Miss SAKE News/Blog

第3回「名水の里」米食味コンクール in 北杜に2023 Miss SAKE 山田琴子が伺いました

皆さま、こんにちは。

2023 Miss SAKE Japan 山田琴子です。

令和5年12月16日に、山梨県北杜市女神の森セントラルガーデンにおいて開催されました、第3回「名水の里」米食味コンクールin北杜にて司会進行のお手伝いをさせていただきましたのでご報告させていただきます。

<米食味コンクールについて>

米・食味分析鑑定コンクールとは、米・食味鑑定士協会が開催している「お米のコンクール」です。

お米の検査といえば「等級検査」のみが主流であった2000年当時、お米の食味にこだわり、衰退しつつあった「地方・農業・稲作の復興」を後押しするべく、コンクールが始まったそうです。

第1回は100検体に満たない出品数でしたが、今や総出品数5,000検体以上を誇り、数多くの自治体との共催によって、世界最大規模のお米のコンクールへと成長しました。

また、第10回より国際大会となり、コンクールにて受賞されました皆様は、国内はもとより海外でも高い評価を得ています。 

米・食味鑑定士協会HP:https://www.syokumikanteisi.gr.jp/kako-kon/top.html

このコンクールにて賞を受賞されたお米は、国内そして世界にて最上級のお米として認知されるため、稲作に関わられていらっしゃる農家の方々にとって大変重要な大会になります。

Miss SAKEとしても、お米と稲作文化は日本酒の大切な原料でもあり、私たち日本人にとっても大変重要な歴史であることから「日本の美味しいお米」を応援すべく、様々なイベントやコンクールにて活動をさせていただきました。

今年度は、千葉県木更津市にて開催されました「令和5年度 木更津産米 食味分析コンクール」に始まり、茨城県つくばみらい市の「第3回つくばみらい市米コンテスト」、そして新潟県津南町にて「第25回 米・食味鑑定コンクール:国際大会 in つなん」に参加させていただき、美味しいお米作りに携わる多くの農家の方々や、農業製品を造られている方々にお会いし、日々いただいているお米に込められた想いを教えていただきました。

<第3回「名水の里」米食味コンクールin北杜>

このコンクールは、令和3年度より、北杜市の基幹作物である水稲について、水稲農家の方のお米の食味に対する意識改革と栽培技術向上を目的に開催をされております。

令和6年度には、米・食味鑑定コンクールの国際大会である「第25回 米・食味鑑定コンクール:国際大会 in 北杜」が北杜市にて開催される予定です。

そんな国際大会を目前に、2023年度の第3回「名水の里」米食味コンクールin北杜が開催されました。

今回のコンクールでは、山梨県全域から米の出品者を募集し、190検体を対象に一次審査(機械審査)を行い、上位24名が二次審査(官能審査)へ進出しました。

そして、12月16日に私がお招きいただいたコンクールにて、最終審査である官能審査が実施されました。大変光栄なことに、最終審査を含むコンクールの場にて、私が司会進行を努めさせていただきました。

会は、北杜市商工・食農課課長 福田様の開会挨拶から始まり、北杜市市長 上村英司様、米・食味鑑定士協会の鈴木会長よりご挨拶をいただきました。

その後、1次審査を通過された24名の皆さまのご紹介をさせていただいたのち、官能審査を実施いたしました。

官能審査では、、米・食味鑑定士等の専門の知識を有する審査員及び本大会関係者の試食において「外観、香り、粘り、食感、食味」の5項目により採点が行われます。

審査員は24検体の審査を行い、自身の採点の結果から優良な成績を収めた検体に対して、1人5検体の推薦を行います。専門家による推薦は1検体2点の加算とし、専門家以外の推薦は1検体1点の加算とされます。

国際大会で食味官能審査の監督を務めておられます株式会社イリグチ 代表入口様より上記の審査方法の説明があったのちに、審査が開始されました。

今回のコンクールでは、入賞された24名の方が生産されたお米を、販売するに当たり、消費者に対して、受賞米であることが分かるように、「北杜市フードバレー協議会「名水の里」米食味コンクールin北杜「受賞マーク」取扱基準」に沿って、販売物等に「受賞マーク」を使用することができます。 

向かって左側より、金賞、特別賞、入賞のデザインとなっております。是非、皆様もこのステッカーがはられているお米を見つけた際にはコンクール受賞米ということで食べてみてください。

