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2024 Miss SAKE 大阪 南侑里 第17回ナデシコプログラムレポート 「アップデートをするということ」

2024 Miss SAKE 大阪 南侑里 第17回ナデシコプログラムレポート「アップデートをするということ」

皆さま、こんにちは。

2024 Miss SAKE 大阪 南侑里です。5月25日土曜日にナデシコプログラムを受講してまいりましたのでご報告いたします。この日は、久しぶりに私たちのホームのような場所である石川酒造様で3講義受講させていただきました。この日の講義は以下でございました。

①「もしも投資のない国に生まれたら? 〜自分、お金、社会の本当が分かる〜」

WealthPark研究所 所長 加藤航介様

所員 飯田明様

 

②「FOOD GROOVE JAPAN活動紹介 〜心ふるえる食体験を一緒に〜」

FOOD GROOVE JAPAN代表 鈴木基次様

 

③「和牛について・土佐あかうしについて」

高知県農業振興部畜産振興課 課長補佐 公文喜一様

 

①「もしも投資のない国に生まれたら? 〜自分、お金、社会の本当が分かる〜」

この日の午前中は、WealthPark研究所 所長 加藤航介様をお招きして、投資についてのお話をお伺いしました。投資は、自分の将来のためにいいものと思っていても、なかなか勇気が出せずにいるもの。そんな私たちの背中を押してくださるような、お話をお伺いしました。

Miss SAKEとの繋がり

まず、Miss SAKEとの繋がりについてお伺いしました。

約4年前、一般社団法人Miss SAKE 大西代表理事に出逢われたそうで、WelathPark研究所と一般社団法人Miss SAKEの設立当初、同じ方から支援をしていただいていたという関係からご縁が繋がったそうです。そのような同じ投資家様からのご支援を得たという出会いがあったからこそ、こうして我々が投資についてのお話をお伺いすることができている。素晴らしいご縁に感謝でございます。

 

以下、お二人の対談記事でございます。ぜひご覧ください。

加藤様と大西代表理事との対談

世の中投資で溢れている

まず投資とは身近なところに潜んでいるというお話をお伺いいたしました。人生は選択の連続で、身近なところで日々物事を選択しているとのこと。

加藤様のここ最近で人生の選択をされた事例をお話いただきました

小さな選択としてお話しされたのは、自転車のスマホホルダーを購入されたということ。

これにより自転車ライフがより楽しくなったのだそうです。これも自分の人生の豊かさのために投資をしているのです。

そして大きな選択としてお話しされたのは、2月にカンボジアに行き、医療ボランティアの団体へ取材をされたというお話です。ボランティア団体の取材をし記事にするという選択。これもまた、世界の平和のための投資なのです。

我々も日常の中で人生という選択という名の投資をしているのだということで、それぞれの小さな選択と大きな選択を発表しました。

 

私の人生の選択

①小さな選択:振袖を買うという選択

25歳で買うのは勇気がいることだったが、中古の振袖を購入するという選択をした。

そのおかげでMiss SAKEの活動の内容に合わせて、選ぶことができるようになった。

②大きな選択:Miss SAKEに応募したという選択

日本酒をはじめとする日本の文化を発信し、日本がもっといいところだと伝えたいという想いを持っていたがなかなか動き出せず。やっと勇気を出してMiss SAKEに応募。願いが叶い、日本の文化を広める一助となれた。

このように事例を挙げていく中で、一つの選択だと思っていたことの中でもいくつもの選択をしているということに気づかされました。投資が自分にとって遠いものだと思っていたことが、なんだが自分に近いものだということか分かり、さらに投資について勉強したいと思うきっかけとなりました。

続いては、皆で個人や家族、学校や会社が行っている投資について考える時間をいただきました。

皆の意見をまとめましたので以下をご覧ください。

 

