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埼玉県酒造組合主催「彩SAKE田んぼサミット2026 ―埼玉県産米活用認証制度企画ローンチイベント―」に2025 Miss SAKE 埼玉 石﨑智子が参加いたしました

みなさんこんにちは、2025 Miss SAKE 埼玉 石﨑智子です。

2026年8月17日(月)、埼玉県酒造組合主催の「彩SAKE田んぼサミット2026 ―埼玉県産米活用認証制度企画ローンチイベント―」に、2026 Miss SAKE 埼玉 矢作明子と共に参加いたしました。

当日は20名以上が参加し、埼玉県久喜市にある栗橋駅に集合後、バスで集会所へ向かいました。生産現場の視察からアスタホールでの勉強会や新制度発表、そして和やかな懇親会に至るまでの一日をレポートをいたします。

第一部:現地生産現場の視察と開会

栗橋駅へ集合した参加者の皆様とバスに乗り込み、集会所へ向かいました。 砂原集会所にて開会となり、本サミットの趣旨説明が行われました。

 はじめに、株式会社Fam Lab.代表であり初代Miss SAKEの森田真衣様より、本日のサミットに込められた3つの目的である「認証制度の始動発信」「農家と酒蔵の交流」「埼玉の米と酒の価値発信」についてご説明いただきました。

続いて、酒米生産者協議会会長の篠塚敏雄様よりご挨拶をいただきました。

 さらに松本様より、新聞記事をもとに地元の取り組みについてご紹介いただきました。

記事では、加須市弥兵衛の水田で行われた同市産酒米「山田錦」の田植え式の様子や、その田植え式に地元の平成国際大学女子硬式野球部が参加されたこと、そして同野球部と地元の蔵元「釜屋」様による純米大吟醸「明軽」が国際コンクールで受賞したことなどが紹介され、地域が一体となった酒米づくりの歩みが共有されました。

その後、松本様の圃場へ移動して見学させていただきました。 現地視察では、生産者の松本様から酒米づくりに関する貴重なこだわりや技術について直接お話を伺いました。

 今年の夏は非常に暑く、昨年よりも数日早く収穫を迎える見込みとのことです。高温による障害についても、今年は茎の長さが十分でなくとも病気が少なく、例年に近い良好な状態に仕上がっているそうです。

 また、コンバインをスムーズに入れるため、稲刈りの約1週間前(または数日前)から田んぼの水を抜いて乾かす工夫をされているとお聞きしました。「ここまで来ると水はあまりいらない」とのことで、万が一途中で雨が降って水が入ってしまっても、コンバインが入る程度までしっかり締まっていれば沈まずに刈り取ることができるという高度な農業技術を教えていただきました。

農家と酒蔵が一堂に会し、田んぼの香りや水面に映る空の下で埼玉の米とお酒の出会いを確かめ合う、非常に意義深い時間となりました。

普段はなかなか直接交わることのない農家の現場と酒蔵の想いが、この現地視察を通じて直に結びついているのを肌で感じました。酒米が育つ実際の空気感や、松本様をはじめとする生産者様の情熱に触れられたことは、日本酒を伝える身としても大変貴重な経験となりました。

その後バスに乗り、アスタホールへ移動しました。

第二部:アスタホールでの背景説明と専門セミナー・新制度発表

現地視察を終え、参加者一同でアスタホールへ移動してセッションが行われました。

1. 滝澤酒造・滝澤英之様によるご挨拶と背景説明

アスタホールでのセッションの冒頭、滝澤酒造の滝澤様より、埼玉の日本酒業界を牽引する埼玉県酒造組合の取り組みや、今回新たにローンチされた「彩SAKE AGRI認証」に込められた熱い想いについてお話しいただきました。

 埼玉県酒造組合は1890年に設立され、代表者は松岡良治氏、組合員数は32社で構成されています。

埼玉県の伝統ある日本酒造りの技術を後継者に伝え、県内日本酒の質的向上を目指す「彩の国酒造り学校」(今期で第10期)の開校をはじめ、県産酒の需要喚起に向けた各種イベントを積極的に展開していることが紹介されました。

続いて新しい彩SAKE AGRI認証の話題へと移り、本制度の最大のねらいは「農家と酒蔵の顔を近づけ、原料と商品の信頼を一本の線で結ぶこと」であると語られました。認証を取得した蔵元が商品パッケージや蔵元紹介に専用のロゴを使用することで、埼玉の米と水の物語を消費者の皆様へ直接届けられるようになると説明がありました。

3つの認証区分に優劣はなく、取り組みを販売促進へ直結させることで県産資源の認知向上を図り、さらにこれが将来の持続可能な酒米づくりや後継者育成の大きな土台になっていくという力強いメッセージが伝えられました。

