第5回ナデシコプログラム参加レポート ~次世代PR戦略と日本酒業界の深化~
皆様、こんにちは。
2025 Miss SAKE 山形代表の平野紗理と申します。
この度は、先日参加させていただきました第5回ナデシコプログラムにて学ばせていただいた貴重な内容をレポートとしてまとめさせていただきます。
このような素晴らしい機会をいただけたことに心より感謝申し上げます。
今回のプログラムでは、森田さんからの大切な連絡事項に始まり、TikTokライブを活用した革新的なPR戦略、そして日本酒業界の重鎮である石川彌八郎様による貴重なお話と酒蔵見学、さらには顧問 百嶋計様による国税庁の任務に関する詳細なご説明がありました。
また夜には美味しいお食事をいただき、最後にはメンバーが持ち寄ったその土地の日本酒を頂戴いたしました。
内容が盛りだくさんで、あっという間の充実した一日でした。
<TikTokライブ×マーケティングの次世代PR戦略>
午前のセッションでは、COnCHAの代表取締役である河合慶一朗様と取締役の遠藤祥平様より、「TikTokライブ×マーケティングの次世代PR戦略」という大変興味深いテーマについてご講演いただきました。
ライブ配信市場の現在の活況と、TikTokが持つ大きな可能性についてのお話は、まさに目から鱗でした。
TikTokは最先端のPR手法であり、私たちのような初心者でも比較的挑戦しやすいプラットフォームであるという点は、今後の活動において非常に心強く感じました。
従来のSNS投稿によるPRの難しさが増している現状を踏まえると、ライブ配信が次世代のインフルエンサーへの足掛かりになるというお話は、大変刺激になりました。
特に印象的だったのは、TikTokライブで成功するための具体的な戦略についてのお話です。
成功のための具体的な要素として、配信環境(明るさ、笑顔、目線、背景、服装、メイク)、プロフィール(配信頻度、目標、アイコン、自己紹介)、「私について」の自動ウェルカムメッセージ、ステッカーの活用、BGMの選定など、多岐にわたる実践的なアドバイスをいただきました。
また、固定リスナーの集め方として、オフの姿を見せることや、好きなものや価値観を共有することの重要性、そして初見リスナーへの丁寧な対応(質問、コメントへの言及、名前を呼ぶ)が不可欠であるというお話は、コミュニケーションの本質を改めて考えさせられるものでした。
最後に、継続的な配信の重要性についてリスナーに支持してもらうというお話は、大変励みになりました。
視聴者の方々との繋がりを深めるためには、地道な努力が不可欠であることを改めて認識いたしました。
説明会の後には、個別面談の機会も設けていただき、具体的なアドバイスをいただけたことは、大変有意義な時間となりました。
<石川彌八郎様によるお話し・酒蔵見学>
午後のセッションでは、石川彌八郎様より、日本酒業界の現状や酒蔵見学に関する貴重なお話を伺い、実際に酒蔵を見学させていただくという、大変貴重な経験をさせていただきました。
アルコールは飲み方を間違えると不幸を招く可能性があるという注意喚起は、Miss SAKEとして常に心に留めておかなければならないと強く感じました。
酒蔵の差別化としてビール製造やイベント開催といった取り組みがある一方で、宣伝規制による表現に注意する必要があること、そして酒蔵の後継者不足という深刻な問題についても触れられ、特に千葉や長野で廃業やM&Aが増加しているという現状を知り、大変驚きました。
酒蔵見学では、精米機を導入している蔵は一部であることや、3トンの米から約1万リットルのもろみができ、約7千リットルの原酒ができるという具体的な数字を教えていただき、日本酒造りの奥深さを改めて感じました。
酵母が酒造りの核であり、糖をアルコールと二酸化炭素に変えるという役割や、日本酒が並行複発酵であること、麹菌がデンプンをブドウ糖に変えるという重要な働きについても詳しく教えていただきました。
ビールは密閉発酵、日本酒は開放発酵であるという違いも、大変興味深かったです。
また、「場を盛り上げるためにはギャグのタイミングが重要である」「楽しく日本酒を伝えるためには様々な引き出しを持つことが重要である」といった、ユーモア溢れるお話も大変勉強になりました。
<顧問 百嶋計様による国税庁の任務について>
顧問の百嶋計様からは、国税庁の任務について、大変分かりやすく丁寧にご説明いただきました。
国税庁の理念の一つに「酒類業の健全な発達」があり、日本産酒類の輸出促進がその一環としてMiss SAKEを後援しているというお話は、私たちが活動する意義を改めて認識する上で非常に重要な学びとなりました。
直接税と間接税の違い、そして酒税が間接税であること、かつては重要な財源であった酒税の現状(税収全体の1.7%)、輸出は無税であることなど、税の仕組みと酒税に関する基本的な知識を深めることができました。
酒税が従量税であり、消費税も課税されること、酒税の納税義務者は原則として酒類製造業者であること、納税と納付の時期、輸入時の課税、輸出時の免税についても詳しく教えていただきました。
酒類はアルコール分1度以上のものを指し、酒税法により4種類・17品目に分類されること、そして国税庁が酒類業の業種所管官庁として、酒税の保全と酒類業の健全な発達を図るための様々な活動(組合指導、技術指導、活性化支援、輸出支援、適正飲酒啓発)を行っているということを学び、国税庁の皆様の日本酒業界への深い関わりを知ることができました。
<食事>
夕食には酒粕チーズ鍋をご用意いただき、美味しくいただきました。
大西理事から食材(宮治豚、耕土)も提供いただき、食への関心を深める良い機会となりました。
SNS等での感想発信も推奨されておりましたので、積極的に発信していきたいと思います。
<Miss SAKEによる日本酒の紹介>
6人のメンバーが自分の代表県の日本酒を持参し、他のファイナリストたちの前でプレゼンし振舞いました。
私は、株式会社小嶋総本店の「東光 純米吟醸原酒 」という山形県の日本酒を持参いたしました。
このお酒は醇酒に分類され、クリーミーなものや味の濃いものに負けない甘味や旨みを持っています。
米沢牛のサラミも持参して、斬新なペアリングを、楽しんでいただきました。
山形県の日本酒をPRしもっと深く知ってもらいたい、そして日本酒がワインやウィスキーと肩を並べることができるお酒だと海外へ発信したいという私の目標に向け、この素晴らしい日本酒を通して、さらに学びを深めていきたいと思います。
〈まとめ〉
今回の第5回ナデシコプログラムを通して、TikTokライブを活用した最新のPR戦略から、日本酒業界の現状と課題、そして国税局の役割まで、多岐にわたる貴重な知識と経験をさせていただきました。
この学びを活かし、今後のMiss SAKEとしての活動に邁進していくべく努力していきたいと思います。
大変実りの多い一日となりました。
2025 Miss SAKE 山形 平野紗理
2025 Miss SAKE Yamagata, SARI HIRANO