意見まとめ

個人:美容・ファッション・習い事

家族:家

学校/会社:設備投資・人材育成

国:子育て支援・道路・橋・空港・病院

やはり、私の人生だけでなく、世の中全てにおいて投資で溢れているのだということがこれでハッキリわかりました。これら全て、個人や社会を豊かにする要因となっていて、我々は日々社会を豊かにするために動いているのだと実感いたしました。

 

他に社会参加として挙げられるのは、働く、投票、寄附、ボランティア、納税。これらは一人一人が外に出ることで起こる社会参加です。

個人や社会をより豊かにするためには、現状に満足せず、一人一人が外に出て成長していくことが重要で、新しい社会参加を増やしていき、それを日常に落とし込んでいくということが大切であるということを今回のお話で学びました。

 

 

講義の後半は世界の国から見える投資について考えるためのゲームを行いました。ウクライナ、フランス、カンボジア、アメリカのそれぞれの国の大臣に自分がなったら、どこに投資をするのかについて考えるというゲームです。1人ずつ10枚の硬貨を持ち、投資したいと考えるところにそれぞれコインを置いてみるという面白いゲーム。そのなかでもウクライナの大臣になったらというゲームが面白い回答だったので共有いたします。

私のチームは、鳥取代表、京都代表と大阪代表の3人チームでございました。

以下我々が大臣となって考えた投資場所です。

我々は製造業・住宅・農業・病院・電力/ガス/水道に投資をする選択をしました。

このウクライナの大臣ゲームを通して気付いたことは、我々は特に今に視点を当てているのだということです。現状復帰を目指すべく戦争で体を痛めた人を癒すための病院。食料確保のための農業。インフラとして、住宅や電力。しかし他の国ではまた投資場所が全く異なったのです。フランスではオリンピックに向けて考えたので、先のことに焦点を当て、アメリカは今の危ない街を変えるべく警察に投資した。カンボジアではこれといった産業がないため、その未来を明るいものとするためにスタートアップ企業へ投資。

時と場所によって必要な投資が全然違ったのです。今いる国で、どういった社会参加をするのか。国民としてもしっかり考えたいと思ったゲームでございました。

この他にも、この投資は政府がやるのか、民間がやるのかといったことを考える官民ゲームなども行いました。

ゲームを通して投資について考えることで、投資がより身近に感じられ、もっと投資について考えたいと思うようになりました。

加藤先生によると、タンス貯金や財布に入っているだけのお金は、社会参加をしていないお金となりますが、それを銀行へ預けたりするだけでも社会参加しているということになるとお伺いし、なんだか難しいと思っていたことが難しい話ばかりではないことに気づくことができました。自分のお金を将来の自分、そして世界のためにどのようにして有意義に使うのか。これからさらにしっかりと考えたいと思います。

②「FOOD GROOVE JAPAN活動紹介 〜心ふるえる食体験を一緒に〜」

お昼ご飯を食べた後は、FOOD GROOVE JAPAN代表 鈴木基次様をお招きし、食とコミュニティの大切さについてのお話をお伺いしました。

FOOD GROOVE JAPANは先日ナデシコプログラムで、いらっしゃいました田中陽子様と共同代表をされておられる企業でございます。

元々シェフでいらっしゃった鈴木様、シェフをされていた時代にご自身をはじめ食材のこと、食材の歴史、食材の流通について分かっていないシェフが多いことに気づかれ、人の心を動かす料理を作るにはそれらをシェフ達は学ぶべきだと考え、情報を流通させることを目標に、FOOD GROOVE JAPANの事業をスタートされたそうです。

始められてから約4年間はほぼボランティアで、食の生産者さんをはじめとする食に関するプロフェッショナル同士を繋いで一緒にその食材の価値向上を考えるということをしておられたそうで、徐々に人が集まってくるようになり、今では多くの方がこちらの事業に参加されておられるのだそうです。現在、世の中には食に関係する〇〇協会などといったコミュニティが増えています。そういった協会の方や生産者様の方々の話は私たちでは理解できないようなレベルの高いお話が繰り広げられているのだそうで、もう少し集まりやすい柔らかなコミュニティをということで、鈴木様はFOOD GROOVE JAPANとして生産者様たちの友達作りを後押しされておられるのだそうです。

