Asami Sudo, 2018 Miss SAKE, visited DAVID BOWIE UKIYO-E AND PHOTOGRAPHY EXHIBITION presented by UKIYO-E PROJECT at BOOKMARC TOKYO.
[English Follows]皆様、こんにちは。
2018 ミス日本酒の須藤亜紗実です。
6月23日、原宿BOOKMARK様にて開催されている『UKIYO-E PROJECT presents デヴィッド・ボウイ 浮世絵展』 に伺って参りました。
浮世絵は江戸時代に発達した日本の伝統工芸で、絵師、彫師、摺師という三人の職人の工程を経て、一つの作品が完成されます。そして1700年代半ばに現れた「錦絵(多色摺木版画)」は、その三者をプロデュースする「版元」により完成する、総合芸術です。300年以上の歴史に支えられたこうした技法は、世界的にも類をみない日本独自の文化遺産なのです。
UKIYO-E PROJECT (浮世絵プロジェクト) は、こうした日本の誇るべき浮世絵職人の技術伝承を目的に、2014年に設立されました。
浮世絵の「浮世」には「現代」「当世」という意味があり、当代に好まれていた役者や景色を多く描く風俗画でありました。浮世絵プロジェクトは、そうした浮世絵のスタンスを現代に生かすべく、現代のスターを伝統木版画で表現していらっしゃいます。
今回は親日家としてよく知られ、ご自身のパフォーマンスにも歌舞伎や能の要素を取り入れていらしたデヴィッド・ボウイ氏へのオマージュとして、作品が制作され、その世界初の浮世絵展に伺って参りました。
展示スペースには制作に用いられた幾つもの版木が展示されており、一つの作品の完成までに、いかに多くの緻密な過程が経られているのかを、改めて実感することができました。
浮世絵プロジェクト設立者でいらっしゃる、Mitsui Agency International, Inc. ロサンゼルス本社 代表取締役の三井悠加様は、
「浮世絵には細かな作業、気の遠くなるような緻密な作業をこなす忍耐強さ、種々のこだわり、分業のハーモニーなど『日本らしさ』が凝縮されている。」
とおっしゃっています。
そして、浮世絵プロジェクトについて、
「プロジェクトを通して、世界の人に、日本を感じてもらえい、百年後、二百年後の未来に誇れる『現代の浮世絵』=『今を描いた作品』を作っていきます。」
そうおっしゃっておりました。
『伝統』とは手つかずのまま守り崇められものべきではなく、きっと時代とともに変容し、人々魅了し続けるべきもの。そんな柔軟さと寛大さを伴ったものであると私は考えています。
伝統の魅力を日本人自身が誇り、受け入れ、伝統とともに歩んでいけたら、それはきっと国内のみならず世界的な価値へと繋がるのではないでしょうか。
そしてそれは浮世絵だけでなく、日本酒の世界にも通ずるものであると思います。
日本文化や伝統をもっと身近に感じていただき、その魅力をより多くの方に感じていただけるよう、ミス日本酒として今後も励んで参りたいと思います。
浮世絵プロジェクト代表でいらっしゃる三井悠加様、この度は大変貴重なお時間を誠に有難うございました。
2018 ミス日本酒
須藤亜紗実
[for English Speakers]
Hello, everyone. This is Asami Sudo, 2018 Miss SAKE.
On June 23rd, I visited DAVID BOWIE UKIYO-E AND PHOTOGRAPHY EXHIBITION at BOOKMARC TOKYO.
Ukiyo-e is a Japanese traditional woodblock print which has a developed in Edo period. Craftsmen of Ukiyo-e are “illustrator”, “woodcarver” and “printer”. An excellent “Ukiyo-e” is said to be born only when all three craftsmen’s skill reaches its peak.
A project that links this tradition from past to present and to the future is “Ukiyo-e Project”.
In the word “Ukiyo-e”, Ukiyo means “Nowadays” and “Present”, so in Ukiyo-e, the artisans portrayed sceneries such as popular beautiful women, kabuki actors, and famous locations of that period. UKIYO-E PROJECT has a mindset based on that “Ukiyo-e” in the modern era, and portray artists and pop icons of TODAY on traditional woodblock prints.
This time UKIYO-E PROJECT has produced David Bowie Ukiyo-e, as an homage to the artist who has been known to have a deep cultural relationship with Japan and incorporate elements of Japanese Kabuki and No play in his own performance.
At the exhibition, we could see lots of printing blocks that were used to make the David Bowie Ukiyo-e, which made us realize how elaborate and laborious Ukiyo-e works are.
I believe that tradition is not something to be preserve as it is but to be changed as time passes and to keep attracting people of the age.
And it’s also true of Japanese sake.
So, as Miss SAKE, I’d like to try my best to have more people get interested in Japanese culture, tradition and, of course, sake.
I extend my deep appreciation to Ms. Yuka Mitsui, the founder of UKIYO-E PROJECT .
Thank you very much for the valuable time.
Asami Sudo, 2018 Miss SAKE