな分野の専門家が名を連ねています。
Miss SAKEとしても、日本酒の魅力を分かりやすく伝える発信力や、地域と人をつなぐ活動経験を生かし、酒蔵ツーリズムのさらなる発展に寄与していきたいと考えております。
今回の総会では、エキスパートに就任した大西代表とともに、私も2026 Miss SAKE Japanとして、ご出席の皆さまへご挨拶をさせていただきました。
日本酒を通じて地域の文化や人々の思いを伝えることは、Miss SAKEの大切な役割の一つです。
今後も、各地の酒蔵や地域の皆さまと連携しながら、実際にその土地を訪れるきっかけを生み出し、日本酒から広がる地域の魅力を国内外へ届けてまいりたいと思います。
令和8年度総会
総会は、日本酒蔵ツーリズム推進協議会会長の細野助博様による開会のご挨拶から始まりました。
続いて、来賓として国税庁長官官房審議官の藤崎雄二郎様よりご挨拶がありました。
藤崎様からは、酒蔵ツーリズムによる地域活性化や、日本の伝統的な酒造りを次世代へ受け継いでいくことの重要性についてお話がありました。
日本酒をはじめとする日本産酒類は、地域の自然環境や農業、食文化、歴史、技術と密接に結び付いています。
酒蔵を観光資源として活用することは、商品の消費拡大だけではなく、酒造りに関わる文化を守り、地域産業を持続可能な形で次世代へつなぐことにもつながります。
協議では、第1号議案として、令和7年度の事業報告および収支決算が審議されました。
研修、調査、国内外でのプロモーション、情報発信、会員間交流など、多岐にわたる前年度の取り組みが報告されました。
続く第2号議案では、令和8年度の事業計画および収支予算案について審議が行われました。
基調講演「JR九州における地域と連携した取組みについて」
基調講演では、九州旅客鉄道株式会社代表取締役社長の古宮洋二様より、「JR九州における地域と連携した取組みについて」をテーマにご講演いただきました。
鉄道会社が列車を運行するだけではなく、地域の皆さまとともに観光コンテンツをつくり、訪れる理由を生み出し、地域に滞在する時間や交流を増やしていく。
その考え方は、酒蔵を入り口として、地域の食、文化、歴史、人との出会いへ旅を広げていく酒蔵ツーリズムにも通じるものです。
鹿島酒蔵ツーリズムの紹介
基調講演に続いて、「鹿島酒蔵ツーリズムの紹介・トークセッション」が行われました。
登壇されたのは、富久千代酒造有限会社代表取締役の飯盛直喜様、鹿島市観光協会代表理事の中村雄一郎様、日本酒蔵ツーリズム推進協議会常任理事の平出淑恵様、九州旅客鉄道株式会社代表取締役社長の古宮洋二様、佐賀県鹿島市長の松尾勝利様です。
モデレーターは、フリーアナウンサーのあおい有紀様が務められました。
佐賀県鹿島市は、多良岳山系の清らかな地下水と良質な米に恵まれ、江戸時代から酒造りが盛んに行われてきた、九州を代表する酒どころの一つです。
鹿島酒蔵ツーリズムでは、蔵人と直接触れ合いながら、その蔵ならではのお酒を味わうだけでなく、地域の食、歴史、町並み、伝統文化などを一体的に楽しむことができます。
過去に、Miss SAKEも参加させていただいております。
https://www.misssake.org/kashima-sakagura-tourism2018/
一つの蔵、一つの企業だけで観光をつくるのではなく、地域全体で目標を共有し、それぞれの立場からできることを持ち寄る。その積み重ねが、多くの方が繰り返し訪れたくなる地域づくりや、日本酒のブランド価値向上につながっていることを学びました。
総会およびシンポジウムを通して強く感じたのは、酒蔵ツーリズムは「お酒を飲むための旅」だけではないということです。
酒蔵を訪れることをきっかけに、その土地の水や米、食、歴史、建築、祭り、工芸、自然、そして地域に暮らす人々に出会う。
お酒を通して地域への理解や愛着が生まれ、再び訪れたいという思いにつながっていきます。
また、地域ごとに異なる酒造りの背景や物語を丁寧に伝えることは、日本産酒類の価値を高めることにもつながります。
価格や味わいだけでなく、「なぜこの土地で、このお酒が生まれたのか」を知っていただくことで、日本酒の楽しみ方はさらに深く、豊かなものになります。
私の故郷である福島県にも、会津、中通り、浜通りそれぞれに異なる風土と文化があり、地域に根差した酒蔵が数多く存在します。
酒蔵を中心に、郷土料理、温泉、伝統工芸、震災からの復興の歩み、地域に暮らす方々の思いを結び付けて発信することは、福島の魅力をより深く知っていただく大きなきっかけになると感じました。
今回学ばせていただいた鹿島市の取り組みや、協議会に集まる皆さまの知識と経験を、今後のMiss SAKEとしての活動にも生かしてまいります。
日本酒は、その土地を知るための入り口です。
これからも2026 Miss SAKE Japanとして、酒蔵や地域、行政、観光、企業など、さまざまな立場の皆さまをつなぐお手伝いをしながら、日本酒とその背景にある文化、人々の思いを、国内外のより多くの方へ届けられるよう努めてまいります。
このたび貴重な学びの機会をくださいました、日本酒蔵ツーリズム推進協議会の皆さま、ご登壇者ならびに関係者の皆さまに、心より御礼申し上げます。
2026 Miss SAKE Japan
長瀬志珠



















