Miss SAKE News/Blog

〜日本酒の持つ可能性、そして私たちの使命〜 2023 Miss SAKE 新潟 佐藤 萌香

皆さまこんにちは。
2023 Miss  SAKE 新潟 佐藤 萌香です。

日本酒の持つ可能性、そして私たちの使命

第11回ナデシコプログラムにて、株式会社コーポ・サチ代表取締役 平出淑恵様より「Sakeから観光立国〜日本酒の国際化は地方のブランド化〜」とのご講義をしていただきました。ありがとうございます。

JALのキャビンアテンダントとして、鶴は半分日の丸を背負っていると教育を受け、業務に力を注いでいらっしゃった平出様。

レストランに行った際に、かっこよくワインを頼めるようになりたいとワインの勉強を始めたそうです。JALで勤務中に、ソムリエの資格も取得。

「どんなに都会から離れていても、ワインツーリズムのあるところに人は金を落とす」ということをワインを通して学び、そのことは日本酒にも通づると考え、ワインビジネスのインフラに日本酒を乗せていけば、と考えたそうです。

身近なものに置き換えるとすれば、私の出身である長岡市は、長岡花火が有名であり長岡市民にとって誇りであると考えます。毎年お祭りには多くの人々が訪れ、それに合わせて飲食などの屋台飲食が設置され、人々がそこに金を落とす。

お祭りの日は、提灯を飾り、浴衣に身を包む男女が歩いて、いつもは家でゲームの子供たちも外に出てきます。お祭りの日には、こうして街全体が盛り上がり市民が「この街に住んでいてよかった」と感じます。

この例のように、日本酒ツーリズムを通して街に活気が溢れ、その街に住む人々がその街に住んでいることに誇りを持てる可能性すらもあるということです。

大変納得のいく内容ではありますが、無料シャトルバスを走らせるなど飲酒をしやすい環境を整えるなど、それを実践することは想像できないほどの知恵や人的・物的物資、忍耐等々必要と考えます。

実際に鹿島酒蔵ツーリズムを開催した平出様の労力と影響力は計り知れません。

そして、さらに遡れば、そもそも日本酒はできた日本酒の10倍もの水を使います。日本酒が日本で生まれたのは水が豊かだからだけでなく、綺麗な水に恵まれているからです。日本酒を世界に紹介していくことで、日本の国土の価値を世界的に上げることすらできる可能性があります。

しかし、懸念されるのは、ここ10年で日本酒の国内消費が3割減っていること、そして海外の日本酒ファンが来日した時に接した日本人が日本酒に無関心だったら…ということです。

世界的に最も飲まれているのはワイン。ワインや海外の視点でみると、日本酒はブランドとなる要素が多いそうです。具体的には、

  • 優れた醸造技術(並行複発酵)
  • 伝統や習慣(元々神様の飲み物とされていた、四季を楽しむ酒文化)
  • 酒元という存在(生きた歴史)

です。

しかし、1970年から徐々に飲まれなくなり日本酒の海外普及率は2010年からの12年間上昇傾向も、まだまだ世界全体の日本酒の国際的認知は低いです。

2012年から日本酒振興が国策となり國酒プロジェクトが開始されました。

外務省より、IWC受賞酒を在外公館へ発送されたり飯倉公館レセプションでの日本酒ブースの設置や、天皇誕生日レセプションにて原則日本酒での乾杯と決められたり、日本酒はとても注目されているのです。

日本酒に興味を持ってもらうきっかけになるべく私たちMiss  SAKEが、日本酒や日本文化の魅力を国内外へ発信する発信力や影響力次第であると、活動への責任や重要性を身を持って痛感致しました。

大変偉大なお話ではありましたが、私も微力ながらに貢献できますよう精一杯精進致します。

また、最後に平出様が考える日本酒の魅力とは何か、と質問させていただきました。

答えは「ストーリー」

日本酒作りの過程が、当たり前になってしまいそこに魅力があることを忘れかけているのではないかとお話しされました。

日本酒の魅力は温度で楽しむ、お料理を邪魔しないということだけではなく、実はそもそもの日本酒づくりを知るとさらにその魅力の意味が分かり、さらに奥深く感じます。

国内外の人々へ、日本酒の魅力を伝えられるようますます日本酒を学んで参ります。

今回ご講義を賜りました、平出様。ご多忙のところ貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。

愛され続ける伝統、多様な進化を遂げる手ぬぐい

続いて、株式会社かまわぬ専務取締役 高橋基朗様より、手ぬぐい講座を賜りました。ありがとうございます。

手ぬぐいの歴史は平安時代にまで遡ります。当時は祭礼における装身具として使用されていたそうです。

江戸時代に入ると綿花の栽培が盛んになり、丈夫さや使いやすさから人々にとっての生活必需品になったと言います。

そして、明治になると「注染(ちゅうせん)」という技法が生まれ染め業界に大刺激が走ります。

昭和、平成と時を経て、現在の令和の時代ではさらにインテリアなど、様々な使用方法へ幅広く日常生活に溶け込んでおります。 

生地の単位

  • 尺(しゃく):30.3cm
  • 反(たん):10〜12m
  • 疋(ひき):20〜24m

作り方

①型ほり
②糊おき(注染の要、糊をおいたところは色が染まらないそうです)
③染色(やかんに入れた塗料を、生地の上から注いで染めます)
④洗い(たっぷりの水で染料の糊を落とします)
⑤乾燥(立てと言われるところで自然乾燥します)
⑥地巻(反物の皺を伸ばします)
⑦加工(90cmごとに切ります)
⑧完成

