皆さまこんにちは。2024 Miss SAKE Japan、南侑里です。
2025年4月12日、大阪・弁天町にて開催された第10回 和酒フェス@大阪ベイタワー1日目に参加させていただきました。今回のテーマは、「大阪・関西万博」開催記念!新酒、生酒、スパークリング、プレミアム酒で花見酒を楽しもう!」。春の光が差し込む会場には、全国から選りすぐりの和酒が集まり、まるで“日本酒で花見を楽しむ”ような華やかで心弾む空気が広がっていました。
本イベントの全体司会を務められたのは、関西を中心に活躍されているタレント・リポーターの吉川亜樹様。現在はテレビ大阪の「おとな旅あるき旅」やラジオ関西の「寺谷一紀のまいど!まいど!」など、関西のメディアで幅広くご活躍されています。さらに、吉川さんは日本酒に関する豊富な知識と資格をお持ちで、唎酒師、日本酒学講師、酒匠、J.S.A. SAKE DIPLOMAなど、数々の資格を取得されています。イベント当日は、吉川さんの明るく温かい進行により、会場全体が和やかな雰囲気に包まれました。
全国から集まった個性あふれる酒蔵たち
今回のフェスには、25都道府県・32の酒蔵が参加されました。各地の風土や技術、そして造り手の想いが詰まった一杯一杯に触れられる、まさに“日本酒の旅”です。
ご出展された酒蔵
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【秋田県】秋田銘醸/木村酒造
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【山形県】米鶴酒造/六歌仙
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【茨城県】萩原酒造
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【千葉県】岩瀬酒造
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【新潟県】君の井酒造/新潟第一酒造/宮尾酒造
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【石川県】農口尚彦研究所
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【長野県】遠藤酒造場
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【岐阜県】武内酒造/天領酒造/三輪酒造
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【愛知県】内藤醸造/福井酒造
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【三重県】丸彦酒造
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【京都府】北川本家
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【兵庫県】江井ヶ嶋酒造
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【奈良県】澤田酒造
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【鳥取県】大谷酒造/千代むすび酒造
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【島根県】簸上清酒
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【山口県】酒井酒造
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【佐賀県】幸姫酒造
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【熊本県】河津酒造/千代の園酒造
さらに、【長野県】のカモシカシードル醸造所様も参加され、日本酒の枠を超えた醸造文化の広がりも楽しむことができました。飲食店ブースも大変な賑わいを見せており、日本酒にぴったりの料理やおつまみが数多く提供されていました。
酒を語り、文化を味わう時間
今回私は、司会の吉川様とともに各蔵元の皆さまにインタビューをさせていただきながら、日本酒に込められた想いを直接伺う貴重な時間を過ごしました。蔵元の言葉の一つひとつに、造り手の誇りと情熱、そして日本酒文化への深い愛を感じました。
春を彩る新酒や生酒、スパークリング酒は、まさに季節の喜びをまとう一杯ばかり。
「美味しい!」「お気に入りが見つかりました」という来場者の声を聞きながら、日本酒の奥深さと楽しさがしっかりと伝わっていることを、心から嬉しく感じました。酒を味わうことは、その背景にある風土・歴史・人の想いを感じること。五感で文化を旅するようなこの時間こそ、和酒フェスならではの魅力です。
今回の開催に寄せて
今回の和酒フェスは、「大阪・関西万博」開催記念という節目にふさわしく、未来に向けて日本文化のひとつである和酒の魅力を再発信する意義深い場となりました。日本酒は、ただの嗜好品ではありません。その一滴には、日本の気候、自然、伝統、技術、そして“人”のすべてが映し出されています。
2025年の万博を前に、こうして和酒フェスが人と人を結び、文化と文化をつなぐ「橋」となっていることに、大きな希望と可能性を感じました。
文化と芸術が響き合うステージ
今回ゲストステージでは、ゲストに書家・中西咲葉様、和楽器演奏集団「独楽(こま)」様をお迎えしました。スペシャルコラボステージでは、和楽器の演奏に合わせて、魂のこもった書が一気に描き上げられるという、音と墨のリズムが呼応するような演出が行われました。その瞬間にかける集中と美しさは、日本酒の一滴に込められた繊細さと通じるものがあり、強く印象に残っております。
最後に
私にとって和酒フェスは、“和酒の素晴らしさと面白さ”を教えてくれた、かけがえのない場所です。ちょうど一年前、Miss SAKE大阪代表としてこのイベントに初めて参加させていただきました。
そのとき会場では、多くの方々が「日本大会、頑張ってね」とあたたかい声をかけてくださいました。挑戦に緊張していた私にとって、その言葉のひとつひとつが、背中をそっと押してくれるように感じられたのを今でも覚えています。
そして数ヶ月後、Miss SAKE Japanとして再び大阪の地に戻ってきたとき、「おめでとう!」という笑顔と拍手で迎えていただきました。その瞬間、まるでこの場所が私の“もうひとつのふるさと”になったような、あたたかさに包まれました。
和酒フェスは、日本酒を楽しむだけの場ではありません。造り手の情熱、飲み手の感動、そして文化を未来へとつないでいく力が交差する、まさに一期一会の舞台です。私にとっても、初めて和酒の世界に魅了され、「この素晴らしさを誰かに伝えたい」と強く思えた原点。そこから歩み出した一歩一歩が、今の私をつくってくれています。
ご来場いただいた皆さま、インタビューに応じてくださった蔵元の皆さま、そしてこの素晴らしいフェスをつくり上げてくださった運営スタッフの皆さまに、心より感謝申し上げます。
また皆さまと笑顔でお会いできますように。
2024 Miss SAKE Japan南侑里