皆様こんにちは。
2023 Miss SAKE 岐阜高田蘭子です。
岐阜県可児市のフレンチレストラン「Latelier Maruko(ラトリエまる耕)」様にて開催されました、「岐阜初 キャビア解体ショー」に出演させていただきましたので御報告いたします。
主催されたのは、一般社団法人 キャビアソムリエ協会 代表理事である出口彰様です。
今回の解体ショーの趣旨は大きく3つあります。
1つ目は、岐阜県で作られたキャビアをより身近に感じていただくこと。
今回ご参加いただいた皆さまは、岐阜県あるいはお隣愛知県にお住まいの方ばかりですが、
岐阜県にてチョウザメの養殖が行われていることや、岐阜県産のキャビアが存在することをご存じではない方が多くいらっしゃいました。
また、「キャビア=高級品」というイメージが強く、召し上がる機会はあまり多くないと思います。
そこで、馴染みのある岐阜県の名産品「飛騨牛」などに合わせて召し上がっていただいたり、
チョウザメのお腹を目の前で切り開いて卵を取り出し、目の前で酒キャビアに仕立てる解体ショーを行うことで、皆さまにキャビアを身近に感じていただきました。
解体ショーの際には、皆さまスマートフォンを近くで構え、真剣な眼差しでご覧になっていました。
また出口様は、皆さまにさらに興味を持っていただけるよう、キャビアの正しいテイスティング方法や、良いキャビアかどうか見極める方法、キャビアが持つ美容効果など、キャビアに関する知識をご紹介され、皆さまも一生懸命お聴きになっていました。
2つ目は、普段は廃棄されてしまっているチョウザメの「身」の魅力を知っていただくこと。
恐らく、スーパーマーケットでチョウザメの身が売られているのを見たことがある方はいらっしゃらないと思います。
それもそのはず、キャビアを取り出されたチョウザメのほとんどは廃棄され、身の部分は市場に出回りません。
しかし、チョウザメの身は一般的な白身魚に比べ良質なタンパク質が非常に多く、その他にもDHA・EPA(オメガ 3 脂肪酸)、カルノシン・バレニンなどの抗疲労成分を兼ね備えています。
その栄養価の高さから、欧州では「ロイヤルフィッシュ」、中国では「エンペラーフィッシュ」と呼ばれ、王や皇帝に献上されていました。
また、脂の乗った味わいとしっかりとした歯ごたえが特徴的で、タイの旨みやフグの食感に例えられます。
3つ目は、「キャビア料理=ワイン」という概念を変えること。
キャビアはフランス料理やイタリア料理と合わせられることが多いためか、ワインとの相性が良いというイメージがありますが、
出口様は、私たちMiss SAKEとの出逢いをきっかけに、キャビアと日本酒のペアリングを探究されるようになり、
現在では月に1回の頻度で全国各地においてキャビアと日本酒のコラボイベントを開催し、キャビアと日本酒の魅力を多くの方々に伝えられています。
出口様曰く、吟醸系の日本酒よりも純米・本醸造、また、乳酸系よりリンゴ酸系の日本酒の方がキャビアにはよく合うそうです。
今回は、岐阜県土岐市にある千古乃岩酒造様の社長 中島大蔵様にお越しいただき、千古乃岩酒造様の4つの日本酒とのペアリングを皆さまにお楽しみいただきました。
千古乃岩酒造様の日本酒は、キレがありスッキリした味わいが特徴で、味わいが繊細なキャビアやチョウザメの身との相性が最高でした。
皆さまからも、「日本酒とフレンチ、そして日本酒とキャビアって合うんだ!」という、大変嬉しいお言葉を頂きました。
岐阜県のフレンチ料理、キャビア、日本酒、飛騨牛と、岐阜県のテロワールを皆さまにお楽しみいただく機会を作ってくださった出口様に大変感謝いたします。
この感動をより多くの方に体験していただき、国産キャビア、チョウザメの認知度向上、そしてキャビアと日本酒のペアリングの文化が広まることを願っております。
主催してくださった出口様、感動的なお料理を作ってくださったラトリエまる耕のシェフをはじめスタッフの皆さま、美味しい日本酒をご用意くださった中島様、そしてご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました!
2023 Miss SAKE 岐阜 高田蘭子