皆様、こんにちは。
2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂です。
12月8日(金)9日(土)、1泊2日の「石川酒造見学ツアー」に2023 Miss SAKE 準グランプリの齋藤ひかりさんと参加させていただきましたのでご報告させていただきます。
2023年9月に私が勤務している学校で日本酒の授業をアラバマ大学とMiss SAKEのタイアップで行いました。その授業がきっかけで、アラバマの大学生が日本酒に興味をもち、「蔵を見学してみたい。」という声が上がり、この度企画する運びとなりました。
9月の日本酒の授業の詳細は、こちらをご覧ください。https://www.misssake.org/misssake-sakelesson-2023miyagi/
今回はアラバマ大学をはじめ、友人等にも声をかけさせていただき、24名が参加されました。
<1日目>
1日目は、日本酒講座、寿司作り体験、日本酒テイスティング。
日本酒講座は、2023 Miss SAKE 準グランプリである齋藤さんが務めました。アラバマ大学の皆様のために、日本語と英語の同時通訳で説明を行いました。
株式会社北村商店 代表取締役 北村公克様からは、燗酒の付け方を教えていただきました。
皆様、日本酒は温度によって香りや味わいが変わることをご存知ですか。
日向燗:30度(ほんのり香りが引き立つ)
人肌燗:35度(味にふくらみがある・米や麹の良い香りがする)
ぬる燗:40度(香りが良く出る)
上燗:45度(引き締まった香りを感じる)
熱燗:50度(キレの良い辛口・香りがシャープになる)
飛びきり燗:55度(シャープな香りで、より辛口になる)
いずれの呼び方も、日本らしい風流さがあります。
人肌燗、ぬる燗、熱燗・・・温度を変えることによって、それまでとは違った表情を見せてくれる日本酒。
改めて、日本酒の奥深さを感じさせられます。
ご用意していただいた江戸前湯豆腐に合わせ、石川酒造様の多満自慢「熱燗純米」を人肌燗と飛び切り燗でいただきました。
手巻き寿司の作り方につきましては、「ゲストハウス酒坊”SHUBO”—多満自慢」のスタッフが実演しながら教えてくださいました。
日本酒は、単体で楽しむこともできますが、お料理と一緒に楽しむこともできます。本当に様々な楽しみ方があるのもまた日本酒の魅力の一つです。
今回、ご用意した日本酒は次の通りです。
・多満自慢「佳撰 白辛口」
・多満自慢「純米大吟醸」「たまの慶」
・多満自慢 純米生原酒「あらばしり」
・多満自慢「純米吟醸 さらり・やわらか」
・多満自慢「熱燗純米」
・「山廃仕込 純米原酒2021」
皆様、お料理と日本酒のペアリングを楽しみながら、様々な方とのコミュニケーションをとることを楽しんでおられました。
一緒に参加していたMiss SAKEやMr SAKEに日本酒のことを質問している方もおりました。
中締めは、北村様にしていただきました。
江戸前の一本締めは「ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃちゃちゃん、ちゃん」を、三回繰り返すそうです。
「酒縁」で集まった皆様。
日本、アメリカ、韓国、様々な国籍を集まった方が集まり、それぞれの国のことを知ることもでき、とても有意義な時間となりました。
北村様、この度は誠にありがとうございました。
<2日目>
2日目は、石川酒造様の見学です。
国の有形文化財に指定された建造物を6棟有する歴史ある酒蔵である石川酒造様。
石川酒造様の歴史は文久3年(1863年)、今から160年前(江戸後半)に始まります。
代表銘酒である「多満自慢」は、「多摩の心をうたいつつ、多摩の自慢となるよう、多くの人達の心を満たすことができたら」という願いをこめて命名されたそうです。
今は日本酒だけではなく、地ビールやワインも造られております。
この日は朝、神社で用事があったのにもかかわらず、私たちのために石川彌八郎様が駆けつけ、始めにご挨拶をしてくださいました。
仕込み水や御神木、第二次世界大戦で武器の材料回収を免れたビール釜、井戸等、歴史に触れながら、高橋様が敷地内をご案内してくださいました。酒造りについて、ここでしか聞けないエピソードをたくさん聞くことができ、皆様とても興味津々でした。
本蔵では、日本酒を3種類試飲をさせていただきました。
口頭説明だけではなく、実際に試飲をすることで、お米の種類や磨き方、造り方によって味わいに変化があることを多くの方が実感されておりました。
最後の質問コーナーでは、たくさんの質問が上がり、その中で、同じ日本酒であっても出す季節によって熟成から味わいが変わってくるということを知り、より日本酒の魅力を深めてらっしゃる方もおりました。
今回、石川酒造見学ツアーを実施してみて「良かった」という声をたくさんいただき、とても嬉しい気持ちになりました。
私たちの活動が一人でも多くの方にとって日本酒をはじめ、日本各地の様々な魅力に触れるきっかけとなりますよう、引き続き誠心誠意努めてまいります。
石川様、北村様、
この度は、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。
2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