Miss SAKE News/Blog

京都ツアーに参加させていただきました_2026 Miss SAKE Japan 長瀬志珠

皆さまこんにちは。
2026 Miss SAKE Japan 長瀬志珠です。

最終選考会翌日の2026年6月14日、海外グランプリの皆さまと共に「Kyoto Tour」に参加いたしました。

今回ご一緒したのは、2026 Miss SAKE IndiaのNishita Yogesh Antarkarさん、2027 Miss SAKE AzerbaijanのMəryəm Abdullayevaさん、2028 Miss SAKE Hong Kong MacauのSZECHINGさんです。また、2025 Miss SAKE Japan 館農知里さん、2023 Miss SAKE Japan 山田琴子さんにもご同行いただき、海外グランプリの皆さまと日本文化を学ぶ貴重な機会となりました。

 

そして私にとっては、2026 Miss SAKE Japanとして迎える初めての公式活動でもありました。

最終選考会の興奮が冷めやらぬ中、世界各国から集まった仲間たちと共に京都の文化や日本酒文化を学ぶ時間は、これから始まる活動への期待と責任を改めて感じる一日となりました。

 

いけばな見学

最初に訪れたのは、未生流笹岡家元 笹岡隆甫様によるいけばな教室です。

 

笹岡様には、ナデシコプログラムにおいても2026 Miss SAKEファイナリスト向けの講義をしていただきました。

その際にも日本文化やいけばなの精神について学ばせていただきましたが、今回実際に家元を訪れ、いけばなに込められた思想や美意識について改めて学ぶことで、より理解を深めることができました。

さらに、最終選考会では笹岡様より花包みを頂戴いたしました。

花を包むという日本ならではの美しい文化に触れたことも記憶に新しく、今回の京都ツアーで再びご縁をいただけたことを大変嬉しく思いました。

講義では、いけばなの技術だけではなく、日本人の美意識や哲学について学びました。

特に印象的だったのは、「陰陽」の考え方です。

陰と陽という言葉を聞くと対立する二つの要素を想像しがちですが、本来は表裏一体の存在であり、どちらか一方だけでは成り立たないものだと教えていただきました。日本人は古くから自然の移ろいや時間の流れの中に陰陽を見出し、その価値観を生活や文化の中に取り入れてきました。

いけばなの左右非対称な美しさも、この陰陽の思想に由来しているそうです。

 

また、花を美しく見せることだけがいけばなの目的ではないというお話も非常に印象的でした。

花は単なる装飾ではなく、多くのことを教えてくれる「先生」のような存在であること。花が咲くためには大地があり、水があり、太陽があり、自然界のあらゆる要素が関わっています。花一輪と向き合うことは、天地自然と向き合うことでもあり、その背景に思いを馳せることが大切なのだと学びました。

 

実演では、余分な葉を取り除きながら作品を完成させていく様子を拝見しました。

葉が多すぎると水を取り合い、かえって花の寿命を縮めてしまうことや、水を清潔に保つことが何より大切であることなど、植物と向き合う繊細な知恵も学ばせていただきました。

また、いけばなでは「引き算」の考え方を大切にしていることも印象的でした。

一枚一枚の葉や枝に意味があり、それぞれを際立たせるためにあえて不要な部分を取り除く。完成に向かって足し算をするのではなく、本質を際立たせるために削ぎ落としていくという考え方に、日本文化特有の美意識を感じました。

 

実際に花鋏を手に取り、枝や葉を整える体験もさせていただきました。

美しさの正解は一つではなく、多様な表現が存在すること。

しかしその自由な表現を支えるためには、まず基本となる型を学ぶことが大切であるというお話も大変印象深く、いけばなが単なる芸術ではなく、長い歴史の中で受け継がれてきた文化であることを実感しました。

昼食

昼食は南禅寺 八千代にて、京都名物の湯豆腐をいただきました。

素材そのものの味わいを大切にする京料理は、いけばなで学んだ「引き算の美学」とも通じるものがありました。派手さではなく、本来の魅力を最大限に引き出すという考え方は、日本文化に共通する精神なのだと感じました。

また、海外グランプリの皆さまにとっては初めて目にする料理も多く、「これは何ですか?」と質問を受けながら、食材や食べ方について説明する場面もありました。日本では馴染みのある料理であっても、海外の方々にとっては新しい発見の連続であり、食を通じて自然と会話が広がっていく様子がとても印象的でした。

日本酒だけでなく、日本の食文化もまた日本の魅力を伝える大切な要素であることを改めて実感する機会となりました。

佐々木酒造見学

午後は京都市上京区にある佐々木酒造様を訪問いたしました。

 

京都といえば伏見を中心とした酒どころとして知られていますが、京都市中心部にも良質な地下水が湧き出ており、それが日本酒だけでなく京料理や友禅染など様々な文化を支えてきたことを学びました。