です。

様々な過程を経て、1枚の手ぬぐいができていることがわかります。

生地の種類は、

  • 特岡(とくおか):目がきめ細かいためデザインの再現性に優れております。
  • 上総理(じょうそうり):目がざっくりしているため通気性がよく、実用的です。

今回高橋様にご用意いただいた手ぬぐいは徳岡のデザインのものです。

光沢があったり、濃い派手な色が目立つと生活に馴染むのが困難なことが多いですが、染料で生地を染めており味のある色味です。

シンプルな落ち着いたデザインで、年齢層問わず愛される意味がよく分かります。

ご用意いただいた手ぬぐいで四合瓶を包んでみました。

手慣れた手つきで、包んでいく高橋様。現代ではプレゼントなど、贈る際は紙で包んだり中が見えるビニールなどでラッピングすることが多いですが、昔ながらの誇るべき文化である手ぬぐいを自在に扱う姿はとても美しく目に映りました。

そして、私たちも実践しました。

簡単そうに見えて、生地を結ぶ時に力を要したり、包むもののサイズを考えて長さを調整したり、皺のバランスを見たりと難しかったです。

何とかコツを教えていただき、完成しました。
何度か練習していくうちに、手ぬぐいにも愛着が湧きました。

また、使えば使うほどに糸が膨らんでふわふわになり、辺は切りっぱなしであるため乾きやすく、そこに埃などがたまらないため衛生的です。

プレゼントを開けた後にゴミが出ると処理が面倒だったりします。手ぬぐいであれば、ストレスなくさらに再利用できいいことがたくさん。機能性にも優れ、包むだけでなく巻く、飾る、敷くなど使い方の多様性も魅力的です。

手ぬぐいの魅力をご教授いただき、またひとつ誇るべき日本文化を知りました。

高橋様、貴重なお話をありがとうございました。

日本酒や日本酒学から多岐にわたる学び

最後の講義では、新潟大学日本酒学センター 副センター長 平田大先生より、日本酒学についてご教授いただきました。ありがとうございます。

「日本酒学」とは、広範な学問を網羅する「対象限定・領域横断型」で、日本文化や伝統に根差した日本酒に対象を絞った世界初の学問領域です。

取り扱う対象は、原料(水・酒造好適米等)や微生物から醸造・発酵の知識と技術、そして日本酒が消費者の手に届くまでの流通や販売、マーケティングに関する領域、さらには醸造に関連する気候や風土、地理的表示保護制度などの地域性に関する領域、歴史や酒税、醸造機器、日本酒のたしなみ方や健康との関わりなど、日本酒に関連する多岐にわたる領域となります。

つまり、日本酒作りや日本酒そのもの、その他日本酒を取り囲む様々なカテゴリーから学ぶ学問なのです。

そもそも日本酒は、技術革新の賜物と言えるでしょう。

多くの人々の知恵が合わさってできたものであり、研究熱心な日本人だからこそ発展してきたのです。

例えば、酵母が糖を食べアルコール発酵しますが、米に含まれるでんぷんを麹の酵素が糖へ分解する並行複発酵の発見や、酵母の発見、精米、浸漬等々日本酒作り一つ一つの工程は今となっては当たり前となっておりますが大変大きな発見と熱心な研究、知恵があってこそのものです。

1990年代、当時がんの治療薬が次々に開発されておりました。抗がん剤を投与したがん患者やエイズ患者は免疫機能が落ちるため、体にカビや酵母が異常発生し、真菌症で亡くなる方も多くいたそうです。この真菌症に対する薬を酵母を使って開発しようと、当時から研究され、各国の有名大学の医学部には必ずと言っていいほど酵母を研究者がいるそうです。

2022年、アサヒグループがビール製造工程で発生する副産物であるビール酵母細胞壁に手を施し、3日間放置したところ乳がん細胞が死滅したそうです。

新潟県、新潟県酒造組合、新潟大学は、日本酒に係る文化的・科学的な幅広い分野を網羅する学問分野「日本酒学」の構築について、国際的な拠点の形成とその発展に寄与することを目的として、連携協定を締結しました。

この協定に基づき新潟大学日本酒学センターを設置したそうですが、前例の研究結果を聞いただけでも日本酒を研究することに大変大きな意味があると思います。

平田様と

新潟県は日本一の酒蔵の数を持ち、その数なんと89。新潟清酒は綺麗な水と美味しいお米、気候などにも恵まれているため美味しいです。美味しさだけでなく、普遍的に発展していく素晴らしい日本酒学・サケオロジー、日本酒学センターの可能性に期待が高まります。

県では、県立として全国唯一の日本酒専門の醸造試験場における技術開発をはじめ、新潟清酒産業の振興に向けた様々な取組を行っております。今後、日本酒学センターを中心とした幅広い取組が展開され、日本酒に関心を持つ研究者や学生が世界中から集う場となることを期待していると新潟県知事は述べており、新潟県代表の私も大変喜ばしい取り組みであると考えます。

興味のある方はぜひ一度、新潟大学日本酒学センターへ足を運んでみてくださいませ。

最後に、平田様貴重なお話をいただきましてありがとうございました。

2023 Miss  SAKE 新潟 佐藤 萌香

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