皆様、こんにちは。
2024 Miss SAKE Japan南侑里です。
2024年9月22日に飛騨古川で行われましたHida Co-Innovation Festivalの「飛騨利き酒トークフェスティバル」に私南侑里が参加してまいりましたので皆様にご報告いたします。
Hida Co-Innovation Festivalとは… 2026年春に、Co-Innovation University[仮称・略称CoIU(コーアイユー)]という大学が飛騨古川で開学を目指し、2026年秋に飛驒古川駅東口に地域とつながる共創拠点の開業を目指したキックオフイベント。
以下、飛騨利き酒トークフェスティバルの詳細です。
「飛騨利き酒トークフェスティバル」
開催日時: 9月22日(日)17:00イベント会場にて集合・受付。17:30スタート。
メイン会場: 株式会社東洋 工場跡地 (〒509-4221 岐阜県飛騨市古川町若宮2丁目1-1)
今回「飛騨利き酒トークフェスティバル」にご登壇されましたのは、渡辺酒造店 専務取締役 渡辺隆様、蒲酒造場 営業部長 田上靖様、飛騨高山 料亭 洲さき 10代目 洲岬孝雄様。そしてトークセッションのファシリテーターとして一般社団法人 Miss SAKE大西美香代表理事が登壇いたしました。
【渡辺酒造店】
渡辺酒造店様は「日本で一番 感謝と笑顔あふれる蔵」がモットー。顧客や従業員を笑顔にすることはもちろんのこと、24時間365日仕込みタンクに吉本新喜劇を聴かせて酒を笑わせながら発酵させています。これまでにない「お笑いパワー発酵」という独自の酒造りでさらにお客様を笑顔にされていらっしゃいます。世界酒造ランキングでは5年連続5つ星受賞達成されておられます。これを達成されているのは3蔵しかいないとのことで大変貴重な国内外で注目されている酒蔵様です。
代表銘柄 蓬莱
【蒲酒造場】
蒲酒造場様は、伝統を守りながら新しい時代に合う酒造りをされておられ、“旨い”と思える味のある酒を追求しておられる酒蔵様です。蒲酒造杜氏 藤井藤雄様は、香りだけの酒を嫌い、「味のある酒を・旨い酒を」という思いで日本酒の本来の味を大切にされておられます。全国燗酒コンテスト2024では、「栄冠白真弓」が最高金賞に輝き、燗酒好きの方は目が離せない酒蔵様です。
代表銘柄 白真弓
【飛騨高山 料亭 洲さき】
洲さき様は、江戸時代の後期、寛政六年(1794年)に創業されました。岐阜県で最古の料亭として、主屋など三棟が国の重要文化財に指定されています。国の伝統的建造物郡に指定された町並みの一角に位置し、高山市有形文化財にも指定されています。茶道宗和流の始祖 金森宗和が開いた宗和流本膳の流れを汲む宗和流本膳が味わえる唯一の店でもございます。
今回のトークセッションは「酒の可能性と未来を考える」がテーマでございました。
トークセッションでは皆様のお話が大変興味深いものでございましたので皆様に共有いたします。
「酒蔵とは、地域文化の守護者であり、稼ぐ力で域外から資金を流入させる『地域発・日本再生の救世主』であるというお話をお聞かせくださいました。
酒蔵は、お米などで地域の農業を支える存在でもある。
改めて酒蔵様は日本にとって、なくてはならない存在であると改めて実感いたしました。
今回女性杜氏が考えられたヨーグルト酒をお持ちいただき、ヨーグルト酒の誕生秘話についてお話をお聞かせくださいました。
ヨーグルト酒は、地元のもので作られたご当地のリキュール。こちらは、コロナ禍で誕生したそうです。
コロナで学校がお休みとなり、給食で牛乳が出せないという状況になった際、牧場の方に「一緒にやりませんか?」と門を叩いたところから誕生しました。飛騨の牧場で生まれた新鮮な「牧成舎ヨーグルト」と飛騨の酒米「ひだほまれ」を醸した白真弓純米酒で作られています。