「友達100人作ろぜプロジェクト」というものも行われているそうで、地方に友人を持つことの楽しさを私たちにも教えて下さいました。私たちもMiss SAKEを通して現在全国に友達ができたようなものでもございますし、日本酒のイベントにお仕事で行かせていただいた際は全国の酒蔵様とお知り合いになることもございます。地方に知り合いを作ることで、地元で生きているだけでは得られないようなお話を聞くことができ、とても人生が豊かになるのだそうで、鈴木様のお話をお伺いする中で、私自身これからの人生がさらに楽しみになりました。

やはりどんな分野においても大事なのが、人との繋がり、ご縁です。ナデシコプログラムを通して、私たちは、さまざまな分野のプロフェッショナルな方と出会わせていただくという、とても素敵なご縁にたくさん恵まれております。そのご縁を大事にし、そのご縁がさらに広がるように日々鈴木様のように考えていきたいと思いました。

FOOD GROOVE JAPANホームページ

③「和牛について・土佐あかうしについて」

本日の最後の講義は、高知県農業振興部畜産振興課 課長補佐 公文喜一様をお招きして、本日夕飯でいただく予定の土佐あかうしについてのお話をお伺いいたしました。県庁生活26年の中で24年間もの間土佐あかうしに携わってこられたという公文様。土佐あかうしといえば公文様、土佐あかうし界において公文様の右にでるものはいないと言われるほどのお方でございます。そのような素晴らしいお方に、あかうしの説明をしていただけるなど、大変貴重な経験でございました。

土佐あかうしについて

土佐あかうしのお味は、深い余韻が残る味わい深いお味。上質な脂がありますが脂っぽさがなく、和牛は脂っぽくてメインに使いにくいと考えるシェフは土佐あかうしをメインにしたいと重宝されるのだそうです。そんな土佐あかうしですが、明治後期から昭和30年代までは、牛は畜産物というよりも労働力として使われていたのだそうです。特に、土佐あかうしは、黒い毛の牛よりも3倍働き、小回りが効くとのことで、大変あかうしは重宝されたそうです。

 

土佐あかうしのかわいさについて

あかうしの特徴は、とても可愛い顔で体が小さいというもの。高知系を作るべく、品種改良をなされましたが、愛らしい容姿を残しながら品種改良を行っていたのだそうです。そして気付いたら、高知だけで作られた品種となっており、土佐あかうしというブランドが確立していったのだそうです。

なんとこの可愛さ

5年に一度、牛のオリンピックが開催されておられるのだそうで、そこでなんとあかうしは顔の品位賞を獲得したのだそうです。

国も認めるかわいさなのだそうです。

平成25年の2月には絶滅寸前の1600頭ほどに減ってしまった土佐あかうし。それが令和4年にはなんと2500頭に増えたのだそうです。増えたきっかけとなったのは、他でもない公文様でございました。

土佐あかうしは、A5ランクを持つ黒毛和牛とは違い、サシがあまりないA2ランクまでしか持たない肉ですが、黒毛和牛に比べて、土佐あかうしは、死亡率がとても低く、飼育はしやすいのです。

しかし、高くは売れないという観点から、なかなかA5が欲しいとホテルなどで取り扱いをしぶられることもあったそうです。ここから、公文様はブランド化を目指すことに尽力されたとのことでございました。

土佐あかうしは体が小さいため、取れる数は少ないためおいしいと言ってもらえる人に届けたいと割り切り、独自の格付け方法を確立させ、ブランド価値を上げられたのだそうです。

