みなさん、こんにちは。
2024 Miss Sake 兵庫 阿江春果です。
先日、第十四回目のナデシコプログラムが開催されました。今回は多くの貴重な学びを得ることができました。
以下、共有させていただきます。
[ 講義内容 ]
・「白鶴天空農園」白鶴酒造株式会社 天空農園チームリーダー山田様
・「グローバルな感覚を養うための1day講義、異文化理解」グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 布留川 勝様、福田 聡子様
・白鶴天空農園
白鶴酒造の取り組みについて
白鶴酒造の歴史から現在の活動について説明を受け、実際の取り組みの一つである「天空農園」を見学させていただきました。加えて、白鶴の各種商品紹介と日本酒の試飲、スキンケア商品についても体験致しました。
白鶴酒造の歴史
白鶴酒造は、1743年に兵庫県神戸市の「灘五郷」の一つである「御影郷」で創業されました。山と海に囲まれたこの地域は、酒造りに理想的な条件を備えています。特に、適した米、水、樽廻船、そして優れた丹波杜氏の存在が、白鶴酒造の成功を支えているそうです。
天空農園のお酒ができるまで
今回のメインテーマである、今回のメインテーマは、白鶴銀座天空農園での酒米栽培です。ここで栽培される「白鶴錦」がどのように日本酒になるか、その過程について詳細に紹介されました。
- 5月:田おこし、しろかき、田植え(通常は6月ですが、屋上という特殊な立地のため)
- 6月:背丈30cm程度に成長
- 7月:成長期(50~60cm)、中干し(水をわざと減らし根を強くする)
- 8月:出穂、防鳥ネットの設置
- 9月:緑の稲穂が揺れる
- 10月:稲刈り、はさがけ、脱穀、米穀検査
→こうして育てられたお米が、白鶴錦として日本酒の原料となります。
製造工程
天空農園で収穫されたお米は、神戸市灘区の酒蔵へ運ばれ、以下の工程を経て日本酒になります。
洗米→浸漬→蒸米→放冷→製麹→仕込み→発酵→圧搾→上槽
こうして、“天空農園の酒”が完成します!工程の内容は工場と同じですが、すべて手作業で行われているそうです。
銀座のビルの屋上でお米を作るという試みがまず革新的であり、長い歴史を持つ酒造でありながらも、挑戦する心を忘れない白鶴酒造の姿勢に、感銘を受けました。
実際の見学体験
天空農園は銀座のど真ん中にあり、ここでお米が育つとは想像もつかず、その存在自体に衝撃を受けました。米作りは田舎で行うものというイメージを覆すこの農園は、革新性を感じさせられました。天空農園産白鶴米100%の日本酒は毎年限定本数で販売され、毎年仕込み方法や醪管理に個性が出るため、味わいも異なるとのことです。お米を育てるところから製造工程まで目に見えて丁寧に作られるお酒は、その出来上がりが本当に楽しみです。今年も6月にて売り出されるそうなので、ぜひ購入したいと思います。気になった方はSNSをチェックして、一緒にゲットしましょう!
