皆様、こんにちは。
2023 Miss SAKE 山田琴子です。
本格的な夏を迎え、蝉の鳴き声が聞こえる8月2日から3日間、「国際発酵醸造食品産業展」に2023 Miss SAKE 準グランプリ 斎藤ひかりさん、2023 Miss SAKE 福岡 大谷栞里さん、そして私2023 Miss SAKE 山田琴子が伺いました。
皆さんは、日本酒をいただく時、その醸造に関わっている酒造にある醸造機器や醸造用品に込められた想いをご存知でしょうか?
今回伺った、国際発酵醸造食品産業展は、美味しい高品質な日本酒をかもす上で、欠かせない醸造機器と醸造用品を含む、発酵・醸造食品の製造・研究・開発のための食材・機器専門店です。この催しは、昨年度から開催されており、昨年の好評を受け、今年度で2度目の開催となりました。
発酵・醸造食品機械ゾーンでは、50以上のブースが並び、日本酒好きとしては、さらに日本酒の醸造について知識を深める大変貴重な機会となりました。
今回は、いくつかのブースをピックアップし、ご紹介させていただきます。
新洋技研工業株式会社
新洋技研工業株式会社様は、2022 Miss SAKE 最終選考会の審査員で、Miss SAKEを日頃から応援くださっております大辻節子様が代表取締役社長を勤めていらっしゃいます。
主力製品として「サーマルタンク」を取り扱われており、納入は北海道から沖縄まで何百件もの蔵にて利用されております。皆様が日々飲んでいる日本酒も新洋技研工業株式会社様のサーマルタンクを利用しているかもしれません!
そんなサーマルタンクは、酒造りの現場にて温度コントロールに苦戦している蔵人の姿に気づいた新洋技研工業株式会社 先代社長がタンクと冷却装置を一体化することを思いつき、温度管理ができるタンクとして誕生したそうです。新洋技研工業株式会社様の蔵人への思いやりと高品質な日本酒への追求が産んだ今では日本酒作りには欠かせない製品となっております。同じタンクでも、酒造の要望に合わせて、サイズや材質、機能を相談して決められるということで、それぞれの酒造様が最高のお酒を醸せるよう支えてくださっております。
展示会では、お酒を冷やすサーマルタンクの他に、甘酒を温めて糖化させることのできる糖化タンクのご紹介も行っておられ、Miss SAKEもご紹介のお手伝いをさせていただきました。お湯と米麹を入れるだけで8時間で甘酒が徹底された温度管理の下完成するという製品で、ご紹介をしながら私にとっても大変学びになりました。
大辻様、新洋技研工業株式会社の皆様、誠にありがとうございました。
銘醸機械株式会社
今年で設立100周年を迎えられる銘醸機械株式会社様は、宮城県仙台市を拠点とし、清酒・ワイン等の醸造用機械・瓶詰プラントの販売、機械のメンテナンス・修理、醸造用資材の販売などを行っています。
近年では、新政酒造様 精⽶プラント⼀式や、Miss SAKEの顧問蔵でもある佐浦様の瓶詰プラント ⼀式等大規模な醸造機器の取り扱い実績もございます。
展示では、銘醸機械株式会社様のブースにて、ジェラートメーカーのCARPIGIANI様、瓶詰め工場用洗剤ケイポールのケイセイ化学工業株式会社様、醸造機械設計製作及び販売をなさっている名醸社様もいらっしゃいました。Miss SAKEは、銘醸機械株式会社様のブースにてCARPIGIANI様の純米酒ジェラートの試食のお手伝いをいたしました。
銘醸機械株式会社の澤田様は、Miss SAKEの活動も応援くださっており、醸造機器・醸造用品についてもっと多くの方に知っていただきたいとおっしゃっておりました。当日は、全国醸造機器工業組合と、日本醸造用品組合の皆様にMiss SAKEの活動についてもご紹介くださり、私達の日本酒と日本文化の発信を通して伝統を守るという側面の重要性についてより一層考え、取り組みたいと感じました。
澤田様、銘醸機械株式会社の皆様、ありがとうございました。
塚本鑛吉商店
塚本鑛吉商店様は、明治42年に、会社のお名前にもなっていらっしゃる、塚本鑛吉様が帝国酒醤油新報社を設立したのち、大正6年に現在の地、東京都中央区新川に塚本鑛吉商店を設立、醸造用品業を始められました。醸造食品用機械・器具・薬品を幅広く取り扱われており、洗米機や蒸米機、自動圧搾機や濾過機などがございます。
代表である塚本泰嗣様は、日本醸造用品組合の代表も勤められていらっしゃいます。
展示では、自動タックラベラーの実演と、お酒のサーバーをご紹介いただきました。酒造見学の際にもなかなか近くで拝見することのなかったラベラーが目の前で動いているということに胸が熱くなりました。
お酒のサーバーは、お酒が酸化しないように、真空になっていく仕組みがあり、フレッシュさを保つことが出来るそうです。酸化で風味が落ちてしまう日本酒ですが、一番美味しい開けたてをずっとご提供できるこの仕組みは画期的だなと感じました。日本酒の醸造だけでなく、きちんと飲み手に届けるところまで心配りをなさる塚本様の想いに大変感銘を受けました。
塚本様、塚本鑛吉商店の皆様、ありがとうございました!