蔵内には実際に酒造りに使用されている井戸があり、現在も地下水を汲み上げながら酒造りが行われています。

酒造りの工程についても詳しくご説明いただき、日本酒特有の「並行複発酵」について学びました。米のでんぷんを糖へと変える糖化と、糖をアルコールへ変える発酵が同時に進行することで、日本酒ならではの豊かな味わいが生み出されていることを改めて理解することができました。

また、海外輸出の拡大によって日本酒を取り巻く環境が変化していることも印象的でした。

かつて日本酒は旬の食材と共に楽しむ季節性の高い飲み物でしたが、現在は海外市場の拡大に伴い、よりフレッシュな状態で品質を維持するための冷蔵保管設備が導入されるなど、時代に合わせた進化を続けています。

試飲では金賞受賞酒である大吟醸をはじめ、甘酒や梅酒などもいただきました。

さらに、酒粕や麹を活用した様々な商品開発にも力を入れられており、麹バターや日本酒チーズケーキ、酒粕ラーメン、酒粕プロテインなど、日本酒文化の新たな可能性にも触れることができました。

 

 

My SAKE World 京都河原町店

続いて訪れたのは「My SAKE World」です。

2024 Mr.SAKEの上山賢司さんも合流し、体験のサポートをしていただきました。

こちらでは日本酒の歴史や文化について英語で学んだ後、自分だけのオリジナル日本酒を造る体験をさせていただきました。

まず、日本酒の起源や神道との関わり、そして日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことについて学びました。

日本酒は単なるアルコール飲料ではなく、日本人の暮らしや信仰、祭りと深く結びつきながら発展してきた文化そのものであることを改めて実感しました。

また、日本酒の約80%が水からできていることや、米・米麹・酵母・水というシンプルな原料の組み合わせから驚くほど多彩な味わいが生まれることも学びました。

その後は8種類の日本酒を試飲し、それぞれの特徴を比較しながら、自分だけの一本を設計するブレンド体験を行いました。

まるで化学実験をしているようでとてもワクワクしました。

私は京都の「城陽」山形の「ピンクのかっぱ」京都の「月の桂 抱腹絶倒」の3種類を選択しました。

甘みや香り、酸味のバランスを考えながら配合を調整する作業は非常に奥深く、日本酒を飲むだけではなく、自ら創り出す楽しさを体験することができました。世界にたったひとつだけの、My SAKEを作ることができました。

酒蔵見学で造り手の想いを学び、その後に自分自身がブレンダーとして日本酒と向き合う体験をしたことで、日本酒への理解がさらに深まったように感じます。

そして今回のツアーで最も印象に残ったのは、海外グランプリの皆さまとの交流でした。

インド代表のニシタさんは流暢な日本語を話され、日本文化に対する深い知識と情熱を持たれていました。

アゼルバイジャン代表のマリヤムさん、香港マカオの代表のスーチンさんとは主に英語で交流しましたが、日本酒や日本文化への関心は共通しており、言葉や国籍を越えて多くの学びを共有することができました。

ツアー中には何度も日本酒を味わう機会があり、海外グランプリの皆さまがその機会の多さに驚かれていたことも印象的でした。

日本では日常の中に自然に日本酒文化が存在していますが、それは世界から見ると決して当たり前のことではありません。

だからこそ、その魅力を正しく伝えていくことの大切さを改めて感じました。

また、2025 Miss SAKE Japanの館農さん、2023 Miss SAKE Japanの山田さんが英語で海外グランプリの皆さまをサポートされている姿も大変印象的でした。

言語の壁を越えて人と人をつなぎ、日本酒文化を世界へ発信するその姿は、これからMiss SAKE Japanとして活動していく私にとって大きな学びとなりました。

夕食

夕食は鴨川沿いの露瑚にて京料理をいただきました。

 

乾杯の挨拶をさせていただき、改めて2026 Miss SAKE Japanとしての意気込みもお伝えしました。

デザートは納涼床にていただきました。

京都の夏の風物詩である納涼川床で、川のせせらぎと心地よい夜風を感じながら、海外グランプリの皆さまと交流を深めることができました。

一日を通して学んだ日本文化や日本酒文化について語り合いながら、それぞれの国での活動や想いを共有する時間は、非常に有意義なものとなりました。

日本酒は単なる飲み物ではなく、人と人をつなぎ、文化と文化を結び付ける力を持っていることを改めて実感したひとときでした。

今回の京都ツアーは、2026 Miss SAKE Japanとしての第一歩となる活動でした。

京都の伝統文化、日本酒文化、そして世界各国の仲間たちとの交流を通して、日本酒を通じて人と人をつなぐMiss SAKEの役割の大きさを改めて感じました。

この経験を胸に、これから国内外の多くの方々へ日本酒と日本文化の魅力を発信してまいります。

 

まだまだ未熟ではありますが、様々な経験を通して、2026 Miss SAKE Japanとして大きく成長してまいります。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

2026 Miss SAKE Japan 長瀬志珠

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