白鶴商品の紹介
見学後、白鶴商品の紹介を受け、みんなで乾杯し、日本酒の試飲をしました。乾杯のお酒は“淡雪スパークリング”。ファイナリスト全員が「美味しい…♡」と声を揃えて言うほどでした。日本酒が苦手な母にも勧めたいと思うほどの美味しさでした。白鶴酒造では、日本酒通の方向けのしっかりしたお酒から、初心者向けのスパークリングまで幅広く取り扱っており、これからも愛飲させていただくことになるな…と思いました。
スキンケア商品の紹介
最後に白鶴スキンケア商品についても紹介がありました。
– ドラマティックリペア:キレイを育む、醗酵のチカラ 280年の歴史から生み出された醗酵スキンケア
六甲の自然水と山田錦が使われており、白鶴らしい商品です。テスターを使用してみると、肌がもっちもちになりました。
歴史を重んじつつも革新的な試みを続け、挑戦する心を忘れない姿勢が素敵だと思いました。
今回、兵庫代表として改めて白鶴酒造のお話を伺うことができ、とても光栄でした。「時をこえ、親しみの心を送る」という素敵な企業スローガンを掲げている白鶴酒造のお酒が私自身大好きなので、これからは今日ご紹介いただいた歴史や取り組みについて知った上で、さらに美味しく楽しみたいと思います。
・グローバルな感覚を養うための1day講義、異文化理解
“自分で自分をグローバル化する”、「パーソナル・グローバリゼーション」について、ご講義いただきました。私も、「主体的・自律的」に日本でも世界でも魅力的な人になりたいと思いながら、この講義に参加しました。
現在の日本は、社会人の学習時間(勤務先以外での学習や自己啓発)、熱意のある社員の割合、一人当たりGDPのいずれもG7諸国の中で最下位だそうです。この現状は、非常に衝撃的であり、残念な事実でした。この状況は、私たちが常に受け身の姿勢をとってしまうことと関係しているのではないかと考えました。もちろん、そのような精神的な側面も影響していると思いますが、実際には日本では年功序列、終身雇用、解雇規制などの制度的な要因も大きく影響しているようです。
自分で学ばない、やる気がない日本人が気にするべき3つのVUCA
1.人生100年時代
2.トップIQ人材がマイクロラーニング(ネットで学ぶことができ、世界中で実践されている)
3.ディスラプション(破壊的イノベーション:例えばiPhoneの登場によりガラケーが消滅した状況)
VUCAは次の4つの要素から成り立っています:
- Volatility(変動性):変化の性質、量、スピード、大きさが予測不能
- Uncertainty(不確実性):問題や出来事の予測がつかない
- Complexity(複雑性):多くの理解困難な原因や要因が絡み合っている
- Ambiguity(曖昧性):出来事の因果関係が不明瞭で前例がない
VUCA 1[人生100年時代]: 人生100年代、年金支給は80歳からになる
人生100年時代を迎え、年金支給が80歳からになる可能性があるため、「見えない3つの資産」を増やすことが重要だそうです。
- 生産性資産(リスキング):仕事で成功し、所得を増やすためのスキルや知識、仕事に繋がる人間関係や評判など。
- 活力資産(マインドフルネス):肉体的・精神的な健康と幸福。心身の健康、家族や友人との良好な関係などが含まれます。
- 変身資産(アンラーン・リラーン):新しいステージへ移行するための意思と能力。自分をよく知り、多様な人的ネットワークを持ち、新しい環境に対してオープンなマインドでいること。
VUCA 2[トップIQ人材がマイクロラーニング]:あなたの競争相手は、トップMBAクラスの学習環境をマイクロラーニング中 常に自己変革を繰り返している。
今の日本人には、トップMBAクラスの学習環境でマイクロラーニングを実践している人々が競争相手です。彼らは常に自己変革を繰り返しています。
MOOC学習者は、プロフェッショナルやキャリアの進展を望む“Lifelong Career Learner”です。リスクマネジメントとしての英語学習も重要だそうです。
UberのCEOの方の演説ビデオも心に残っています。Uberは“昔の車の相乗り“と“スマホテクノロジー“のイノベーションの結合です。2つの異なるものを繋げるとなんでもイノベーションが起きるということです。
例えば、アイドル×パンクロック=ベビーメタルもその一つです。私自身、今後の活動においても何かヒントになる動画でした。イノベーションにおいて新しい発想を得るための契機にしたいです。
VUCA 3 [ディスラプション]:日本の主要産業を狙い撃ちするグローバル企業
- メガバンクvs グローバルIT企業
- 自動車業界vs テスラ/BYD
- テレビ業界vs YouTuber / TikTok
ディスラプションとは、テクノロジー駆使して、数十年間変わっていない企業や産業を産業ごとReplace(置き換え) することです。
1.使える遊休資産はないか?【Uber】
2.デジタルテクノロジーを使って、どうユーザーと直接つながるか?【airbnb】
3.動物を使用した農業を減らすための最善の方法は何か?(大豆ミートなど)
これらのVUCAでも生き残る人材とは、次の特徴を持つ人です。
