Miss SAKE News/Blog

Miss SAKEが宮城県塩竈市 にて「浦霞」醸造元 株式会社佐浦様 見学、鹽竈神社・志波彦神社にて正式参拝をナデシコプログラム特別講義にて行いました

皆さま、こんにちは。

2023 Miss SAKE Japan 山田琴子です。

初夏の日差しに青葉が輝く季節となりました5月18日、宮城県塩竈市「浦霞」醸造元 株式会社佐浦様、鹽竈神社・志波彦神社へナデシコプログラム特別講義にてMiss SAKE 16名が伺いました。

Miss SAKEでは、毎年ナデシコプログラム特別講義として全国の酒蔵さまにて、研修を実施させていただいております。昨年度は、私の代表県であります神奈川県の泉橋酒造さまを訪問させていただきました。

特別講義についてのプレスリリースはこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000056502.html

 

特別講義は2日間に渡り宮城県塩釜市、石巻市各所にて開催されました。

二日間のスケジュールは以下の通り。

5月18日(土)
①10:00〜12:00 株式会社佐浦 本社蔵見学、代表取締役社長 佐浦弘一様 https://www.urakasumi.com
②13:00〜14:30 鹽竈神社団体参拝 http://www.shiogamajinja.jp
③15:30〜17:00 「株式会社和がき」 漁場見学、代表者 阿部年巳様
プランニングルームMP代表、宮城県6次産業化プランナー 早坂久美様 https://wagaki-miyagi.jp/company/

5月19日(日)  
会場:石巻中央公民館 宮城県石巻市日和が丘1丁目2−7
①10:00〜14:00 ほや・銀鮭各生産者による講義、宮城県産日本酒とのペアリング実食
・「株式会社あつみ屋」代表 ほや漁師、フィッシャーマンジャパン理事 渥美貴幸様 https://atsumiyanohoya.mystrikingly.com
・「株式会社飛梅」 副社長 佐々木國善様 https://maboya.owst.jp/
・一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン 理事、株式会社マルキン 常務取締役  鈴木真悟様 https://www.kaki-marukin.com/product/ginzake.html
・株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング 海外事業部 プロジェクトマネージャー、東北・食文化輸出推進事業協同組合 営業責任者 吉岡泰貴様 https://fishermanjapan.com
②14:00〜15:00「日高見 平孝酒造 代表 平井孝浩様」による日本酒講義

 【協力】宿泊施設:未来学舎KIBOTCHA/キボッチャ(東松島市野蒜字亀岡80)https://kibotcha.com

このブログでは、初日の一番最初のプログラムであります、「浦霞」醸造元 株式会社佐浦様への訪問と、鹽竈神社・志波彦神社での正式参拝について記載をさせていただきます。

<「浦霞」醸造元 株式会社佐浦様 蔵見学>

「浦霞」の銘柄は日本中でも大変多くの方に愛されており、皆様も一度は飲んだことがある上品な香りと味わいが特徴的なお酒です。

この度は大変光栄なことに、一般社団法人Miss SAKEの顧問も務めてくださっております「浦霞」醸造元であります株式会社佐浦様へ2024 Miss SAKE ファイナリスト、そしてMiss SAKE OGで蔵見学と、浦霞のお酒について教えていただきました。

見学は、株式会社佐浦さまの本社である宮城県塩釜市の本社にて実施いたしました。

まず初めに、マーケティング本部 企画部 冨谷圭輔様より会社のご紹介と代表銘柄の浦霞についてお話を伺いました。

その後、蔵に移動し、実際に日本酒を製造中の蔵の様子を見学させていただきました。

総括杜氏 小野寺邦夫様が蔵の中をご紹介くださいました。小野寺杜氏は、宮城県卓越技能者(宮城の名工)として宮城県知事表彰も受けられており、大変お忙しい中小野寺杜氏より直々にご紹介いただきましたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。

まず、蔵の外にて乾かされておりました木桶について教えていただきました。

佐浦さまでは、現在ほとんどのお酒はステンレスのタンクを使いお酒の仕込みを行われておりますが、伝統的な木桶作りのお酒も近年作られているそうです。

木桶で仕込むお酒は、木の香りがほのかに移り、また違った風味を楽しむことができるそうです。ただ、木桶の管理は大変手間がかかるということ、そして桶の外側の黒い色は殺菌をするための柿渋だと教えていただきました。

