皆様、こんにちは。2024 Miss SAKE Japan南侑里です。
2024年11月25日「世界酒蔵ランキング2024」授与式に参加し、授与式のサポートをさせていただきました。今年度、ランキングの対象となったのは676蔵、2,394点の商品です。このランキングは、その年に開催された国内外の10の有力な日本酒コンテストでの入賞実績をポイント化し、上位50位が格付けされるものです。この日、授与式に集まったのは上位7%に輝く酒蔵の皆様。そのような素晴らしい場に同席できましたことは、大変光栄な経験となりました。
【授与式】
授与式は、チェアマンの遊佐勇人様と山田聡昭様によるご挨拶、そして評価基準についてのご説明から始まりました。世界酒蔵ランキングは、日本酒選びに迷う方への「道標」となるだけでなく、酒蔵の想いを消費者に届ける架け橋ともなるランキングです。これまでの日本酒の歴史と、これからの可能性を感じさせる場に、会場全体が高揚感に包まれていました。
【ランキング上位の酒蔵のご紹介】
1位 株式会社 新澤醸造店(宮城県)
3年連続で第1位を獲得し、今年は初の3,000点越えを達成しました。代表銘柄「伯楽星」は、「究極の食中酒」をコンセプトに、香りを抑えたキレの良い味わいが特徴。1000円以下で楽しめる「愛宕の松 別仕込本醸造」から、Kura Masterで複数回プラチナ賞を受賞した35万円の「零響-Absolute 0-」まで、幅広いラインナップで評価されています。さらに、酒蔵として「IWC Sake Brewer of the Year」を3年連続で受賞。世界的な舞台で日本酒の可能性を切り開く酒蔵です。
2位 小西酒造株式会社(兵庫県)
清酒発祥の地・伊丹で創業475年を迎える小西酒造。「山は富士 酒は白雪」のキャッチフレーズで知られる銘柄「白雪」は、1635年に小西家2代目が富士山の気高さに感動して名付けたとされています。伊丹は日本酒の歴史に深く根付く地であり、2020年には「日本遺産」に認定。Kura Master 2024では「超特撰 伊丹諸白 大吟醸」がプレジデント賞を受賞し、伝統製法を再現した「超特撰 白雪 江戸元禄の酒」も高い評価を受けました。
3位 有限会社 渡辺酒造店(岐阜県)
飛騨古川の美しい街並みに佇む創業154年の酒蔵です。国の登録有形文化財に指定される酒蔵で、代表銘柄「蓬莱」が地元で長く愛されています。「日本で一番笑顔があふれる蔵」をモットーに、ユニークな取り組みと真摯な酒造りを両立。飛騨産「飛騨ほまれ」と伏流水を使ったお酒は、国内外で数々の金賞を受賞し、2020年には世界酒蔵ランキングで1位を獲得しました。
4位 清水清三郎商店株式会社(三重県)
清水清三郎商店は明治2年、海に近い鈴鹿市若松地区に創業した酒蔵です。鈴鹿山脈の伏流水を使用し、柔らかな味わいが特徴です。清水清三郎商店は、昔ながらの伊勢杜氏の伝統を引き継ぎ、鈴鹿で生まれ育った杜氏が丹精込めてお酒を醸しておられます。四季醸造を行いながらも、気候の影響に応じた繊細な酒造りを続け、その技術力と柔軟性による高品質な酒は、多くの人々に愛されています。
5位 株式会社 南部美人(岩手県)
岩手県二戸市で120周年を迎えた歴史ある酒蔵。「品質一筋」の家訓を守り、南部杜氏の手造り技法で「綺麗で美しい酒」を追求しています。全国新酒鑑評会での金賞多数受賞や、2017年にインターナショナルワインチャレンジSAKE部門で「チャンピオンサケ」を受賞するなど、国内外での評価も高い蔵元です。
(6位から50位にランク入りした酒蔵につきましては、公式サイトをご覧ください。)
(また、授与式の様子は酒文化研究所のYouTubeチャンネルにてご覧いただけます。)
【蔵元の皆様とのインタビューを通して】
授与式後、受賞酒蔵の蔵元にインタビューをさせていただきました。それぞれのお酒を持参いただき、受賞された感想や今後の展望についてお話を伺う中で、どの蔵元も「次の挑戦」を見据えていることが大変印象的でした。今この瞬間に満足するのではなく、未来への計画を語る姿に感銘を受けました。また、「このような結果を受けて蔵の皆様同士で称え合いたい」と語る姿に、造り手の皆様の深い絆を感じました。
【最後に】
今回授与式に参加させていただき、酒蔵の皆様の想いや日本酒の裏にある物語を肌で感じることができました。今回感じたその想いと物語を、これからMiss SAKEとして世界中の方々に届けていきたいと思っております。
改めまして、この度受賞された皆様、誠におめでとうございます。
そしてお世話になりました皆様、ありがとうございました。
2024 Miss SAKE Japan
南侑里