皆様こんにちは。
2023 Miss SAKE 静岡 古橋花菜です。
キャプランワインアカデミーにて、WSET SAKE Level1の講義および試験を受けさせていただきましたので、ご報告いたします。
1、WSETとは?
WSETとは、Wine & Spirit Education Trustのことで、その起源は1363年のVintners Company(ワイン商組合)にあります。
その後1955年に「マスター・オブ・ワイン」、そして1969年にWSETが発足します。
WSETは世界最大のワイン教育機関であり、15の言語で学ばれているそうです。
今回、ナデシコプログラムで受講させていただいたのはワインではなく「SAKE」です。
SAKEのオリジナルテキストは英語で作成されており、それを日本語に翻訳されているのだそうです。
世界中のすべての人がSAKEの勉強を始める第一歩がWSETということで、最も基礎的な知識を身につけました。
日本酒の特徴は、人の手が込んだ複雑な醸造工程にあります。
この内容を「他の方に簡単にして伝える」ことが目的と、講師をしていただいた木下様はおっしゃいます。
「伝える側は、誰よりも日本酒に詳しくなければならない。しかし、簡単にしてわかるように伝えることが大変難しい。知っているからこそ伝えられるが、知っていることを全部お話ししては伝わらない。Level1の内容をわかりやすく他の人に伝えられるようになってください。」
と講義の最初におっしゃってくださり、明確な目標とともに講義がスタートいたしました。
2、テイスティング
日本酒といえば御猪口というイメージもありますが、テイスティングにはワイングラスが適しているのだそうです。
口が広がっていないチューリップ型のグラスを使用することにより、香りを正確に取りやすいとのことでした。
テイスティングで大切なことは、しっかりと順序を守って行うことです。
ドリンキングとは違い、目→鼻→口の順に特徴を調べ、書き出していきます。
①お酒は、グラスの一番膨らんでいるところまで注ぐ。
→空気に触れる面積が一番大きく、参加して隠れていた香りが出てくるため。
②<目>外観を確認
→白い背景があるとわかりやすい。少し斜めにグラスを傾けるとより色味を見やすくなる。
③<鼻>スワリング(グラスを回すこと)
スワリングの前後にそれぞれ香りを嗅ぐことで比較する。
④<口腔内>
・まずは、5ml(小さじ1杯程度口に含む)舌の上で全体に行き渡るように回す。
※テイスティングで吐き出す容器を「吐器(スピトーン)」と言う。
・鼻まで香りを持っていくために、口の両脇から空気を入れて音を立てる。
イメージはそばを啜るときのような音。(そばも、蕎麦粉の香りを感じるためにすすると言うことに今まで気付かず、驚きました。)
感じにくい場合は、少し下を向くと良い。
正確なテイスティング方法を学んだことにより、今後日本酒を飲む際、より繊細に香りや味の違いを感じることができそうで、楽しみ方が増えました。
2、良いお酒とは?
“良いお酒”の定義は、様々な香りが融合していて全部一緒に「まあるく」なっていることだそうです。丸くではなく「まあるく」です。
アルコールの香りがすると言うのは、良い表現ではありません。日本酒は、度数が高いためどうしてもアルコール臭が強くなってしまいますが、それが馴染んでいるのが本物の“良いお酒”なのだそうです。
各酒造様は、そういった香りのバランスも考えていらっしゃると思うと、ますます日本酒は奥が深くて面白いと感じました。
3、外国人の日本酒に対する嗜好
私のアメリカ人のお友達にも「純米吟醸が大好き!」という方がいますが、国によってある程度嗜好が分かれるのだそうです。
例えば、フランスでは日本人のような旨味の強い純米酒を好む傾向があるのに比べて、イギリスなどでは、フルーティーな大吟醸酒が好まれるとのことです。
日本人にも各々の好みがあるように、海外でも嗜好に合ったお酒というのがあるのだと思います。アンバサダーとして発信する際にも相手の嗜好に合わせたものが紹介できるよう、さらに勉強していきたいと思いました。
4、終わりに
私は、日本酒を好んで飲んでいるものの知識はまだまだ未熟です。
今回このような機会をいただき、日本酒についての基礎的な知識を身につけることができたことは私にとって本当に有意義な時間でした。
学べば学ぶほど興味が広がり「もっと知りたい!」「もっと勉強したい!」という気持ちが大きくなってきております。
この「日本酒について学ぶ楽しさ」をも、皆さんと共有できたらと思っております。
今後とも応援よろしくお願いいたします。
2023 Miss SAKE 静岡 古橋花菜