ブランド力をこのような新しい形で上げてこられたというお話は、私たちに固定概念にとらわれないという学びを与えて下さいました。ブランド化して10年。ブランド力が上がった今、品質が求められていると感じた公文様は、フランスへ令和1年に行かれたのだそうです。

土佐あかうしの需要調査として、フランスの南の方であるモンリュソンで白い牛であるシャロレを視察したり、リモージュを訪れ、リムーザン種を視察するなど、品質向上のために動いておられます。世界では赤身肉が主流なのだそうで、赤身の食べ方などを学ばれたのだそうです。例えば赤身肉の上に牛肉の生ハムを載せたお料理。日本では出会えないお料理をいただいたことで、さらに視野が広がったとのことでございました。

最後に和牛と日本種の親和性についてお話をお伺いしました。米どころは酒どころと言いますが、米どころは和牛どころともいうそうです。というのも、牛は稲穂を食べますので、お米を作っているところには牛がいると言えるのです。

そして親和性はこれだけではなく、製造工程も似ているのだそう。日本酒はお米を発酵させてお酒を作りますが、牛は稲や藁を体の中で発酵させてお肉を作り出している。こういった発酵の観点から見ると、日本酒と和牛は通ずるものがあるのです。

日本酒との関係性に関して、これまではマリアージュという点だけを見ていましたが、それだけではなく、いろいろな観点から親和性があるということを最後に学ぶことができ、日本酒と共に和牛も広めていくための会話の一つとして今回のお話を活かしていきたいと思いました。

 

土佐あかうし

そしてついに待ちに待った夕飯タイム。今回は株式会社石川酒造様の敷地内にございます酒坊にて土佐あかうしのバーベキューをいただきました。

土佐あかうしの塊肉、そしてカルビをご用意いただきました。

なんと今回この大きくて美しい塊肉をカットしてくださいましたのは、FOOD GROOVE JAPANの鈴木様でございました。

厨房からカットしていただいている風景も見させていただくことができ、なかなかこういった大きな塊肉のカットを見る機会はありませんので大変貴重な経験でございました。

どの部分も美しく、なんだか見惚れてしまうようなお肉でございました。

そしてなんと、そのお肉を焼いてくださったのは、公文様。公文様より直々に塊肉やカルビの焼き方をレクチャーしていただきましたので、これから焼肉に行った際は焼肉奉行として焼く係になりたいと思います。

皆様にも今回は公文様より教わりました焼き方を共有いたします。

まず4分焼き、4分火が直に当たらないところに移動させ休める。また4分焼き、4分休める。という工程2度か3度続けて焼いていくそうです。

この日も公文様は、ケータイのタイマーで計りながら焼いて下さいました。

まずはカルビから。年齢を重ねるにつれカルビは脂がしつこく、何回も食べられないというものですが、なんと土佐あかうしのいくらでもいけてしまうほど、脂がサラサラでしつこくないお味でございました。

口に長く脂っぽさが残らず、キレの良い脂で胃もたれもしないカルビでございました。

そして続いては、赤身肉を実食。

 

なんとも美しい見た目でございました赤身肉。

こんなにも柔らかく、そして噛めば噛むほどお肉の甘みが溢れ出すお肉は初めてでございました。

ファイナリスト皆、お箸の手が止まらず、お塩につけて食べたり、もろみ味噌につけて食べたり、わさびをつけたりと、アレンジをして楽しんでおりました。

最後に

今回の講義を通して、様々な知識のアップデートをすることができました。

投資について、難しいものだと思っていたことが身近なものであるという考えに変わり、お肉は霜降りこそがいいものと思っていたことが、今回の土佐あかうしをいただいたことで、赤身肉という選択もあるのだということ知りました。日々知識をアップデートすることで、さらに視野が広がっていくと思いますので、鈴木様のご講義で学びましたご縁を大切に、さらに視野を広げていきたいと思います。

改めまして、今回のナデシコプログラムにお越しいただきました講師の皆様に感謝いたします。

 

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