『枠にとらわれないひらめきと仕事へのひたむきさを併せ持ち、その実現性を検証するためのロジカルで全体を俯瞰できる思考力をそなえ、常に内在するパワーを自ら引き出し、心は決して折れない。多様な価値観の人々との協働を楽しみ、そして、状況に応じて最も効果の高いコミュニケーションのツールを使いこなせ、それらを表現できる英語力を持つ』
VUCA時代に私たちが打ち勝つには、やはり日本人一人一人が変わる必要があると思います。しかし、日本人はしばしば「それは隣のあなたがやればいい」と他人に押し付けがちです。そうした姿勢を改め、まずは自分から行動していこうと思います。そして、グローバルな視野を持つために、英語を学ぶ姿勢も変えていく必要があると感じました。
グローバル人材定義要素(パーソナル・グローバリゼーション)
ビジョナリー
シンキング |
右脳に浮かんでくるビジョンやアイデアを、左脳で実現可能か検証し、俯瞰する脳の習慣 |
セルフ
エンパワーメント |
自分自身を常に最高の状態にしようとするマインドを持ち、そのための自分独自の方法を持っている |
ダイバーシティ | 自分と価値観・国籍・性別・専門性・世代の違う相手と協働でき、お互いリスペクト・モチベートしあえる |
コミュニケーション | 状況対応的に複数のスキルを使い分ける
プロフェッショナルコミュニケーター |
グローバル
イングリッシュ |
ノンネイティブだがビジネスやプライベートで十分に意思疎通を持てる英語力 |
これらの全てが訓練可能だそうです。
このパーソナル・グローバリゼーション度を自己チェックし、ファイナリストに対して自分についてプレゼンする時間がありました。客観的に自分を見つめ直すことで、今後はグローバルイングリッシュに力を入れる必要があるという課題が浮かび上がりました。
グローバルイングリッシュ
これからの社会で生きていく上で必要不可欠な英語学習法として、次の3つのツールを教えていただきました。
1.マイストーリー
例)Hometown
I live in Tokyo now, but originally I’m from Otaru.
Otaru is a port in Hokkaido. It’s famous for its seafood. There are also many interesting old buildings. And there are many nice shops. A lot of tourists go to Otaru. You should go there, too.
It’s fun. But remember, the winter is very cold.
- このように自分のストーリーをたくさん作り(my hobby、my jobなど)、寝る前に20回ずつ毎日読み、暗記する。そして、オンラインレッスンやアイリッシュパブなどで実際に外国の方の前で堂々と披露する
2.ひとり言ウォッチング
- 見えたものをひたすら英語に変える。右脳のイメージ変換機能を使って目に見えるイメージを全て言葉に変換する。
- 1日100回英語で独り言を言う。
- I just woke up.
- I am washing my face.
- I am walking to the station.
- My god! I am late! etc…
3.ひとりDVD
- シャドーイングで役になりきる。
[聞こえてきた英語を復唱する]
・英語の強弱やリズム、イントネーションなどに注目し、「音を再現すること」にフォーカス
・シャドーイングをすることで、「英語が聞こえる」ようになる!
[内容理解にフォーカスして復唱する]
・英文の内容やニュアンスの理解に集中する
・英語を英語のままとして理解。日本語に訳さないので、情報処理能力が上がる!
[表情やジェスチャーも含めて復唱する]
・非言語部分である表情やジェスチャーも含めて、「完コピ」できるように再現
習得までの3つのステップ:
- 習慣化・継続学習が唯一のKey to Success
- My Storyを20個準備、毎日音読、独り言を1日100回、楽しみながら動画でシャドーイング
- Tipping Pointまであきらめない※Tipping Point=ある刺激によってある反応が起きる限界値のこと(闘値)
外国語を習得するにはやはり「覚悟」が必要だと思いました。一つギアを入れて頑張ってみようと思います。カタコトでもそのことへのPASSIONとVISIONが1番大切だという言葉も心に残りました。自分自身が何者なのか、何をしたいのか、何故それをしたいのか。核となる部分をしっかり握り、これから生きていきたいです。
日本には素晴らしい文化や守るべき伝統があり、謙虚さも日本人の美徳の一つです。その一方で、海外の人々の大らかさや自主性など、見習うべき点も多いことに改めて気付かされました。日本の良さを継承しながら、グローバルな視点も取り入れ、謙虚でありながらも強いMiss SAKEとしてふさわしい存在でありたいと思います。
今回も多くの学びを得ることができ、心から感謝しています。受講中は楽しみながらも、真剣に学ぶことができました。
ナデシコプログラムも残り1ヶ月となりましたが、これまで以上に毎回を大切にし、集中して学びを積み重ねていきたいと思います。
2024 Miss SAKE 兵庫 阿江春果