皆様こんにちは。2024 Miss SAKE Japan南侑里です。
2024年9月20日に「令和6年度 酒サムライ叙任式」が京都 松尾大社で行われ、私2024 Miss SAKE Japan南侑里が参加させていただきましたので、皆様にご報告いたします。
酒サムライとは、日本酒造青年協議会（JSS）によって日本酒の普及や振興に貢献しておられる方に贈られる称号です。
全国の若手蔵元で組織する日本酒造青年協議会は、日本から日本人の“誇り”が失われつつあるという危惧から、日本酒の誇りを取り戻し、日本酒文化を日本国内のみならず、広く世界に伝えていくために、日本酒を愛し育てるという志を同じくするものの集いとして、平成１７年に「酒サムライ」を結成されました。
これまでに101名の方が叙任されております。
叙任された酒サムライは、日本酒のアンバサダーとして国内外で活動し、日本酒の歴史や文化、魅力を広めることが期待されています。
令和6年度の酒サムライ叙任式では、主催である日本酒造青年協議会 会長 北原対馬様、副会長 麻生益寛様、辻総一郎様、山本晃嗣様の進行の元執り行われました。
今年は十数名のエントリーがあり、その中から本年は4名の方が叙任され、新型コロナウイルスで叙任式に参加できなかった2名の方と合わせて6名方の叙任式が執り行われました。
以下6名の方のご紹介をいたします。
令和6年度 酒サムライ叙任者（順不同）
本田直之様
レバレッジコンサルティング（株） 代表取締役社長
著書にレバレッジシリーズをはじめ「なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか」等があり、著書累計 77冊、300万部を突破し、韓国・台湾・香港・中国・タイ・ベトナムで翻訳版も発売。
The Japan Times Destination Restaurants 選考委員、食べログ「グルメ著名人」、明治大学・上智大学非常勤講師、J.S.A ソムリエ、Sake Diploma
活動拠点：日本・ハワイ
髙橋真美様
駐マレーシア日本国大使夫人
外交官夫人として国内外における日本酒の啓蒙普及に尽力。また「真の普及とは、個々の購入にあり」をモットーに、日本酒とのマリアージュ後のその場での商品受注会や、蔵の海外進出のためのインポーターとの商談会を、JETRO等の協力を得ながら、無償でサポートしている。
また、東日本大震災で親を亡くした子供たちのために岩手県が設立した育英基金に寄付するドネーションのための酒、「天翔る」を考案。
Marie Cheong Thong（マリー チョング トング）様
英国日本酒協会会長
フリーランス・ジャーナリスト、ライター、プレゼンター
WSET 認定エデュケイター（日本酒、ワイン、スピリッツ level1.2.3)
活動拠点：イギリス
Adrian Goh（エイドリアン ゴー）様
Managing Director, Inter Rice Asia Pte LtdCo founder, Sake Matsuri Singapore, WSET 認定エデュケイター（日本酒）
活動拠点：シンガポール
令和2年度 酒サムライ叙任者
THUIZAT, Xavier（グザビエ チェイザ）様
ホテルクリヨン シェフソムリエ
Kura Master Association 会長、 Kura Master 審査委員長
活動拠点：フランス
令和3年度 酒サムライ叙任者
Ofer Yoram（オフェル ヨラム）様
飲食店「酒Barよらむ」（京都）経営
海外への酒類輸出卸
活動拠点：日本
叙任式の様子
まず初めにお酒の神様を祀る神社、松尾大社の本殿にて叙任者6名と関係者で正式参拝が行われました。
正式参拝では叙任者の玉串拝礼をされ、巫女さんによる御神楽のご祈祷もございました。
太鼓の音、鈴の音が境内に響き渡り、そして清々しい空気が漂っており、日本の風情を目、耳、鼻で感じることができました。
改めて日本には、奥深く清らかで誇れる文化があるのだと実感する時間でございました。
その後、拝殿に移動し叙任式が執り行われました。
叙任式は、叙任状の授与がございました。
叙任式では、酒サムライ三か条が読み上げられました。
酒サムライ三か条
- 日本の美しい文化を愛し、日本酒を愛します
- 日本酒文化をより深く理解し、その発展に尽くします。
- 情熱と誇りをもって、日本酒を広く世界に伝えます。
この三か条に同意するお言葉を述べられるる叙任者の皆様のお姿は、我々Miss SAKEもこのお姿のようになりたいと思わされ、さらに身が引き締まりました。
その後は、酒サムライ叙任報告式が松尾大社内 松竹梅の間で行われ、叙任された6名の日本酒に対する想いを伺いました。
報告式内で、日本酒造青年協議会 前会長 前垣 壽宏様より日本酒に対する課題についての質問があり、皆様今後の活動についての抱負をお話しされておられ大変勉強になるお話を共有していただきましたので皆様にもご紹介いたします。
ハワイと日本で活動されておられる本田直之様…
日本酒は、日本より海外の方が関心度が高いと感じている。
日本人が日本酒を知らないことが現実。
ハワイの方ももちろんだが、日本の方に理解してもらいたいという思いがある。
駐マレーシア日本国大使夫人 髙橋真美様…
これからは海外の方に日本酒を知ってもらい味わいを共有するだけではなく、売ることに努力をしていく方が良いと考えている。
イギリスで活動されておられるMarie Cheong Thong（マリー チョング トング）様
イギリスではトップクラスのレストランにしか日本酒が置かれていない。もう少し手軽でリーズナブルなお店でも日本酒がいただけるようにしたい。
シンガポールを拠点にされておられるAdrian Goh（エイドリアン ゴー）様
日本酒の歴史が深いという部分が若い人を遠ざけるのではないかと感じている。
日本酒を日本食だけではなく地元のローカル食に合わせるといった若い方に発想に耳を傾けていきたい。
パリ ホテル クリヨン シェフソムリエ THUIZAT, Xavier（グザビエ チェイザ）様
情報をなるべくクリアな形で分かりやすくお客様に伝えることが務めであると感じる。
皆様の感じておられる日本酒に対する想いは、なかなか日本人では気づけないことばかりでした。
日本酒が世界で羽ばたくために、私自身も何ができるのかを今一度考えMiss SAKEの活動に活かしていきたいと心から思いました。
最後に
今回ご一緒させていただきました日本酒造青年協議会コーディネーターの株式会社コーポ・サチ 代表取締役 平出淑恵様より、「酒サムライ叙任式は原点に帰れる場所である」というお話をお伺いいたしました。
素晴らしい日本の文化の中に日本酒という文化があるということ。
我々の日常に当たり前にある日本酒や神社を改めて誇りを持っていただけますように、日本酒や日本文化を伝えるアンバサダーとして活動をしていきたいと感じました。
このような世界と日本を繋ぐ酒サムライ叙任式、懇親会に参加させていただくことができましたことに改めて感謝申し上げます。
日本酒造青年協議会の皆様、関係者の皆様、貴重な経験をさせていただきましてありがとうございました。
そしてこの度叙任された6名の皆様、おめでとうございました。
2024 Miss SAKE Japan南侑里