「人に寄り添い、その人の人生とともにある酒。」この言葉は、蒲酒造場様の理念。
まさに人に、地域に寄り添った活動をされておられるのだと実感いたしました。人と人との輪が創り出すお酒だからこそ、飛騨で深く熱く愛されているのだと思います。
〜飛騨高山料亭 洲さき様〜
洲さき様はお料理やお酒はもちろんのこと、お花・庭・畳・仲居さんの小さな所作にまでこだわりを持ち、食空間も大切にされているそうです。お料理の季節感も大切にされておられ、盛り付ける器も季節に合わせて、目でも楽しめるように提供されておられます。そして、その土地から作られたものをその土地から生まれた器で提供することが大切だと 洲岬孝雄様より伺いました。日本酒も酒器によって味わいや口当たりが変わります。
お料理も同じであるということを教えていただいたと同時に、飛騨を長く見守り続けておられる洲さき様の地域を愛する想いに大変温かな気持ちになりました。
トークセッションでは、ご参加された地元の皆様でも知らなかったような貴重なお話もございましたので、皆様興味津々で聞いておられる印象でございました。
トークセッションの最後に、飛騨地方の宴席で歌われる祝い唄 「若松様」をご来場の皆様で歌い、同会場での宴席がスタートしました。「若松様」は、祝い事では必ずと言ってよいほど唄われる唄で、飛騨市在住の方にしか発音できない歌い方なのだそうです。日本酒を囲み皆様で歌う景色は。昔の宴席の文化を現代に持ってきたような懐かしい風景でございました。
「めーでーたー、めーでーーたーのー、わーかーまーつー、うーーさーまーー、はーよーおーえーえーだーもー、おーえーさーあー、かーよーうるー、うーはーあーもー、おーしゅーげ、えーるー」
宴席では、「若松様」と日本酒の効果で輪がどんどん広がり、宴席中に開催されましたビンゴ大会は会場が一つになって盛り上がっておりました。ビンゴ大会ではファシリテーターを務めた大西美香代表理事が番号を読み上げ、日本酒にまつわるクイズ大会では、私が賞品の贈呈をさせていただきました。
会場内に設けられた日本酒コーナーでは、渡辺酒造様・蒲酒造場様の豪華ラインナップが並び、私が皆様に日本酒を振る舞わせていただきました。
左から…
蒲酒造場様 ヨーグルト酒 / 白真弓 純米吟醸 生 ひだほまれ 中取り/純米大吟醸 誉 etc…
渡辺酒造様 JUNMAI DAIGINJO / 蓬莱 純米大吟醸 色おとこ/ 蔵元の冷やしあまざけ etc…
皆様のお好みを聞きながら、お薦めさせていただいたりとご参加いただいた皆様との会話を楽しませていただきました。皆様の日本酒を心から楽しんでおられるお姿を見て大変嬉しい気持ちになりました。
日本酒ブースのお隣には、お酒のアテには欠かせない缶つまのコーナーもございました。
イベントの最後は、飛騨古川駅東開発株式会社 代表取締役 田端一盛様・飛騨市商工観光部 部長 畑上 あづさ様のご挨拶がございました。
飛騨古川駅東開発株式会社 代表取締役 田端一盛様は、この場所から縁が広がってつながっていくことは大変素晴らしく嬉しいことであるとお話しされておられました。
飛騨市商工観光部 部長 畑上 あづさ様は、飛騨古川は人口減少の先進地とされているが今回「Co-Innovation University」という大学の開校をきっかけに色々な方がこの地でいい笑顔で過ごせるようになると期待をしているとおっしゃっておられました。
最後に
飛騨古川の皆様は、地産地消への想いが特に強いというお話を地元の皆様から伺いました。その想いこそが、地域を守り盛り上げていく原動力になると思います。地元の皆様が心から愛したくなるような飛騨古川のこれからの発展に目が離せません。
飛騨古川や日本酒の未来について考える貴重なイベントに参加させていただけましたこと大変光栄でございました。
ありがとうございました。
2024 Miss SAKE Japan南侑里