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2024 Miss SAKE 大阪 南侑里が大阪府の最北部の能勢に位置する「秋鹿酒造」様の蔵見学に伺いました

〜自然に任せた酒造り〜

皆様こんにちは。

2024 Miss SAKE 大阪 南侑里です。

5月23日に大阪府の最北部の能勢に位置しております秋鹿酒造様にお伺いし、蔵見学をさせていただきました。普段は、蔵見学は行なっていないとのことで、大変貴重な経験をさせていただきましたので、皆様に共有いたします。

まず秋鹿酒造様の基本情報を共有いたします。

 

秋鹿酒造 有限会社

1886年 明治19年に初代 奥鹿之助様が創業されました。

現在は6代目 奥裕明様が後を継いでおられます。「秋鹿」という酒名は初代・奥鹿之助様が実りの秋の「秋」と、初代のお名前から一文字を取って名付けられました。

秋鹿酒造は、酒造の中でも数少ない酒米作りから行なっておられる蔵でございます。

1986年頃から酒米の栽培を始め、「米作りから酒造りまで 一貫造り」をモットーに、農薬や化学肥料は一切使用せず、副産物である籾殻・米糠・酒粕で発酵堆肥を作り「山田錦・雄町」を栽培しておられます。現在の6代目である奥社長自ら酒米づくりにあたられ、また杜氏としても酒造りまで携わっておられるという全てを一貫した酒造りを行なっておられますので、相当なこだわりを持った酒造りをしておられます。

秋鹿酒造は、全量純米造り辛口で米の旨味がしっかりと、酸味が利いた深い味わいが特徴です。

キレがありながらも米の旨みを最大限に引き出した「秋鹿」の酒には何とも言えない魅力があります。

 

酒造見学

ここからは、酒造見学をさせていただきました様子を共有いたします。

まずは蔵に入る前に、6代目奥社長と一緒にお写真を撮っていただきました。

この日は、社長の奥様もいらっしゃり、ご同行いただきまして見学をさせていただきました。

こちらの蔵は、去年の11月にリノベーションをされたばかりということで、ワクワクした気持ちで中に入らせていただきました。

まずは、一階の甑や放冷機のあるお部屋にお邪魔しました。

リノベーションをされたことで、全部の工程がスムーズに行くように導線を整えられたそうで、一つの場所で全てを終えることができるという働く方への配慮がたっぷりな蔵でございました。

日本酒は、人の手によって作られるものでございますので、造り手様がノンストレスでいることはとても大切なのだなと実感しました。

こちらが蔵のなかでも一際目立っているレンガの煙突。こちらはリノベーションをする際にこれだけは残したいと、残されたそうです。

これまでの歴史を見守ってこられた煙突でございますので、酒造りをされておられる造り手の皆様を見守っているかのような佇まいでございました。

秋鹿酒造様は歴史と進化をを感じられるそんな酒蔵でございます。

2階に上がると、とても綺麗な長い廊下がありました。

元々は、中2階しかなかったそうなのですが、リノベーションをきっかけに2階を作られたそうです。

廊下を見て右側には、作り手様が寝泊まりできる部屋が並んでおりました。

左手には、いくつも窓が並んでおり、どこからでも一階が見渡せるようになっておりました。

もう少し進むともっと大きな扉があり、そこを開くと甑や放冷機、煙突があった部屋が見渡せるようになっておりました。

この大きな扉は、機材などを搬入するときに使うのだといいます。

日本酒好きの私にとっては絶景でございました。

なぜこのように窓が多くどこからでも見渡せるようになっているのか。

皆様気になっておられると思います。それは、皆の頑張っている姿を皆それぞれが見えるようにしているからなのだそうです。

きっと仲間の頑張っている姿を見ることで、自分自身を鼓舞することができる。その想いを込めて、このような作りにされているのではないかと感じました。秋鹿酒造様ならではの愛のある作りです。