<基調講演 「雪ほたか」ブランド米への軌跡>

審査結果を待つ間、株式会社雪ほたか 代表取締役 小林政幸様による基調講演「雪ほたか ブランド米への軌跡」がございました。

「雪ほたか」は、群馬県川場村の「幻のお米」として有名なお米のブランドです。「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」にて、何年も連続して金賞を受賞されており、地域のお米のブランド化について大変貴重なノウハウをお持ちでいらっしゃいます。

この日は、2024年に北杜市で国際大会を開催するにあたり、開催地である北杜市のお米が賞を受賞し、今後ブランド米としてさらに羽ばたいて行くため、小林様より雪ほたかのブランドの成長の歴史を伺いました。

川場村雪ほたか生産組合は平成17年4月1日に64名の組合員によって始まりました。当時は農家の後継者不足、そして耕作放棄地が増えていることが問題になっており、このことに対して川場村として団結をしてお米のブランド化を図り、村全体で「売れる米づくり」を考えようということがきっかけで始まったそうです。

お話を伺い印象に残ったのは、小林様を含む「雪ほたか」の方々の継続する力です。年に一度しかできないお米作りでは、ブランドを作り上げ、その認知度をあげるまで結果がすぐに現れるとは限りません。そして、挑戦は年に1回しかできないという中で、ブランド「雪ほたか」を作り上げるという強い決意で継続をなさったからこそ現在の「幻のお米」と呼ばれる美味しいお米ができているということを学びました。

「雪ほたか」では、連続受賞されるようになった今でも挑戦を継続されています。正しいお米の炊き方がわからなくても一番雪ほたかを美味しい状態で食べたいという方向けのレトルトご飯や、スパークリング日本酒、地ビールや飲む麹、おせんべいやポテトチップスまで手がけられており、より多くの方に雪ほたかのブランドを知っていただく機会を継続してつくられております。

<表彰式及び閉会式>

表彰式では、「入賞:16名」「特別賞:4名」「金賞:3名」「最高金賞:1名」の方の表彰が執り行われました。

今年度の一般部門の最高金賞は、コシヒカリを出品された平井文香様でした。

その他の入賞者の情報はこちらをご覧ください:https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/fs/4/1/8/4/0/0/_/R5______27586_marked__1_.pdf

今回のコンクールで同時に開催しておりました「未来の担い手部門」の表彰もお手伝いさせていただきました。

この部門は、農業の高齢化や担い手不足の問題を解決するために農業の魅力をアピールする目的で小・中学校や子どもを中心とする団体等において、水稲の生産に取り組んでいる方を対象に設置されました。

未来の担い手部門の結果はこちらをご覧ください:https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/fs/4/1/8/2/3/8/_/R5________31465_marked.pdf

未来の担い手部門の表彰は、このコンクール開催に貢献くださった株式会社サムコマースジャパンの代表取締役ダティン・晴代 ロー様や、最終審査に関わった方々より行われました。

 

<北杜市宇宙米>

コンクールでは、審査の他にも一般の方でも楽しめる催しが開催されておりました。

会場の入口では、「宇宙米」が配布されておりました。

令和2年度、東日本大震災から10年経過したことを期に、復興への感謝の気持ちと震災の記憶の伝承のため東北3県と宇宙桜の苗元の自治体により各地域の記念品を宇宙ステーションに打ち上げるという事業が実施されたそうです。北杜市では「農林48号」を打ち上げられ、帰還した種もみが栽培され、その子種もみを「北杜市宇宙米」として会場の皆様にお配りされていました。

その他にも、東洋ライス様の金芽米を使った親子で米粉のパンケーキ作りを体験できるワークショップや、カレーと合わせたコンクール入賞者24名のお米の試食、米粉の販売も実施されておりました。

 

多くの地域の方もいらっしゃた第3回「名水の里」米食味コンクールin北杜。

会場では、お米作りに関わっていらっしゃる多くの農家の方と、北杜市を盛り上げようという地域愛に溢れた皆様をお話をさせていただきました。

農家の皆様が一年をかけて大切に育ててこられたお米が賞を受賞したこの瞬間に私も同席させていただきましたこと、誠に感謝申し上げます。

 

来年は国際大会を主催される山梨県北杜市。

北杜市の皆さまのお米を来年拝見するのが楽しみでなりません。

引き続き、日本酒と日本の米・食文化の魅力を発信するアンバサダーとして、日本のお米の美味しさをより多くの方に知っていただけますよう精進してまいります。

2023 Miss SAKE Japan

山田琴子

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