皆さまこんにちは。 2026 Miss SAKE Japan 長瀬志珠です。
2026年6月24日、会津若松市で開催された「酒農連携酒米生産拡大推進大会」において、司会を務めさせていただきました。
本大会は、酒米生産者、酒蔵、JA、行政機関、研究機関など、日本酒づくりを支える関係者が一堂に会し、福島県産酒米の生産拡大と品質向上、さらには福島県産日本酒のさらなる発展について考える重要な大会です。
全国新酒鑑評会で数多くの金賞を受賞し、日本を代表する酒どころとして高く評価されている福島県。その日本酒の品質を支えているのは、酒蔵だけではなく、酒米を育てる生産者の皆様や研究者の皆様の存在です。
私は司会として大会全体の進行を担当しながら、一つひとつの講演や意見交換を通して、福島の酒造りを支える”原点”である酒米について深く学ぶ貴重な機会にもなりました。
〜福島県産酒の特徴〜
講演では、福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターより「福島県産酒の特徴について」のお話がありました。
福島県は会津・中通り・浜通りという異なる気候風土を持つ三地域から構成され、それぞれの土地ならではの個性が日本酒にも表れています。
また、福島県では山田錦だけに頼らず、多様な酒米を活用した酒造りが盛んであり、山田錦以外の酒米を使用した日本酒の全国新酒鑑評会金賞受賞率は全国平均を大きく上回る約46.7%という非常に高い水準にあることも紹介されました。
その背景には、蔵元同士が技術や情報を共有し合う「金取り会」の存在があります。一つの酒蔵だけが技術を高めるのではなく、「福島県全体で美味しい日本酒を造る」という文化が根付いていることに、福島ならではの酒造りの魅力を改めて感じました。
〜福島県産酒米の品種特性や栽培方法〜
続いて、福島県農業総合センターより、福島県を代表する酒造好適米「夢の香と福乃香の品種特性や栽培方法について」の講演が行われました。
「夢の香」は病害や倒伏、冷害に強く、長年福島県の酒造りを支えてきた酒米です。一方、「福乃香」は2025年に品種登録された新しい酒米で、心白率が高く、吟醸酒造りに適した優れた醸造適性を持ち、今後の福島県の日本酒を担う新品種として大きな期待が寄せられています。
酒米は新品種が誕生するまでに10年以上という長い歳月を要し、その背景には研究者の皆様による地道な研究と、生産者の皆様の努力が積み重ねられていることを学びました。
〜パネルデスカッション〜
パネルディスカッションでは、生産者、農業法人、酒蔵の代表者の皆様が登壇し、現在の酒米生産の現状や課題、そして今後の展望について活発な意見交換が行われました。
米価高騰や担い手不足といった課題がある一方で、「どれだけ優れた酒造技術があっても、酒米がなければ良い日本酒は生まれない」という言葉が非常に印象に残りました。
酒造りは酒蔵だけではなく、生産者、研究機関、行政など、多くの方々が支え合うことで成り立っていることを改めて実感しました。
〜試飲会〜
大会終了後には試飲会も開催され、福島県産酒米で醸された45蔵の日本酒が用意されました。
さらに、福島県産の海産物をはじめとする農畜水産物とのペアリングも鈴木賢二先生より紹介され、それぞれのお酒の個性と料理の組み合わせを楽しみながら、多くの参加者の皆様と交流することができました。
乾杯には、丸藤ガラス株式会社様よりご提供いただいた酒器が使用され、参加者全員へ記念として持ち帰ることができる心温まるおもてなしもありました。また、試飲した日本酒の中からお気に入りの一本を持ち帰ることができ、福島県産日本酒の魅力を改めて身近に感じられる試飲会となりました。
また、ご出席された皆様とも日本酒についてお話しする機会が多くあり、それぞれお気に入りのお酒や福島の日本酒への想いを伺いながら、会場全体が笑顔と会話に包まれた温かな時間となりました。
司会という立場で大会全体に携わらせていただき、講演や意見交換を通して学びを深めるだけでなく、生産者の皆様、酒蔵の皆様、ご来場された皆様と直接交流できたことは、私にとって大変貴重な経験となりました。
日本酒は、一つの酒蔵だけで生まれるものではなく、酒米を育てる生産者の皆様、研究者の皆様、酒蔵、行政、それぞれの想いがつながることで生まれるものです。そのつながりを実際に肌で感じることができた一日となりました。
今後も2026 Miss SAKE Japanとして、日本酒そのものの魅力はもちろん、その背景にある酒米づくりや福島県の酒造りを支える皆様の想いについても、国内外へ丁寧に発信してまいります。
2026 Miss SAKE Japan 長瀬志珠




























