皆様こんにちは。
2023 Miss SAKE 岡山 中島咲希です。
新芽が芽吹かんとする3月半ば、岡山県北西部に位置する新見市旧哲多町の荒戸山の麓にて岡山県特産の千屋牛の飼育をされている(有)哲多和牛牧場様を訪問させて頂きました。
当日は有限会社哲多和牛牧場 代表取締役 谷田 宏様がお出迎えくださいました。
千屋牛のPRのために全国を飛び回られている中、特別に谷田社長自らご案内いただき、本当に感謝しています。
私は大学生のときに農学部で学んでおり、牧場へ何度か訪問したことがあります。ですが千屋牛の牧場へ伺うのは初めてで楽しみにしておりました。
千屋牛は岡山県を代表する優良肉質和牛銘柄であり、日本最古の蔓牛(系統牛)として黒毛和種のルーツであると言われています。
哲多和牛牧場様では現在1,430頭の千屋牛を飼育、年間約500頭を出荷されており、岡山千屋牛生産の約60%を占めています。
お話を伺う中で特に私が気になったのは、国産、岡山県産にこだわったお米や稲わら、おから、酒粕、きのこの土台などをそれぞれに発酵させ混ぜたものを飼料として子牛の頃から与えているという点です。発酵食品を与えることで腸内環境も良くなり、大きくしっかりとした牛に育つそうです。
日本酒好きとしては酒粕を与えられているという点に非常に魅力を感じました。必須アミノ酸やビタミン類などが豊富に含まれる栄養満点の酒粕を与えられた牛肉のお味は非常に気になりますよね。
また、哲多和牛牧場様では子牛の繁殖から一貫生産されています。通常黒毛和牛は子牛を買ってきて肥育する方法が一般的ですが、一貫生産することで、生まれたときから母親の母乳を飲んで育てられるので母親の抗体を受け継ぎ丈夫な牛に育つそうです。
実際牛舎を見学させて頂きましたが、とても体が大きく毛並みも良い立派な牛ばかりだと感じました。
また、地元採用を積極的に行っており、女性活躍の職場として農水省からも女性の働き方に配慮した職場として取り上げられています。▶︎https://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/l_tiku_manage/attach/pdf/zizoku_jirei-18.pdf
こういう時代だからこそ国産、地元にこだわる方向性で突き進んでいるという谷田様のお話は印象的でした。愛をもって牛を育て、牧場を運営されていることがわかりました。千屋牛の美味しさをより幅広い方に知って頂くため、我々Miss SAKEも微力ではありますがその一助になれば幸いです。
昼食はJA新見直売所併設のレストラン「JA晴れの国岡山 焼肉 千屋牛」様にて千屋牛のステーキランチを頂きましたよ。
発酵食品を与えられて育てられた牛肉は柔らかでありながらも脂肪の味がくどくなく、とてもおいしかったです。
最後に、ご多忙にもかかわらず牧場見学やインタビューを快く受け入れてくださった谷田様、そしてスタッフの皆様、この度は誠にありがとうございました。
またお目にかかれる機会を大変楽しみにしております。
2023 Miss SAKE 岡山 中島咲希