その後、精米されたお米を準備するエリアを拝見いたしました。

お米の洗米機や、浸漬について大吟醸や純米などそれぞれのお水の吸い込み方の違いなど説明をいただき、酒米の違いなどについて2024 Miss SAKEファイナリストの皆さんも興味津々に質問をしておりました。

また、丁度蒸米が蒸し終わったところを見学させていただきました。炊き上がったお米の柔らかい香りがし、甑の中も拝見させていただき、お米が層になって重なられている様に大変感動いたしました。

蒸されたお米は、シューターを通して仕込みタンクがあるお部屋と、麹室へ送られておりました。

その後、搾りの機械があるお部屋も見学いたしました。香りが繊細な大吟醸と、普通酒では搾り方を変えていることや、それぞれの機械の動き方を大変丁寧に説明くださり、醸造機器についての知識も深めることができました。

麹室では、出来立ての麹をいただきました。麹は噛むと甘味がし、ポン菓子のような食感がし、「甘くて美味しい」とファイナリストからも声があがりました。

麹室では、前日に出来立ての麹が乾燥している様子も見学し、麹室の温度管理や、麹の作り方、近年でのITを利用した蔵人の方の働き方など大変詳しく教えていただきました。

最後に、仕込み蔵にて仕込み中の酒母とタンクを見学いたしました。

小野寺杜氏より、仕込み中の酒母を3つ拝見させていただき、それぞれ仕込んだ日付が数日ずれていたのですが、そのタンクごとに違う泡の勢いや大きさ、香りなどを実際に体感させていただき大変勉強になりました。

また、東日本大震災の時のお話もくださいました。それまでは、ホーローのタンクを使っていたところを、震災をきっかけにステンレスのものに全て入れ替えられたこと、その中の半分のタンクはあえて見学の方がきた際にもろみを直に見ることができるよう、社長のお気遣いで開放タンクになっていることなど、実際に伺ったからこそ聞くことができた貴重なお話ばかりでした。

<佐浦様ご紹介>

見学ののち、代表取締役社長(13代目蔵元)佐浦弘一様より蔵についてのご紹介をいただきました。

代表銘柄「浦霞」の由来は、金槐和歌集におさめられている源実朝による「塩釜の浦の松風霞むなり 八十島かけて春やたつらん」という歌からきているそうです。

浦霞には、塩釜の浦に霞がかかったやさしく美しい景色が表されており、ほのぼのとした春の風景が浮かんでくるような日本酒を目指し醸されております。

その由来の通り、佐浦様の日本酒は皆、まろやかで上品な味わいが特徴的です。ほのぼのとした春の景色のように、ほのぼのとした酔い心地を食事とともに楽しめるお酒だそうです。

また、佐浦様は塩釜の地元を大変大切にされており、日本酒は食中酒であると言う考えのもと、地域の食文化にあったお酒造りをなさっているそうです。

特に、牡蠣やマグロとの相性が抜群だと佐浦社長はおっしゃっており、この日、お夕飯にはその浦霞のお酒と牡蠣とマグロのペアリングを体験させていただきました。

<浦霞の飲み比べ>

最後に、佐浦社長にご説明をいただきながら6種類のお酒を飲み比べさせていただきました。いただいたお酒は以下の通り。

  • 純米吟醸 浦霞禅
  • 純米吟醸 浦霞No.12
  • 純米吟醸 浦霞 寒風沢
  • 浦霞 No.12 スパークリング シルバーラベル
  • エクストラ大吟醸 浦霞
  • 純米原酒につけた浦霞の梅酒

この中でも、特に純米吟醸3つの利き酒は美味しいだけでなく、大変私たちの勉強になる利き酒でした。それぞれ使用されているお米や酵母が違い、それによる香りや味わいの違いを佐浦社長が「これがカプロン酸エチルの香りです」や「これは同じ吟醸香ですが、酢酸イソアミルの香りです」と具体的にどのような味わいがするのかを教えていただいたおかげで、2024 Miss SAKE ファイナリストのメンバーもまた一つ日本酒の学びを深めることができました。

大変光栄なことに、その後のお昼も佐浦社長がご一緒くださり、普段は大変お忙しい佐浦社長に直接お話を伺える機会ということで、みんな大変嬉しそうに質問をしておりました。

飲み比べの後には、直営店舗「浦霞 酒ギャラリー」にてお土産も購入させていただきました。宮城県限定商品もあり、私は限定商品の「純米生酒 浦霞」と「浦霞の甘酒」の2つを購入させていただきました。

ここでは、きき酒用サーバーで購入前に試飲を行ったり、お酒だけでなく宮城県在住の作家作品や伝統工芸品などもございますので、塩釜にいらした際には是非遊びにいってみてください。

