皆様、こんにちは。
2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂でございます。
第9回ナデシコプログラムを受講しましたので、ご報告させていただきます。
<講義内容>
1、歌舞伎座見学
一般社団法人 Miss SAKE 代表理事 大西美香様
2022 Miss SAKE JAPAN 磯部里紗様
2、床風様御講義・大銀杏髪結実演
追手風部屋 床山 床風様
大奄美関様
3、理学療法士が推薦するお酒との付き合い方〜実践むくみ解消メソッド〜
株式会社インダストリアル・リエイゾン 専務
Joy of Sake Tokyo 事務局、理学療法士 松井理絵子様
歌舞伎座見学
〜長い歴史を重ねながらそれぞれの時代の風を取り入れて〜
日本を代表する伝統芸能の一つである歌舞伎。
「歌舞伎=着物」というイメージがあり、振袖を着て見学へ行ってまいりました。
4階には、歴代の歌舞伎俳優様のお写真が壁一面に掲示されており、1603年から400年以上、現在までたくさんの方々が伝統を受け継ぎ、支えてきたことが分かります。
皆様は、歌舞伎に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「古くて難しそう」と思っている方はいらっしゃいませんか。
実は、歌舞伎は「生きた演劇」ということをご存知でしょうか。
歌舞伎は、日本を代表する古典芸能であると同時に、現代の舞台芸術でもあるというのが大きな特徴の一つです。
歌舞伎の作品には、江戸時代から当時の「時事ネタ」を盛り込んだ作品がたくさんあります。
公家や武家の社会で起こった事件を題材にした「時代物」、町人社会の事件を題材にした「世話物」、人気であった「舞踊」など、当時の「時事ネタ」がたくさん詰まっているのです。
また、古典の継承と共に、現在でも新しい作品が創作され続けています。今の時代にあるものをオンタイムで取り入れ、時が経ち、その作品が歴史を繋いでいるのです。
以前、日本を代表する歌舞伎役者の片岡愛之助様とご縁があり、プロとして心がけていることについて質問をさせていただいたことがあります。
片岡様は「一期一会」と答えてくださいました。
「役者として舞台の上に立たせていただいているこの瞬間、この空気、この環境。お客様一人ひとり、同じメンバーでこの時間をもう一度共有するというのは不可能である。二度とない瞬間であることを胸に、毎日真剣に取り組んでいる。」
そんなお話をしてくださいました。私も片岡様のように、この瞬間は二度とないと一瞬一瞬を大切にしていきたいと強く思ったことを思い出します。
日本の伝統芸能である歌舞伎。長い歴史を重ねながらそれぞれの時代の風を取り入れている歌舞伎。私ももっとたくさんの演目に触れ、奥深さに触れたいと思いました。
皆様も是非足を運んでみてください。
大銀杏髪結実演
〜鏡を使わない職人技〜
相撲は日本の伝統文化の一つです。
皆様、相撲髷(すもうまげ)についてはご存知でしょうか。
土俵上では、十両以上になると「大銀杏(おおいちょう)」、幕下以下はいわゆる「丁髷(ちょんまげ)」を結います。
お相撲さんの「まげ」は、明治維新の断髪令の際に唯一断髪を免れたという伝統ながらも、現在もなお、お相撲さんが日常的に結っている髪型です。
「まげ」を結うことで、気持ちを引き締めたり、相撲を取る際にこの髪型が頭を守ってくれたりすると言われています。今回は床風様より、鏡を使わない伝統の職人技を実演していただきました。
皆様は普段、髪型をセットするときには鏡を使うことが多いと思うのですが、なんと今回実演していただいた大銀杏髪結は鏡を使いません。
古くから受け継がれている伝統を先輩が行っているのを見ては覚え、練習して感覚をつかみ、技術を継承しているのだそうです。
思い返せば、第3回ナデシコプログラムで民族衣装文化普及協会の先生方からも「鏡は見ないで着付けをするように」と御指導いただきました。
