皆様、こんにちは。2024 Miss SAKE Japan南侑里です。
2024年10月29日に令和6年度「木更津市産米」食味分析コンクールに審査員として参加してまいりました。
今年は143検体ものお米が集まり、事前に行われた一次審査を経て最終審査に残ったのは16検体でした。人生で初めて審査員として挑みましたが、緊張しつつも多くの学びと感動を得ることができました。
〈審査の流れ〉
☆一次審査(事前に実施)
出品された143検体のお米を対象に、食味分析計を使って玄米の数値分析を行い、公平なデータに基づいて精査します。この一次審査によって選ばれた16検体が、最終審査へと進みました。
☆最終審査
一次審査を通過したお米は、それぞれの特性に合わせて搗精(玄米を白米にすること)され、同一の基準と条件で炊飯されます。その後、最終審査として食味官能審査が行われ、以下の5つの項目に基づいて評価されます。
1. 外観(色・ツヤ)
2. 香り
3. 粘り
4. 食感(硬さ)
5. 食味
審査員は、審査基準に沿って「最も美味しい」と感じた3検体を選び投票します。
〈多様な審査員による評価〉
今年の審査員は、一般公募から選ばれた方2名、千葉県立木更津東高校の高校生2名、米・食味鑑定士の石川善雄様、岡本光代様、今関喜明様、そして木更津市長の渡辺芳邦様を含む17名で構成されました。さまざまな世代や専門家の意見が交わされることで、非常に豊かな審査が行われました。
審査後は、審査員の皆様とともに、JA木更津女性部の皆様手作りの太巻き寿司弁当(木更津産米使用)と豚汁をいただきました。
〈表彰式〉
審査の後、同日に表彰式が行われ私は表彰式のお手伝いをさせていただきました。今年度の最優秀賞に輝いたのは、岩根地区の本多正一様が育てたコシヒカリです。本多様はこれまで何度も挑戦され、今回初めての最優秀賞受賞となりました。この結果には会場からも大きな拍手が送られ、長年の努力が実を結んだ瞬間に立ち会えたことは感動的でした。
今回の審査では、お米が単なる「食材」ではなく、作り手の背景や想いが詰まった「物語」を持つことを改めて感じました。お米の一粒一粒には、育てた方々の努力や土地への愛情が込められています。
最終審査に進んだ16検体のうち、3つは地元の小学校で育てられたお米でした。子どもたちが心を込めて手がけたお米が選ばれたことは、会場全体に大きな感動を与え、未来を担う若い力の希望を感じさせる瞬間でした。
〈最後に〉
Miss SAKEは歴代米・食味鑑定コンクールでの審査員や田植えや稲刈りを経験し、お米の魅力を広める活動を行なっています。今回私が木更津市産米の食味分析コンクールの審査員として仲間入りできましたことは、非常に嬉しく、これからの活動の励みとなりました。
今後も、お米や稲作の素晴らしさをより多くの人に伝え、日本の食文化を次世代に繋いでいくお手伝いをしてまいります。作り手の物語を伝えることで、お米の価値をさらに深く感じていただけるよう、一層精進していきます。
ご関係者の皆様、この度はこのような素晴らしいコンクールに一般審査員として参加させていただき、誠にありがとうございました。
そしてこの度受賞されました皆様、誠におめでとうございました。
2024 Miss SAKE Japan南侑里