<鹽竈神社・志波彦神社 正式参拝>

佐浦様での見学ののち、佐浦社長がご一緒くださり、鹽竈神社・志波彦神社へ全員で正式参拝に伺いました。こちらでは、普段は正式参拝は、皇族の方のみが行うことのできる場所で、そんな中で私達Miss SAKEがこのような一生思い出に残る貴重な機会をいただきまして、この機会をいただきましたこと感謝の念に堪えません。

境内には、3柱の神様がいらっしゃいます。権宮司 大瀧博司様が正式参拝、そして神社やいらっしゃる神様について教えてくださいました。

まず初めに、志波彦神社へ伺いました。

志波彦神社は塩竈地域の守護神でもある農耕の神 志波彦大神をお祀りされております。この日は雲ひとつない晴れで、本殿、廻廊、幣殿、拝殿はいずれも朱黒極彩色漆塗りで、そんな中見学する境内は大変美しく荘厳な雰囲気がございました。

こちらで、神楽を拝見いたしました。巫女の方による神楽の鈴の音とに合わせた演奏も大変美しく、歌はこの地元塩釜について歌った歌でした。

Miss SAKEメンバーの中には、初めて神楽を拝見したものもおり、雲ひとつない美しい日和の中みんなで一緒に拝見した神楽は一生忘れられない思い出となりました。

その後、鹽竈神社へ向かいました。権宮司 大瀧博司様によると、鹽竈神社の歴史は大変古く、わかっているだけでも奈良時代(710–794)より前に創建されたと考えられているそうです。

鹽竈神社は三神を祀っており、海の守護神であり人々に製塩の方法を伝授した鹽土老翁神、戦の神である武甕槌神と経津主神が祀られています

海の守護神であり人々に製塩の方法を伝授した鹽土老翁神は、別宮に祀られており、鹽竈神社での正式参拝では、まずこの別宮から参拝することが正しい順番だそうです。

権宮司 大瀧博司様曰く、東北地方を平定する役目を担った鹿島・香取の神を道案内されたのが鹽土老翁神だそうです。その後、鹿島・香取の神は役目を果たし元の宮へ戻りましたが、鹽土老翁神は塩釜の地に残り、人々に製塩法を教えたそうです。「塩釜」の地名はこの出来事からきているそうです。

 

海の神様である鹽土老翁神は、「うみ」から安産の神様でもいらっしゃいます。美智子上皇后陛下のお母様 正田富美子様も、美智子さまがご懐妊された時は、鹽竈神社に腹帯を求めたそうです。

私もいつか大きな家族を持つことが夢なので、その時にはまたこちらに安産祈願に伺いたいなと思います。

別宮での参拝ののち、最後に本宮の左宮と右宮にいらっしゃいます武甕槌神と経津主神へ参拝をいたしました。大変光栄なことに、佐浦社長とご一緒に私が代表して玉串奉奠をさせていただきました。

武甕槌神は戦いの神ということで、2024 Miss SAKE ファイナリスト一同、目前に迫っております最終選考会に向けて無事それぞれが全力を出せるようお祈りしておりました。

 

境内には、国の天然記念物である「鹽竈ザクラ」をはじめとした大変多くの桜に加え、様々な珍しい植物が多くございました。

また、本宮へ続く202段の階段も拝見いたしました。お祭りで神輿が神社の外へ出る際には、この階段をお神輿が降りていくそうです。

毎年7月には、「塩竈みなと祭」が開催され、その際にはこの階段をお神輿を担ぎ、志波彦神社・鹽竈神社の神輿二基が御座船に奉安され、百艘もの飾りたてた御供船を従えて松島湾内を巡幸するそうです。

参拝の最後に、おまもりと、御神箸、しおがまさまの美しい四季の写真のはがきをいただきました。

佐浦さまの見学から始まり、鹽竈神社・志波彦神社での正式参拝と、塩釜の街の歴史と文化を体感させていただいた日となりました。

佐浦社長、冨谷様、小野寺杜氏をはじめとした株式会社佐浦の皆様、権宮司 大瀧博司様と鹽竈神社・志波彦神社の皆様、この度は私達にこのような大変貴重な体験をいただき誠にありがとうございました。

この度を学びをしっかりと身につけ、継続いたします今後のMiss SAKEの国内外での活動において、日本酒と日本の神道についてお伝えしていくことができますよう精進してまいります。

 

2023 Miss SAKE Japan

山田琴子

 

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