皆様、こんにちは。
2024 Miss SAKE Japan 南侑里です。
2024年1月15日兵庫県姫路市にあります1835年創業の老舗酒蔵 田中酒造場にお伺いし、6代目当主 田中康博社長にご挨拶させていただきました。
田中社長は、公益社団法人姫路青年会議所理事長、兵庫県酒造組合連合会理事、姫路酒造組合理事長などを務めておられるお方です。酒造りが佳境を迎えるお忙しい時期にもかかわらず、温かく迎えてくださり、貴重なお話をたくさん伺うことができました。
田中酒造場様は、1835年(天保6年)に創業した兵庫県姫路市の老舗酒蔵です。姫路の豊かな自然環境を背景に、地域に根差した酒造りを続けておられます。代表銘柄には、「名刀正宗」「白鷺の城」「亀の甲」があり、これらは地元だけでなく全国的にも親しまれています。
特徴的な製法として、伝統的な「石掛式天秤搾り」を用いた酒造りを守り続けておられます。この製法は、日本酒の風味をより繊細に引き出す手法として知られています。近年では、フランスの日本酒コンクール「Kura Master」で金賞を受賞するなど、国際的にもその品質が高く評価されています。
酒蔵で伺った多彩なお酒の知識
ご挨拶の中で田中社長からは日本酒はもちろんのこと、焼酎や泡盛など、様々なお酒に関する幅広い知識を教えていただきました。
それぞれの製法の違い、そして味わいの個性についてのお話は非常に興味深く、國酒の素晴らしさを改めて思い知った時間でした。
麹の神様
また、田中社長から、日本酒造りに欠かせない「麹」の神様についてのお話も伺いました。
「学問の神様」として全国から信仰を集める京都市上京区の北野天満宮。実はこの神社には、日本酒造りに欠かせない「麹」にまつわる歴史があるのだそうです。
室町時代、北野天満宮(当時は「北野社」と呼ばれていました)は、将軍家である足利氏から手厚い庇護を受け、京都全域の酒麹の製造・販売を独占する「北野麹座」を運営していました。また、酒造税を徴収する役割も担い、麹を通じて日本酒造りを支える重要な役割を果たしていたとのことでした。
このように、日本酒造りの歴史は信仰と密接に結びついていることを知り、改めてその奥深さに感動いたしました。
最後に
田中酒造場での時間は、私にとって日本酒をさらに好きになるきっかけをいただけたとても貴重なものとなりました。
お忙しい中にもかかわらず、丁寧にお話をしてくださった田中社長、そして温かく迎えてくださった田中酒造場の皆さまに心より感謝申し上げます。
これからも田中酒造場が造る日本酒が、地元の皆さまだけでなく、国内外の多くの方々に愛されていくことを願っております。
2024 Miss SAKE Japan南侑里