2. 埼玉県産業技術センター北部研究所 齋藤健太氏によるお米の勉強会

滝澤様のお話に続き、北部研究所の齋藤健太氏より「酒米の品質(酒造適性)」をテーマに、日本酒の味や香りを科学的にコントロールするための基礎知識についてご講演いただきました。 酒造適性を左右する重要な要素として、粒が大きく十分な養分が充実した大粒(千粒重が大きいこと)、中心部に心白があることで吸水性が良くなり麹菌の破精込みが向上する心白(心白率が高い・軟質米)、雑味を抑えてきれいな酒質を生み出す成分のバランス(粗タンパク質・粗脂肪が少ないこと)、そして割れにくく均一に美しく磨き上げることができる精米のしやすさという4点が挙げられました。 

実際の仕込みに入る前段階で、お米のこうした品質特性を正確に把握することが極めて重要であると解説されました。気象条件が異なる中でも、農家様の丹精込めた原料米の個性を科学的に理解し、どのように溶かして理想の味わいを引き出すかという、醸造技術の深い側面を学ぶ貴重な時間となりました。

3. 「彩SAKE AGRI認証」制度の概要発表

勉強会の前後を通じて詳しく解説された、埼玉県産酒米と埼玉県産米を原料とする日本酒を3つの区分で認証する新制度の概要は以下の通りです。

 はじめに、埼玉の酒米と埼玉の酵母を用いた最も地域性の強い日本酒に付与されテロワールの両輪が揃う蔵元を讃える「埼玉県産米 + 埼玉県酵母」の区分があります。

次に、県内産酒米を使用して醸造された日本酒に付与され原料生産者と蔵元の関係を可視化し地場産の酒米活用を広げる「埼玉県産酒米」の区分があります。

そして、埼玉の米を原料として使用している日本酒に付与され認証制度の入口として県産米活用の裾野を広げる「埼玉県産米」の区分が設けられています。

 認証が目指す3つの柱として、原料から醸造までのストーリーをロゴで一目で示し消費者・流通事業者双方の選択を支える「信頼的可視化」、認証を通じた需要の創出が埼玉の酒米産地の維持と後継者育成の土台となる「持続可能な酒米づくり」、そして埼玉県産米を扱う蔵元と生産者の取り組みを地域ブランドとして継続的に発信する「県産への誇り」が掲げられました。 

今後のスケジュールとしては、農家と酒蔵の交流活性化のための定期的な交流イベントの実施、SNS等を通した一般層への積極的な情報発信、そして年明けに認証制度を活用した日本酒イベントの実施が予定されています。

講演や発表会の後は、和やかな雰囲気の中で懇親会が開催されました。

お料理は、鴻巣にあるレストランなごみのや様特製のお料理が並び、埼玉の日本酒との極上のマリアージュを存分に堪能しました。

特にモツ煮の食べ比べでは、権田酒造様の酒粕を使用した「4年熟成酒粕のモツ煮」と「ノーマルの酒粕を使ったモツ煮」の2種類が登場しました。4年熟成ならではの深いコクと奥行きのある味わいは格別で、日本酒の旨味を一層引き立てていました。一方のノーマル酒粕モツ煮も、酒粕の優しい風味が素材の良さを引き出しており、食べ比べが非常に楽しい一品でした。

 また、本日のサミットのテーマであるお米にちなみ、山田錦のおにぎりとコシヒカリのおにぎりの食べ比べという贅沢な目玉企画が行われました。

山田錦のおにぎりは、口に含むと一粒一粒がしっかりと感じられるような心地よいパラパラ感があり、すっきりとしたキレの良い日本酒とも抜群の相性を見せました。一方のコシヒカリのおにぎりは、噛みしめるほどに広がる豊かな粘り気と強い甘みが特徴で、お米本来のポテンシャルの高さを再認識させられる味わいでした。どちらも大変美味しくいただきました。

提供された日本酒については、各酒蔵の皆様から直接こだわりや銘柄に込めた想いをご紹介いただきながら、多彩な銘柄を味わう贅沢な時間が流れました。

 権田酒造様からは「夕虹」と「直実」、釜屋酒造様からは「加須の舞」、寒梅酒造様からは「寒梅(おりがらみ生 / 純米辛口無濾過生原酒)」が提供されました。さらに、滝澤酒造様の「菊泉 ひとすじ(SPARKLING)」、藤﨑摠兵衛商店様の「長瀞(純米)」と続き、それぞれの蔵の個性が光るラインナップとなりました。

農家の皆様、研究者の方々、そして蔵元の皆様が垣根を越えて笑顔で語らい、埼玉の米と酒の未来に思いを馳せる素晴らしい一夜となりました。

充実したお酒と美味しいお料理、そして温かな一体感に包まれた楽しいひとときの締めくくりとして、最後は全員の心が一つになる一本締めで綺麗に閉じられました。

【まとめ】

現地生産現場での温かなふれあいに続き、アスタホールでは滝澤様からの熱い想いのこもった背景説明と、齋藤様による科学的なお米の解析、そして未来を切り拓く新・認証制度の発表に触れました。

農家、研究者、そして蔵元がそれぞれの専門性と情熱を持ち寄り、一つの大きな絆で結ばれていく過程を目の当たりにし、埼玉の日本酒の未来がますます楽しみになる充実した一日となりました。

 

関連リンク

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