皆さま、こんにちは。
2023 Miss SAKE Japan 山田琴子です。
空の青がひときわ眩しい季節となった7月6日、韓国ソウルのCOEX Hall Aにて開催されました2024 ソウル国際酒類&ワイン博覧会(2024 Seoul International Wine and Spirits EXPO)にて国税庁様のブースに2023 Miss SAKE Japan 山田琴子が伺いました。
大学時代より一生懸命勉強してきた英語と韓国語を生かし、直接韓国の同世代の若い方に日本産酒類を紹介することができ、大変光栄でやりがいを感じた1日となりました。
2024 ソウル国際酒類&ワイン博覧会
2024 ソウル国際酒類&ワイン博覧会は、世界各国からの酒類の交流を活性化させるために開かれた博覧会で、今回Korea International Exhibition Co., Ltd. (KIECO)さまの主催のもと開催されました。
博覧会では、ワイン、ビール、韓国伝統酒、ハードリカー、焼酎、日本酒などの酒類、関連食品と、関連製品が世界から集まる大変大きな催しです。
2023年度の来場客数は合計で54000人程の方がいらっしゃり、その中の75%が一般来場者でした。また、20代30代が来場者の8割を占めているというのもこの博覧会の特徴です。
イベント公式ウェブサイトはこちら:https://www.siwse.com/en/html/index/
イベントは、7月4日(木)〜6日(土)の3日間にわたり開催されました。
会場では、全部で248ものブースでのお酒の紹介や試飲、商談が開催され、大変多くの方で賑わいました。ブースの他にも、セミナールームにての様々な酒類に関するセミナーの開催や、 カクテルやソムリエのKOREA CUPの大会が開催されておりました。
私は三日間のうち、一般のお客様が一案多くいらした最終日土曜日に国税庁様のブースにて日本産酒類のご紹介のお手伝いをさせていただきました。
ブースは、大きく「日本」と日本地図が描かれた柱を中心に13の日本産酒類を取り扱われている企業様が商品のご紹介を行いました。
13の企業様と、それぞれの一部出店酒は以下の通り。(順不同、敬称略)
- 株式会社 仙醸
- 黒松仙醸純米大吟醸
- SENJO クラフトジン SAKURA
- 黒松仙醸あまざけ
- 株式会社 覚冨
- ロイヤルオークプレミアムハイボール
- JA大分ゆずハイボール
- GODO チューハイ 3種(梨、メロン、パイナップル)
- ディオニー 株式会社
- 米鶴酒造/ 米鶴 純米酒 発泡にごり
- 山名酒造/ 耕地 純米吟醸原酒 有機栽培五百万石
- 成政酒造/ 魂を醸す 玉栄 特別純米
- 合資会社光武酒造場
- 芋焼酎 お前はもう死んでいる
- XYGIN PINK SILVER
- 純米大吟醸原酒 北斗百裂拳
- 古伊万里酒造有限会社
- 古伊万里前 純米吟醸山田錦
- 古伊万里前 純米吟醸雄山錦
- 古伊万里前 純米酒
- 吉乃友酒造有限会社
- 后ブラック50
- 后pink
- 后ホワイト65
- フジクレールワイナリー株式会社
- フジクレール峡東甲州
- フジクレール 甲州樽発酵
- クラノオト 桃
- 玉乃光酒造株式会社
- 純米大吟醸 玉乃光 Black Label
- 純米大吟醸備前雄町100%
- 純米吟醸 Blue Fox
- チョーヤ梅酒株式会社
- The CHOYA Single Year
- 紀州ハーフ
- さらりとした梅酒
- 天吹酒造合資会社
- 天吹 雲
- 天吹 純米吟醸 いちご酵母 生
- 天吹 生酛純米大吟醸
- ヤマエ久野株式会社
- 高千穂酒造 熟成高千穂梅酒
- 篠崎 朝倉
- 大賀 玉出泉純米酒
- 株式会社CU9
- Yii
- MINABE CRAFT UMESHU No.1-5 Selection
- MINABE CRAFT UMESHU No.6-10 Selection
- 佐々木酒造株式会社
- 聚楽第純米吟醸
- 平安四神ブルー吟醸
- 聚楽菊 純米
私が参加させていただきました3日目の朝は、一般来場者の方が最も多くいらしていた日となりました。
この日、会場前にCOEXホール内では、大変多くの方が会場前に列をなし、イベントにてどのブースを訪問しようかと真剣に悩まれる姿が大変印象的でした。
