皆さま、こんにちは。
2023 Miss SAKE 準グランプリ 森川裕希恵です。
2023年10月12日(木)、ホテル日航金沢様にて、全国地下街連合会、全国組織親睦会の皆さまの親睦会の中で行われた「Miss SAKEに教えてもらう地酒の楽しみ方」に出演させていただきました。
加賀百万石の城下町として栄え、風格ある街並みや伝統工芸に、歴史と文化が息づく石川県。
親睦会では、石川県名産の食材を使ったお料理に合わせ、8銘柄の地酒をご用意いただき、私からは、お酒の特徴や蔵元様に関する情報をご出席者の皆さまに向けてご説明をさせていただきました。
石川県は、寒冷な気候、白山水系の清らかなお水、酒造好適米「五百万石」の産地という、酒造りに適した環境に恵まれています。
そして、石川県の日本酒を語るにあたって、日本四大杜氏に数えられる能登杜氏の存在も欠かせません。
江戸時代後期より、能登の人々は農業の閑散期、近畿地方へ出稼ぎに行き“能登衆”と呼ばれるようになりました。能登衆は、他地域からの杜氏集団とは異なる独自の酒造技術を持っていたため、当時から一目置かれていたのだそうです。
能登杜氏の醸すお酒は「濃厚で華やか」だと評されます。その理由として、一日の厳しい労働を終えた後に飲むことが多いため、濃い味が求められるようになったからだと言われています。また能登は、四季折々の海の幸が肴となり、お祭りが多いため、人々が大勢集まってお酒を飲み交わす機会にも恵まれています。
このような、お酒を美味しく楽しむための好条件が揃っていることも、石川県の酒造業が発展した要因の一つなのでしょう。
現在の白山市鶴来の地で造られるお酒は、かつて「加賀の菊姫」と称賛され、あの豊臣秀吉が醍醐の花見のためにわざわざ取り寄せたとの記録が「太閤記」に残されているそうです。
そんな石川県のお酒に纏わるエピソードなどをお話させていただき、ご出席者の皆さまは、美酒、美食に舌鼓を打ちながら、熱心に耳を傾けてくださいました。
今回ご用意いただいた8銘柄は
・鹿野酒造様の「常きげん 吟醸 雷神」
・菊姫合資会社様の「菊姫 鶴乃里 山廃純米」
・松浦酒造様の「獅子の里 純米吟醸 常若(とこわか) ひやおろし」
・車多酒造様の「五凛 生もと 純米吟醸」
・吉田酒造店様の「吉田蔵 U百万石乃白」「手取川 白い山廃純米」
・数馬酒造様の「竹葉 山廃純吟 鵲瑞(じゃくすい)」
・白藤酒造店様の「白菊 百万石乃白 純米吟醸」
ご出席者の皆さまは、それぞれの個性の違いを体感し、思い思いの感想をお話しながら、飲み比べを楽しんでいらっしゃいまいた。
皆さまの笑顔を拝見し、私自身も、その土地ならではの恵みを味わうことの豊かさを改めて感じることができました。
ご関係者の皆さま、今回は、石川県の地酒の魅力に触れる素晴らしいひとときを、誠にありがとうございました。