皆様こんにちは、2024 Miss SAKE Japan 南侑里です。
2025年6月3日、「きものの日」に開催された大阪・関西万博の公式イベント《J-CULTURE EXPO/伝統文化未来共創プロジェクト「KIMONO PROJECT」》に、2024 Miss SAKE 準グランプリ 寺崎千波と共に参加させていただきました。
このプロジェクトは、「きもの」という日本の伝統衣装を通じて、平和の祈りと文化の美を世界へ発信する取り組みです。国や世代を越えて、“想いを紡ぐ”ことの尊さを実感できる、特別な時間となりました。
午前のオープニングレセプションでは、建築家であり大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーを務めておられる藤本壮介様や、アニメーション監督の河森正治様、内閣官房参与の間宮淑夫様など、各界を代表するご来賓がご登壇されました。ご自身の専門領域を超えて、「文化」と「未来」に向き合う皆様のお言葉は非常に示唆に富み、日本の可能性を改めて感じさせてくださいました。
また、日頃よりお世話になっている一般財団法人民俗衣装文化普及協会 代表理事の原茂利様もご登壇され、きものが持つ平和への祈りや、文化継承の重要性について、これまでのご活動に根差した深いお話をくださいました。その真摯なお姿に、きもの文化を未来へとつなぐ意義と責任を、改めて強く感じました。
オープニングでは、七五三、元服式、振袖、新郎新婦の装い、色打掛といった、人生の節目を彩るさまざまなきものがステージに登場し、それぞれの装束が持つ意味や背景に思いを馳せました。さらに、スペシャルゲストとして登壇された平原綾香様のスピーチにも、心を揺さぶられました。音楽家としてのご経験を交えながら、「文化の力」や「伝えるということ」について語られる姿に、芸術と平和、そして人と人をつなぐ力の大きさを改めて感じました。
午後からは、ギャラリーイーストにて「国際平和きものショー」を観覧いたしました。十二単の着付け実演が行われ、その優雅で緻密な所作の一つひとつに、受け継がれてきた美意識と技の奥深さを感じました。幾重にも重ねられていく衣が形を成していく過程はまさに圧巻で、日本文化の真髄に触れるひとときとなりました。変わりゆく時代の中で、変わらずに受け継がれるべきものとは何か。そんな問いかけが、会場全体に静かに広がっていたように思います。
この「KIMONO PROJECT」に参加できたことは、私にとって、日本文化の“今”を見つめ直し、“未来”に何を残すべきかを考える大きなきっかけとなりました。全国から集まった多くの着物姿の来場者の皆様が織りなす風景は、それ自体がまるで一幅の絵画のように美しく、静かに心を打たれました。
関係者の皆様、そして素晴らしい一日をご一緒させていただいた一般財団法人民俗衣装文化普及協会の皆様に、心より感謝申し上げます。
2024 Miss SAKE Japan南侑里