昔から受け継がれている伝統は「感覚」を大事にしているところが共通しているなと思いながら実演を見せていただきました。
水を含んだスポンジを使って髪を揉み、髪の癖をなくしてから油をつけていきます。
油は、ハゼの木の実を砕き、蝋を練り混ぜたものを使います。梳き櫛で髪を梳き、埃を取り、艶を出します。
揃え櫛で髪を揃えてから結い、髷棒を使って形をつくっていきます。最後に髪先を銀杏の形に整えたら完成です。
頭の形や髪質を捉えながら水の量や油の量を調整し、バランスを考えながら結う大銀杏髪結。それはまさに職人技でございました。
時折、床風様と奄美大関様がお話ししているのを聞き、お互いが心から信頼し合っているのを感じました。
床風様は奄美大関様が力を発揮できることを願って髪を結い、奄美大関様はその気持ちを背負って土俵の上に立っているのだなと感じました。
本日は、試合の裏にある想いなど、貴重なお話に触れることができ、心があたたかくなりました。今度試合を見に行きたいと思います。
床風様、奄美大関様、ありがとうございました。
理学療法士が推薦するお酒との付き合い方
〜実践むくみ解消メソッド〜
日本が誇る素晴らしい伝統の一つである日本酒、そしてそれを醸す蔵元の高い技術。
その理解をより多くの国内外の人々に深めてもらうために一般公開利き酒会、ジョイ・オブ・サケを開催されている松井様。
厳正な審査や最高なコンディションにこだわり、サンフランシスコ、ニューヨーク、東京、ロンドンと今ではグローバルな利き酒イベントとして国内外で発展しております。
そんな日本酒の素晴らしさを発信している松井様は、理学療法士でもあります。今回は、お酒との付き合い方について教えていただきました。
私は、お酒を飲むとよくむくんでしまいます。なぜむくんでしまうのか、皆様はご存知ですか。
むくみは「何かしらの理由で血流が停滞し、本来血液に吸収されるはずだった老廃物・水分・不純物などが組織液の中に漏れ出して」起こります。
飲酒後のむくみの原因は水分不足です。
アルコールには利尿作用があるため、摂取すると水分が尿として排出されることにより、体が水分不足になります。
またアルコールを分解するためにも水が必要になるため、さらに水分不足を招きやすい状態を作り出します。
では、お酒を楽しむ時は水をいつ・どれくらい飲めばいいのでしょうか?
水を飲むタイミングはお酒を飲んでいる最中、あるいは飲酒から少し時間が経ってからが良いそうです。
こまめに水分をとり、尿を出すことが大切だそうです。このように体内の水分の循環を早めることで、むくみが早く解消されるだけでなく、アルコールを分解する肝臓への負担も軽減されます。
また、松井様にリンパマッサージも教えていただきました。
リンパは身体全身にあるのですが、リンパの状態が悪いと体調が乱れてしまうそうです。
リンパの流れを良くすることによって、不純物が除去され、きれいな血液が保たれます。そして酸素や栄養素が全身の各細胞に届くことで細胞の栄養失調、細胞の酸欠状態が解消されるのです。
- 脚裏
- 膝裏
- 脚の付け根
今回は、この3箇所を親指の付け根で優しくさすりました。
すると、どうでしょう。
何もしていない左脚とマッサージをした右脚では、脚の温度や太さが違うのです。
たくさんのファイナリストが驚いておりました。
講義の最後の方で、松井様が質問コーナーを設けてくださり、身体のことで悩んでいることを聞いてくださいました。
個人的に肩の高さが違い、着物の着付け時にも困っていたので、松井様に相談させていただきました。す
ると、立ち方や脚の動かし方を見て、的確にアドバイスをくださいました。脚の長さが違うことが原因で骨盤を動かすことで改善すると教えていただきました。教えていただいてからは、早速毎日自宅で取り組んでおります。
自分の体は一つしかないため、上手に付き合っていくことは大切なことです。
松井様、体を改善するために大切なことを教えてくださり、ありがとうございました。
2023 Miss SAKE 宮城 千田瑞穂