長い廊下をもう少し進むと一階の甑のある部屋がもっと一望できる場所がございました。動線確保のためそこから見えたのは、大きな梁。

この部屋の間には元々は柱がありましたが、リノベーション時動線確保のためにその柱を撤去したことで搬入した梁でございます。

立派な木がこの蔵を守っている。

これほどまでに立派な素晴らしい梁を拝見することはなかなかございませんので、大変光栄なことでございました。

階段付近には、このような広い部屋もございました。

先日海外からお越しになった方の蔵見学をされたそうですがこちらで試飲などを行われたそうです。

奥社長はここでこれから色々な会を開きたいとおっしゃっており、これからここで様々な出会いと宴が行われ歴史を作っていく場所を拝見させていただくことができ幸せでございました。

再び一階へ戻り酒母を作っておられる部屋へ。

日本酒の香りがふわっと広がるお部屋でございました。

酒母室の正面には、麹室がございました。

秋鹿酒造の麹室は2部屋あり、1部屋目で24時間。2部屋目で24時間寝かせます。

この後に枯らしの部屋に移動させ、1日乾燥させるのだそうです。

最後は、玄関の方に戻り、玄関付近のことについての説明をお伺いしました。

こちらの壁は基本的には昔の物を残してあるのだそうで、剥がれ落ちたものはもう一度まとめて、畑でまた再発酵させて塗り直しをされたそうです。

使えるものはまた再利用する。素敵な考えでございました。

そしてこちらの扉。こちらの扉を抜けてタンクなどのある部屋に入るのですが、この扉。年代物のように伺えるかと思います。

こちらは、なんと倉庫に眠っていたものなのだそうで、リノベーションをきっかけに設置したそうです。

眠っていた歴史がまた動き出した、大変素敵なものを見させていただきました。

見るもの全てが素敵で、隅から隅まで見させていただいたのにもかかわらず、時間があっという間に過ぎていきました。

歴史の中に革新がたくさん隠れているという素敵な酒造は、なかなかお目にかかることができませんので、大変貴重なお時間を過ごさせていただき大変幸せでございました。

最後には事務所の方へ移動し、お酒を購入させていただきました。

こちらではたくさんの秋鹿グッズも販売されており、ついたくさん購入しました。

日本酒は、ここでしか買えないものばかりで、これからの時期に楽しみたい、「純米酒 ひや」。比較的飲みやすいとお伺いした「純米無濾過生原酒 生酛」。そして、奥社長イチオシの「純米吟醸 超辛口」の3本を購入いたしました。

父と飲むのが楽しみで仕方ありません。

最後に

改めて、このような見学の機会を与えてくださいました、奥社長をはじめ、秋鹿酒造の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

酒造をご案内いただいている間、奥社長に「秋鹿酒造の日本酒の作り方のこだわりは何なのか」についてお聞きしましたところ、「こだわりやこれといった変わった造りがあるのではなく、自然に任せ切っている」とおっしゃっておりました。

「自然に酒造りを任せる。」大変思い切ったことではありますが、それこそ、毎年違った楽しみがあるのです。

そんな素晴らしいお考えの酒造に訪問させていただけましたこと大変光栄なことでございました。

 

そして、昨年の11月にリノベーションされましたが、リノベーション後、味が変わってしまう可能性があるとよく言われています。しかし、秋鹿酒造様は、リノベーション後に造られたお酒を飲んだ秋鹿ファンの皆様から、さらに美味しくなったと言われているそうです。

ぜひ、皆様にもさらにパワーアップした秋鹿酒造様の日本酒を飲んでいただければと思います。

 

6月29日30日の2日間、秋鹿酒造様にてイベントが行われるようです。

酒造見学をはじめ、キッチンカーや楽器の演奏など。

大変楽しそうな催しが開催されます。ぜひ気になった方は、チケット販売がまだ行われておりますので、チェックしてみて下さい!

若鹿会

 

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