皆様こんにちは。
2022 Miss SAKE 準グランプリ 川上千晶です。
梅雨に入り、一雨毎に若葉が輝く六月中旬「山田錦発祥のまち」兵庫県多可町にて田植えイベントに参加させて頂きましたのでご報告致します。
日程:2023年6月11日(日)
場所:兵庫県多可町
「日本酒で乾杯の町」
酒米の王様と言われる「山田錦」。
その発祥の町である多可町は、豊かな田園風景が広がる自然溢れる町です。
日本一の酒造好適米「山田錦」の母方となる「山田穂」が発見された土地として、山田錦が誕生してから70周年にあたる平成18年3月5日に「日本酒で乾杯の町」を宣言しました。
また、山田錦の他にも日本一の手漉き和紙「杉原紙」、高齢化社会に伴いその精神を受け継ぎたいとして誕生した「敬老の日」の発祥の町とも言われており、ここ多可町から多くの日本文化が広がっているのが分かります。
そんな多可町では魅力溢れる文化の継承と、地域交流を目的とした様々な取り組みが行われています。
その一つが、今回私も参加させて頂きました「山田錦発祥のまち」での田植え体験です!
恵みの雨の中伝統的な早乙女衣装に身を包み、いざ!田植え体験です。
御祈祷のあと、僭越ながら皆様にご挨拶させて頂きました。
日頃頂いている美味しい日本酒の数々は、山田錦が発見されていなければ醸されていなかったかもしれない…
そんな思いと感謝の気持ちを込めながら、体験に臨みました。
一歩進む毎に泥に足を取られ、悪戦苦闘しながらもなんとか一列植える事ができました。
技術が発展するまでの先人たちの苦労に思いを馳せ、今日美味しいお米やお酒が頂けることが当たり前ではないということを改めて感じました。
また、小さなお子さんたちが楽しそうに田植えに挑戦していた姿も非常に印象的でした。
こうした体験は実際に泥に触れ、苗をじっくり観察しながら植えることで日頃の食に対しての感謝と意識が高まる「食育」の場でもあると思います。
そしてお母さんやお父さん、地域の方々と触れ合いながら田植えをしたことを、きっと大人になっても思い出すのではないでしょうか。
お米の一粒。お酒の一滴。
その中に作り手の苦労も喜びも手間も時間も全てがぎゅっと凝縮しているのだと、身を以て感じました。
様々な文化発祥のまち、多可町で学んだ「文化を繋ぐ」ことの大切さ。
日本人のお米離れ、お酒離れが囁かれる昨今ではございますが、貴重な経験を通して感じたことを、日本文化アンバサダーとして伝え続けて参ります。
末筆ではございますが、多可町の益々のご発展を祈念し、結びの言葉とさせて頂きます。
お世話になりました多可町の皆様、関係者の皆様、この度は誠にありがとうございました。
2022 Miss SAKE 準グランプリ 川上千晶