また、2023年同様、いらしていた方のほとんどは20~30代の若者が多く、中でもカップルで来場している方が大変多く見受けられました。
来場者の方とお話をしていて面白いなと思ったのが、来場者の約半数の方が大きな荷物が入るリュックや、スーツケース、瓶が入るキャスター付きのケースを持参されていたことです。
日本酒を飲みに来てくださった韓国の20代の女性によると、韓国ではあまり日本産のお酒を直接ボトルで購入できるお店が少なくレストランにていただくのが主流だということです。
ですが、そんな大好きな日本酒を自宅でも楽しみたいという思いで、この日会場でも日本酒が購入できると聞き、スーツケースを持参して来たとおっしゃっておりました。
清酒、焼酎、泡盛の韓国への輸出は、過去3年間で順調に成長を遂げており、日本産酒類は着々と韓国の方に人気が出ていると言えます。さらに、最近の円安の影響にて普段よりも安価に日本産酒類を購入できる状況であることからより身近な存在になったのではないかと思います。
私は、ブースにて写真撮影や、日本のお酒のご紹介、通訳などのお手伝いをさせていただきました。
会場には、様々なお酒が展示、試飲があったためいつもの日本酒イベントとは違った他のお酒を目当てにこられたお客様もおり、その方々が日本のお酒ブースに立ち寄っていただけるよう、声かけやご紹介をいたしました。
初めて日本酒を飲む韓国の方にとって、日本酒は「大変すっきりとしていた飲みやすい」という感想を多くいただきました。
韓国では、一般的に度数が25度ある焼酎をロックで飲むことが多く、韓国焼酎に比較すると日本酒は柔らかい味わいや、大吟醸の華やかなアロマが大変飲みやすく感じたとおっしゃっておりました。
また、韓国焼酎に近い、日本の芋焼酎や、麦焼酎も大変人気がございました。「これぐらい度数がないとね」と試飲を楽しまれる方も多くおりました。
焼酎以外にも、度数が40度ある蒸留酒の試飲では、皆さまロックで楽しまれており、韓国では日本のようなソーダやジュースで割ってのむいただき方はあまり行わないということを学びました。
また、リキュールやサワーも若い女性のお客様を中心に人気がございました。特サワーのような割った低アルコール飲料が韓国には無いそうで、「カクテルがこんなに安く楽しめるなんて嬉しい」と缶を購入される方が多く目立ちました。
特に日本らしい「梅」や「ゆず」「メロン」「梨」「抹茶」のような味わいのリキュールは大変人気でした。
今回様々なお客様とお話をさせていただきましたが、そこで実感をしたのが、「飲酒へのハードルの低さ」です。日本の同世代の20~30代では、サワーなどの低アルコールのお酒が一般的ということもあり、日本酒や焼酎の度数が高いお酒を提案しても、抵抗感がある方が多くいるように感じています。
ですが、韓国の方は対極的に、普段より焼酎のような高い度数のお酒に慣れているため、日本酒やサワー、リキュールが軽くお酒を楽しみたい日に選択肢として選びたいお酒になりうるということが発見でした。
お客様の中の中には、大学の女子の友人でいらしたグループや、カップル、親子や兄弟できている方もおり、「お酒が好きであること」を堂々と公言できる風潮があるということを学びました。
また、お客様の動きで印象的だったのが、皆さま他のブースはいくつかしか試飲をしないものの、日本産酒類のブースは、全13ブース全て回る方が多かったということです。
日本のお酒への関心や、挑戦心を感じ、私から説明をさせていただくたびに大変熱心に話を聞き、試飲の香りや味わいを確かめてくださった韓国の同世代のご来場者の方々には、そこまでの関心を持っていただけたこと大変ありがたく思います。
大変多くの韓国の若い世代にとって、初めての日本産酒類を飲んだ経験になったこのイベント。
皆さまの初めての日本のお酒の数々が良い思い出となり、是非そのお酒を韓国で飲むだけでなく、日本の酒蔵まできてくれたら嬉しいなと思います。
この度、この大変貴重な機会をくださった国税庁の皆さま、お世話になった現地の方々、13の出展者の皆さま、改めてご一緒させていただきまして誠にありがとうございました。
今後も、より一層の日本産酒類の普及に努めるべく、一生懸命頑張って発信活動に励む所存です。
2023 Miss SAKE Japan
山田琴子