株式会社東洋商会
株式会社東洋商会様は、滋賀県を拠点とし、「吟醸小仕込関連機器」を始めとする東洋商会様ブランドの酒造機器を全国に販売なさっています。また、各種農産加工機器を取り扱い、「地産・地消」「安全・安心」の農産品・特産品加工施設のプランニングや技術指導のお手伝いもされております。
代表取締役 髙木敏弘様は、日本酒に限らず、「地域の農産物を原料とする日本の伝統食品」を大切になさっており、世界に誇るべき日本の食文化の継承・発展に貢献したいというお気持ちはまさに、私どもも手本としたいなと感じました。
東洋商会様は、醸造機器・醸造用品の業界では、相談役としてもご活躍なさっているそうで展示会中も様々な企業の方が、髙木様にご相談をなさりにいらしており、髙木様の寄り添う姿が強く印象に残りました。
髙木様、株式会社東洋商会様、誠にありがとうございました!
ヤヱガキ酒造株式会社
兵庫県姫路市にございます、ヤヱガキ酒造株式会社様は、寛文6年(1666年)の創業以来、350年以上もの間、兵庫県立農業試験場で誕生したと言われている酒米の王様、山田錦と、名勝「鹿ヶ壺」を源流とする揖保川系林田川の名水「千寿の水」によって「八重墻(やゑがき)」を代表とする日本酒を醸されていらっしゃいます。
日本酒の醸造だけでなく、醸造機器の開発も行われており、これは「ないものは自分でつくる」という、ヤヱガキ酒造株式会社様の行動力から誕生したそうです。
展示会では、ヤヱガキ様の複数ある麹用自動醗酵機のラインナップの中で、棚式製麹機HQ型が展示されており、ご紹介をいただきました。簡単な操作で、高品質な製麹ができることが出来るこの製品は、タッチパネルにて簡単な操作で麹の管理が出来るようになっておりました。また、製麹機の中の部品が取り外せるようになっており、そのままホースで洗浄ができるようになっており、蔵人の方の大変な作業をよく理解なさっているからこその思いやりがこもった製品だなと感じました。
このように、人の手と機械の品質管理やデータ分析を利用することで、安定して美味しい日本酒がいただけるということに大変感謝の気持ちがいたしました。
ヤヱガキ酒造株式会社の皆様、ありがとうございました!
3日間、国際発酵醸造食品産業展に伺った感想は、醸造機器、醸造用品を取り扱われていらっしゃる方々の温かさです。一致団結して、もっと醸造の世界を盛り上げようとなさっている姿には、Miss SAKEとしても今後より頑張りたいと思うエネルギーをいただきました。
日々の美味しい日本酒の裏側にある縁の下の力持ちである醸造機器・醸造用品について、皆さんも是非詳しく学んでみてください!
2日目、3日目のレポートも掲載いたしますので、お楽しみにお待ちください!
お世話になりました皆様、誠にありがとうございました。
国際発酵・醸造食品産業展https://hakkoexpo.jp
全国醸造機器工業組合様https://zjkk.or.jp
日本醸造用品組合様https://www.nihon-jozoyouhin.com
新洋技研工業株式会社様https://www.shinyo.co.jp
有限会社塚本鑛吉商店様http://www.k-tsukamoto.co.jp
株式会社浅野製作所様 http://www.asanopump.co.jp
有限会社キクプランドゥー様http://kikuplando.co.jp
カワタ工業株式会社様http://www.kawatakougyou.com
株式会社阪口製作所様https://sakaguchi-ltd.com
株式会社サタケ様https://satake-japan.co.jp
第一工業株式会社様https://firstline.jp
株式会社東洋商会様https://www.azuchi-touyou.com
永田醸造機械株式会社様https://www.nagata-bm.co.jp
株式会社フジワラテクノアート様https://www.fujiwara-jp.com
ヤヱガキ酒造株式会社様https://www.yaekikai.com
薮田商事株式会社様http://www.yabuta.co.jp
銘醸機械株式会社様https://www.meijyokikai.com
2023 Miss SAKE 山田琴子