皆様こんにちは!
2024 Miss SAKE 京都 津田朋佳です。
第18回ナデシコプログラムの内容についてご報告させていただきます。
◇内容
▪️自習
▪️「国税庁・鑑定官の仕事と日本酒のサイエンス」
武藤 彰宣 酒類国際技術情報分析官 (むとう あきのり様)
◇感想
▪️自習
まず最初に「思い出に残っているプログラムは?」という質問に全員が答えました。私は麹の講義が、新たな発見に繋がったため特に印象的でしたが、他のファイナリストの話を聞いていると、全員違った思い出や感想を持っているということを感じました。他のファイナリストの仲間の感想を聞いたり、改めて振り返ってみて、どの講義も学びが多く、本当に充実していたなと感じています。
また、残りの時間で最終選考会に向けての準備を進めました。本日来ていただいていた中村様や2023 Miss SAKE 長野の中嶋様にもアドバイスをいただけました。残り2週間ですができることはしっかりと準備して最高の状態でステージに立ちたいと思います。
▪️「国税庁・鑑定官の仕事と日本酒のサイエンス」
武藤彰宣 酒類国際技術情報分析官(むとうあきのり様)による「国税庁・鑑定官の仕事と日本酒のサイエンス」を受講しました。
⚪︎国税庁・鑑定官について
国税庁・鑑定官について伺いました。
国税庁は、確定申告を始め、酒税に関する仕事も管轄内です。明治時代、酒税収入は国税収入の3〜4割を占めており、景気に左右されない極めて重要な安定財源だったそうです。お酒の続いて鑑定官についてです。鑑定官は、国税の徴収と、酒税産業を技術的側面から支援する役割を担っています。簡単に言うと品質管理を行なっているようなイメージです。具体的には、お酒と認められるものかの判断、麹作りや発酵・貯蔵などにおける技術支援などアドバイスをしています。こういったことをすることで、酒蔵の日本酒が品質問題で売れなくなることを防いだり、それにより出荷量が減って消費者に届かなくなることを未然に防止しています。
その他にも、現在の動向に伴い、輸出促進に関する取り組みもされているそうです。
その他学びとなったこととしては、日本酒は適量であればリラックス効果や、老化遅延・肝機能改善などの効果があるそうです。これは、日本酒を伝えるアンバサダーとして知っておくべきことだなと思いました。
⚪︎官能評価体験
日本酒に含まれる香りや味わいを通じて、その深淵なる魅力について学びました。まず、清酒のフレーバーホイールを拝見し、様々な香りや味わいの多様性を視覚的に認識しました。次に、実際に様々な香りを体験することで、酵母の違いによって香りが大きく異なることを理解し、この知識を日本酒を広める際に活用したいと考えました。また、品質が低下している際に現れる「危険信号」の香りも体験し、香りから日本酒の製造工程の問題点を分析できることに非常に驚きました。
その後、利き酒(ききしゅ)をして、7種類のお酒を比べました。ここで、利き酒をする際のポイントをご教授いただきました。
・白いテーブルの上で色味や泡の細やかさを見ること。
・毎回同じ量(だいたいコーヒースプーン一杯)の日本酒を口に含まし、同じ舌の位置に置くこと。
・鼻からだけではなく、飲みこむときに感じる風味にも着目すること。
上記を踏まえて利き酒をしてみました。同じ吟醸酒でも香りは全く異なったり、味わいも違ったり、比較をすることで感じる新たな発見が沢山ありました。
ですが、それぞれのファイナリストで感じ方が違うということも同時に感じました。一人一人の味わい方は違うからこそ、共通認識を持てるような説明ができるよう、私も様々な日本酒を飲んで勉強したいなと思います。
日本酒について他者に説明する際には、味の違いだけでなく、その味わいがどのような酵母の働きによって生じるのかを解説することで、より説得力のある説明が可能となります。これもまた、日本酒特有の魅力であると考えられますので、本日の講義は大変有益でした。
◇京都代表津田朋佳のまとめ
私たちが美味しいお酒を楽しめる背景には、国税庁の支えがあることを知り、大変驚きました。さらに、酵母の違いや発酵段階による味わいの変化も学び、日本酒が非常に複雑かつ高度な技術を要するものであることを理解しました。2023 Miss SAKE 長野の中嶋様が行う味わいの説明は非常に分かりやすく、私もそのように分かりやすく、お酒を飲みたくなるような説明ができるようになりたいと感じました。また、最終選考会までいよいよ10日となり、残りの時間を悔いの残らないよう準備に努めたいと思います。