皆さま、こんにちは。
2024 Miss SAKE 京都 津田朋佳です。
東京ビッグサイトにて開催された「第3回、国際発酵・醸造食品産業展」2024 Miss SAKE Japan 南侑里さんと共に参加させて頂きました。
『国際発酵・醸造食品産業展』とは
- 400社が出展する発酵・醸造の専門展示会
- 36,000名が来場する商談・業界交流の場
- 最新トレンドを収集できる情報発信、交流の場
食材を微生物などの作用で発酵させることによっての味の向上、保存性の向上、食材や調味料などの生成、更には健康への効果増大などの様々なメリットを向上させることのできる食品産業の中でも最も歴史の古い加工食品である【発酵食品】【醸造食品】にスポットを当てた日本唯一の専門展です。(国際発酵・醸造食品産業展HPより https://hakkoexpo.jp)
今年で4度目の開催となり、展示会場内は発酵・醸造に関わる食材や素材、製造設備、検査機器など50以上のブースが立ち並びました。様々な分野の方がいらっしゃり、大変興味深いイベントでした。もちろん日本酒のコーナーもあり、今までとは違った観点で日本酒について知ることができたように思います。
今回、Miss SAKEは、主に日本酒の醸造に関わる設備や機器を取り扱っている会社様のブースにて、商品について学ばせていただいたり、お手伝いをさせていただきました。
今回は、いくつかのブースをピックアップし、ご紹介させていただきます。
▪️東洋商会様
東洋商会様は日本酒関連の機械・資材を取り扱い、独自ブランドの酒造機器を全国に提供されている会社様です。また、農産加工機器も扱い、行政やJA、農家と連携し「地産地消」「安全・安心」を推進する加工施設のプランニングや技術指導を行われています。東洋商会様は次世代に伝えるための支援し、日本酒や農産加工などの伝統産業の再評価が進む中、これらの文化の継承に貢献されています。
今回は、火入れと冷却の工程に使われる機械を見学させていただきました。
日本酒製造において火入れは殺菌効果があり品真の維持に役立つ工程です。東洋商会様の機械は、重たい日本酒が入った瓶を自動で運んでくれます。そのため、従業員の方の作業負荷を下げることに繋がります。また、大きな温度計がついており、温度管理もしっかりとしてくれます。温度にばらつきがあると味わいにもムラが出てしまうため、高品質を維持するためにも非常に役立ちます。
この機械は火入れの後冷却に移るような形になっており、冷却器では冷水のシャワーをかけて一気に冷やします。日本酒は30〜35度あたりが1番菌が発生しやすいため、瞬間的に冷却して菌の繁殖を防止します。
日本酒の製造の品質担保に役立つ機械、美味しく飲めていることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
▪️フジワラテクノアート様
フジワラテクノアート株式会社様は、醤油、味噌、清酒、焼酎などの醸造食品設備を製造し、一世紀にわたり日本の醸造界で培った技術力を持つ企業です。特に独自の固体培養技術で微生物の安定生産を実現し、醸造装置を27か国へ輸出。醸造技術を応用し、飼料やバイオ新素材など新分野にも進出。人口問題や環境問題を見据え、「開発ビジョン2050」を掲げ、循環型社会の実現を目指されています。
日本酒においては、洗米から製麹までを担う機械を製造する機械メーカー様です。
様々な機械をご紹介いただきましたが、特に驚いたのは製麹機です。
この機械の中に蒸米と麹菌を中に入れると、2泊3日で完成します。製麴の工程は、適宜チェックが必要であり、場合によっては夜中にも確認する必要もある工程です。ですが、この機械があれば、その作業負荷を下げることができます。それに加えて、外部からもスマートフォンで状況を確認することができ、遠隔操作も可能です。現代の社会問題となっている人手不足も軽減できます。
また、藤原テクノアート様の機械を使われている日本酒メーカー様は沢山いらっしゃることを知りました。品質や研究開発を強みとされている会社様もあり、そういった強みを支えている裏側には藤原テクノアート様の機械があるんだということを知り、大変感銘を受けました。そして、近年は海外からの受注も増えているそうです。日本酒を世界に広げる一端を担われており、今後の日本酒の広がりが更に楽しみになりました。
▪️NSKエンジニアリング様
NSKエンジニアリング株式会社様は、濾過・圧搾技術に特化した企業様です。産業用濾過装置と圧搾機の設計、製造、販売を行い、環境保護と効率的な資源利用に寄与されています。高度な技術力と革新的なソリューションにより、多様な産業分野で高性能な濾過・圧搾システムを提供されています。
圧搾・濾過の工程を行う機械を見学させていただきました。日本酒だけではなく、お酢やみりんなども作る過程に使われています。濾過をすることで、濁った色を透明にすることに役立っています。また、滑らかな口当たりもこの工程があるおかげです。また、この工程が無いと清酒と呼べないと法律で定められており、日本酒の製造を支える大変重要なプロセスを担う機械を製作されています。
また、プラズマクラスターで、防カビ、防臭、防静電気の効果を持つ小型の機械を扇風機に取り付ける機械も販売されているそうです。「大型の機械を設置するほどではない」「今ある大型扇風機を流用したい」という製造メーカー様の声に耳を傾けてニーズを汲み取り、真摯に取り組まれているメーカー様だということが伝わってきました。
◇京都代表 津田朋佳のまとめ
今回、紹介のお手伝いをさせていただくなかで、醸造・発酵について学ぶことがだきたこと、非常に学びある有意義な時間となりました。また、メーカー様皆様が独自の強みを持たれており、日本酒業界のあらゆるニーズに応える機械を製作されています。
日本酒の製造を支えていらっしゃる皆様のご説明のなかでの熱い想いに大変感銘を受けました。
この学びを活かし、日本酒の魅力を今までとは違った観点で多くの方にお伝えできればと思います。
この度お話を伺った企業様を掲載させていただきます。皆様温かく、お話を伺うことができて本当に充実した時間となりました。
・有限会社塚本鑛吉商店様
・薮田商事株式会社様
・株式会社サタケ様
・銘醸機械株式会社様
Miss SAKE 顧問でもある平出様にもお会いできました。大変嬉しく思いました。
・新洋技研工業株式会社様
・東洋テクノ株式会社様
・ORGANO株式会社様
・長野酒造組合の皆様